バタガイカ・クレーター
座標: 北緯67度34分48秒 東経134度46分17秒 / 北緯67.58000度 東経134.77139度
バタガイカ・クレーター(英: Batagaika crater)は、ロシア連邦サハ共和国にある、直径1キロメートル (km)、深さ86メートル程度[1]のサーモカルスト凹地である。バタガイから南東に10 km 、エセ=ハイヤ地区から北東に5 km で、サハ共和国首都のヤクーツクからは北北東におよそ660 km の場所に位置する。付近を流れている、ヤナ川に右から注ぐ支流の、バタガイカ川 (Batagayka) にちなんで名づけられた[2]。
この辺りは、付近の森林が伐採されて以降、永久凍土氷解の影響で1960年頃から沈下が始まっており[3][1]、2008年の洪水もクレーター拡大に影響をもたらした[4]。クレーターの縁の地中からは氷河期の化石が発掘されている[3]。定期的な地滑りや更なる永久表土の氷解のため、縁は非常に不安定な状態にあり、クレーターの大きさは、2017年2月末現在拡大を続けている[3]。
出典
編集- ^ a b Sarah Gibbens, 三枝小夜子 (2017年3月7日). “シベリアにできた巨大な穴、止まらぬ拡大”. 日経ナショナル ジオグラフィック. 2017年3月7日閲覧。
- ^ kausik (2017年1月30日). “Batagaika Crater, Siberia”. Amusing Planet. 2017年3月7日閲覧。
- ^ a b c “Siberia's 'Doorway To The Underworld' Is Rapidly Growing In Size”. Forbes (February 28, 2017). March 2, 2017閲覧。
- ^ “200,000 year old soil found at mysterious crater, a 'gate to the subterranean world'”. The Siberian Times (2016年5月18日). 2017年3月7日閲覧。
外部リンク
編集- Batagaika Crater Expands : Image of the Day - 著作権フリーな1999年、2005年、2013年の写真が掲載されている