ビシクロヘキシル
ビシクロヘキシル(英: Bicyclohexyl)は、2つのシクロヘキサン環が、直接、炭素と炭素との単結合によって結合した構造を取る、炭素と水素だけで構成された化合物である。この構造は、ちょうどビフェニルのベンゼン環が2つとも飽和となった状態とも捉えられる。
ビシクロヘキシル Bicyclohexyl[1] | |
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別称 ジシクロヘキシル | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 92-51-3 |
特性 | |
化学式 | C12H22 |
モル質量 | 166.3 g mol−1 |
外観 | 無色透明の液体 |
融点 |
3 °C, 276 K, 37 °F |
沸点 |
239 °C, 512 K, 462 °F |
危険性 | |
引火点 | 92℃ |
発火点 | 245℃ |
関連する物質 | |
関連物質 | ビフェニル シクロヘキシルベンゼン デカヒドロナフタレン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
用途
編集ビシクロヘキシルおよびその誘導体はフォトレジスト用樹脂、液浸露光用材料、ドライエッチング耐性向上剤として利用され、農薬や医薬品の中間体としても有用である[2]。
危険性
編集ビシクロヘキシルは可燃性である。日本の消防法では危険物第4類第3石油類(非水溶性)に区分され[1]、揮発性有機化合物にも該当する[3]。
脚注
編集- ^ a b ビシクロヘキシル(東京化成工業)
- ^ WO 2011086933 A1(Google特許検索)
- ^ 揮発性有機化合物(VOC)に該当する主な物質 (PDF) (さいたま市)