ピンク・クリーム69
ピンク・クリーム69(Pink Cream 69)は、ドイツ出身の多国籍ハード・ロック・バンド。
ピンク・クリーム69 Pink Cream 69 | |
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出身地 |
ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州 カールスルーエ |
ジャンル |
ハードロック グラムメタル メロディックスピードメタル |
活動期間 | 1987年 - |
レーベル |
エピック・レコード High Gain Records マサカー・レコード SPV/Steamhammer フロンティアーズ・レコード |
公式サイト |
pinkcream69 |
メンバー |
デイヴィッド・リードマン(ボーカル) アルフレッド・コフラー(ギター) マルコ・リート (ギター) ローマン・ベセート (ベース) クリス・シュミット(ドラムス) |
旧メンバー |
アンディ・デリス(ボーカル) コスタ・ツァフィリオ(ドラムス) デニス・ワード(ベース) ウヴェ・ライトナウアー(ギター) |
キャッチー&メロディアスなスタイルで、1990年代初頭に人気を博した。同国の代表的グループ「ハロウィン」在籍のボーカリスト、アンディ・デリスらを輩出している[1]。
来歴
編集1987年、アンディ・デリス(ボーカル、ドイツ人)、アルフレッド・コフラー(ギター、ドイツ人)、デニス・ワード(ベース、アメリカ人)、コスタ・ツァフィリオ(ドラムス、ギリシャ出身だが帰化し現在はスイス人)の4人により結成。
1989年、セルフタイトルのファースト・アルバム『ピンク・クリーム69』でデビュー。セカンド・アルバム『ワン・サイズ・フィッツ・オール』(1991年)はドイツのアルバム・チャートで22位、スイスでは21位を記録した[2]。
オルタナティヴ・ロックの要素を大幅に取り入れたサード・アルバム『ゲームズ・ピープル・プレイ』は不評で売り上げも伸びず、音楽性に異を唱え、3人と確執状態にあったアンディが脱退し、マイケル・キスクの後任として「ハロウィン」に加入。バンドは、イギリス人ボーカリストのデイヴィッド・リードマンを迎えて活動を続ける[3]。4thアルバム『チェンジ』、5th『フード・フォー・ソート』もモダン・ヘヴィネス的な指向の強いアルバムで、日本や欧州では不人気を極め、バンドは半ば忘れ去られた存在となっていた。しかし通算6作目『エレクトリファイド』は、1作目や2作目の頃に回帰したかのような、メロディ重視の明朗なハードロック路線を追求し好評を得た。その後はメロディアスなハードロック及びパワーメタル路線を守り大きく方向性を変えることなく、アルバムを発表し続けている。しかしデニスが他のバンドのプロデューサーとして多忙になり、さらにコスタもマネージメント会社を立ち上げバンド活動と掛け持ちを余儀なくされ、アルバム発表が寡作気味になったり、長期ツアーが困難になるなど、活動は停滞気味になっていた。
2003年のツアーでは、ウヴェ・ライトナウアーがセカンド・ギタリストを務め、ウヴェはその後正式メンバーに昇格して、バンドは5人編成となった。
2012年になると、コスタが別バンドであるユニソニックや企業経営への集中を理由に脱退。後任として、バンドのドラムテックを長年務めてきたクリス・シュミットを迎え入れた[4]。
2019年11月、デニスが脱退し、マグナムに加入。
2020年1月、ウヴェが脱退を表明。3月に元アクシスのマルコ・リートが後任として加入。デニスの後任ベーシストもローマン・ベセートに決定した。2人とも過去にサポートメンバーの経験があったため、正式加入にスムーズに繋がった。
2023年夏に、アルフレッドが脱退。1987年の結成当時のオリジナルメンバーが全てバンドを去ることとなった。
メンバー
編集現ラインナップ
編集- デイヴィッド・リードマン (David Readman) - ボーカル (1994年– )
- タンクと掛け持ち。サイレント・フォースおよびプライマル・フィアのアレックス・バイロットのバンド、ヴードゥー・サークルにも2017年まで在籍していた。
- アルフレッド・コフラー (Alfred Koffler) - ギター (1987年– )
- マルコ・リート (Marco Wriedt) - ギター (2020年- )
- ローマン・ベセート (Roman Beselt) - ベース (2020年- )
- クリス・シュミット (Chris Schmidt) - ドラムス (2012年– )
旧メンバー
編集ディスコグラフィ
編集スタジオ・アルバム
編集- 『ピンク・クリーム69』 - Pink Cream 69 (1989年)
- 『ワン・サイズ・フィッツ・オール』 - One Size Fits All (1991年)
- 『ゲームズ・ピープル・プレイ』 - Games People Play (1993年)
- 『チェンジ』 - Change (1994年)
- 『フード・フォー・ソート』 - Food For Thought (1997年)
- 『エレクトリファイド』 - Electrified (1998年)
- 『ソニック・ダイナマイト』 - Sonic Dynamite (2000年)
- 『エンデンジャード』 - Endangered (2001年)
- 『サンダードーム』 - Thunderdome (2004年)
- 『インテンシティ』 - In10sity (2007年)
- 『セレモニアル』 - Ceremonial (2013年)[5]
- 『ヘッドストロング』 - Headstrong (2017年)[6]
ライブ・アルバム
編集- 『ライヴ』 - Live (1997年)
- 『ライヴ・イン・カールスルーエ - アニヴァーサリー・ライヴ!』 - Live in Karlsruhe (2009年)
関連項目
編集- アングラ - デニス・ワードがプロデューサーとして関わる。
- サイレント・フォース - デニスがプロデューサーとして関わる。結成以前に発表されたD.C.クーパーのソロ・アルバムにもバンドが全面協力。
- マイケル・キスク - ピンク・クリーム69のデニス・ワード、コスタ・ツァフィリオ、ウヴェ・ライトナウアーと共にPLACE VENDOME名義でアルバムを発表。
脚注
編集- ^ Pink Cream 69プロフィール CDJournal
- ^ Discographie - Pink Cream 69 - charts.de
- ^ 後にレインボーに加入したドゥギー・ホワイトもオーディションに参加していた。なお、現ロイヤル・ハントのD. C. クーパーともロイヤル・ハント加入前に加入に向けた話し合いをしており、結果的に加入は実現しなかったものの、その縁で1998年のクーパーのソロアルバムに、アルフレッド、デニス、コスタの3人が全面参加している。
- ^ ドイツのHRバンド、ピンク・クリーム69からドラマーのコスタ・ツァフィリオが脱退 amass 2012/03/06
- ^ ピンク・クリーム69が新作『Ceremonial』を2013年1月発売 amass 2012/12/06
- ^ ピンク・クリーム69の新アルバムが10月発売 amass 2017/08/23