バーリーコーン
バーリーコーン(英語: barleycorn)は、アングロ・サクソン時代の長さの単位である[1]。バーレイコーン[2]、バーレーコーン[3]とも表記される。名前の上ではオオムギの穀物の長さであるが、実際の長さは特定の金属の棒、典型的にはヤード棒との関連で決定され、1ヤードの1/108、1フィートの1/36、1インチの1/3にあたる[4]。バーリーコーンはインチを定義するために名目上使用される基本単位であった。多くの中世の法律では、イングランドでもウェールズでも1インチを3バーリーコーン(オオムギの穀物3粒)の長さと定義していた。10世紀のハウェル・ザーでも、1324年にエドワード2世によって制定されたインチの定義でも同様である。質量におけるグレーンとの関係に注意。
この古代の尺度は、現在でもイギリスとアイルランドで靴の寸法の基礎になっている。靴の寸法の番号が1だけ上がると、1バーリーコーン(約8.47mm)だけ大きくなる。
脚注
編集- ^ "Barley corn". Britannica. Edinburgh. 1769.
- ^ “バーレイコーン: 少しかしこくなれる単位の部屋 : 日立ハイテク”. HITACHI. 2022年12月20日閲覧。
- ^ 「barleycorn」『小学館「プログレッシブ英和中辞典(第5版)」』 。コトバンクより2022年12月20日閲覧。
- ^ Zupko, Ronald Edward (1977). British Weights and Measures: A History from Antiquity to the Seventeenth Century. University of Wisconsin Press. p. 21. ISBN 978-0-299-07340-4