パレオキロプテリクス (Palaeochiropteryx) は、新生代古第三紀始新世前期から中期にかけての約4,700万年前に生息したコウモリの絶滅した哺乳綱 - コウモリ目(翼手目)に属する。ドイツメッセル採掘場から産出。

パレオキロプテリクス
生息年代: 古第三紀始新世前期 - 中期, 47 Ma
パレオキロプテリクス化石
パレオキロプテリクス化石
地質時代
新生代古第三紀始新世前期 - 中期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: コウモリ目 Chiroptera
: アルカイオニクテリス科 Archaeonycteridae
: パレオキロプテリクス属 Palaeochiropteryx
学名
Palaeochiropteryx
Revilliod, 1917
  • P. tupaiodon

概要

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P. tupaiodon 化石

頭胴長約7cmの小型コウモリ。メッセル採掘場の油母頁岩には骨格がほぼ完全に保存され、の皮膜や胃内容物の痕跡も確認されている[1]。このコウモリ形態は、ほぼ現生種と同じであった。翼は短く、植物の周囲や地表に近い所を飛んでいたと推定されている。胃の内容物の痕跡から、昆虫、特に小さなトビケラを食べていた事が分かっている。枝に止まって獲物を探し、空中で獲物を捕らえていたと推測される[2]

同時に4属7種のコウモリが発見されているが、これらは全て昆虫食であった。しかし、各々が特定の昆虫に特化し、棲み分けていた事が判明している[3]

脚注

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  1. ^ 『絶滅哺乳類図鑑』137頁
  2. ^ 『日経サイエンス』 66頁
  3. ^ 『日経サイエンス』 67頁

関連項目

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参考文献

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  • 富田幸光『絶滅哺乳類図鑑』伊藤丙雄、岡本泰子、丸善、2002年、137 , 139頁頁。ISBN 4-621-04943-7 
  • 遠藤秀紀『哺乳類の進化』東京大学出版会、2002年、65 - 66頁頁。ISBN 978-4-13-060182-5 
  • 日経サイエンス』2009年5月、66 - 67頁。