バジリカータ州
地理
編集位置・広がり
編集しばしばブーツに喩えられるイタリアの「土踏まず」から「踝」にかけてあたりの地域で、イタリア半島の南部、カラブリア半島の付け根に位置しており、南東部はイオニア海(ターラント湾)に面する。また、州域の西南部はティレニア海にも面している。北から東にかけてプッリャ州、南にカラブリア州、西にカンパニア州と境界を接する。
州都ポテンツァは州域北西部の内陸に位置し、バーリから西南西へ104km、ターラントから西北西へ124km、ナポリから東南東へ約132km、首都ローマから東南東へ約313kmの距離にある。州には2つの県があり、西部がポテンツァ県、東部がマテーラ県である。
主要な都市
編集人口1万5000人以上のコムーネは以下の通り。人口は2011年1月1日現在[2]。
- ポテンツァ (ポテンツァ県) - 68,297人
- マテーラ (マテーラ県) - 60,818人
- ピスティッチ (マテーラ県) - 17,927人
- メルフィ (ポテンツァ県) - 17,554人
- ポリコーロ (マテーラ県) - 16,407人
地勢
編集アペニン山脈が州の多くを占めており、全体的に起伏の多い地形である。最高所はMonte Vultureの1,326m。
歴史
編集バジリカータ地方は、古代にルカニア (Lucania) と呼ばれた地域の一部にあたる。
行政区画
編集バジリカータ州は以下の2県からなる。
左端の数字はISTATコード、アルファベット2文字は県名略記号を示す。人口は2011年1月1日現在[2]。面積の単位はkm²。
県名 | 綴り | 県都 | 面積 | 人口 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
076 | PZ | ポテンツァ県 | Potenza | ポテンツァ | 6,549 | 383,791 |
077 | MT | マテーラ県 | Matera | マテーラ | 3,447 | 203,726 |
文化・観光
編集言語
編集2006年の国立統計研究所(ISTAT)の統計によれば、6歳以上の住民の家庭内での会話における言語状況は以下の通り[3]。イタリア語(Italiano)、地方言語(Dialetto)、他の言語(Altra lingua)についてのデータで、左列が全国平均、右列がバジリカータ州の数値である。
家庭内の会話における使用言語 | 全国 | 州 |
---|---|---|
イタリア語のみ、あるいは主にイタリア語 | 45.5% | 27.4% |
地方言語のみ、あるいは主に地方言語 | 16.0% | 29.8% |
イタリア語と地方言語の双方 | 32.5% | 41.2% |
他の言語 | 5.1% | 0.9% |
世界遺産
編集スポーツ
編集サッカー
編集州内に本拠を置くプロサッカークラブとしては以下がある。所属リーグは2012-13シーズン現在。
5部リーグ(アマチュア最上位リーグ)のセリエDでは、カンパニア州・プッリャ州・ラツィオ州のチームとともにジローネHに属する。カラブリア州の地方リーグ(6部リーグ)として、エッチェッレンツァ・バジリカータ (it:Eccellenza Basilicata) がある。
交通
編集空港
編集- ピスティッチ空港 (マテーラ県)
人物
編集著名な出身人物
編集- ヒッパソス - 紀元前5世紀の数学者。メタポンティオン(現在のベルナルダ近郊)の人。
- ホラティウス - 古代ローマの詩人。現在のヴェノーザ生まれ。
- カルロ・ジェズアルド - 16-17世紀の貴族(ヴェノーザ公)、作曲家。ヴェノーザ生まれ。
- カルミネ・クロッコ - 19世紀の山賊(ブリガンテ)、反イタリア王国政府活動家。リオネーロ・イン・ヴルトゥレ生まれ。
- フランチェスコ・サヴェリオ・ニッティ - 19-20世紀の経済学者・政治家、イタリア王国首相。メルフィ生まれ。
- エミリオ・コロンボ - 20-21世紀の政治家、イタリア共和国首相・欧州議会議長。ポテンツァ生まれ。
- パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ - 20世紀の映画監督・脚本家・小説家。メルフィ生まれ。
ゆかりの人物
編集- フランシス・フォード・コッポラ - 米国の映画監督。祖父がベルナルダ生まれ。
脚注
編集出典
編集- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Superficie territoriale (Kmq) - Basilicata (dettaglio provinciale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2012年12月16日閲覧。
- ^ a b c 国立統計研究所(ISTAT). “Total Resident Population on 1st January 2011 by sex and marital status” (英語). 2012年11月22日閲覧。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “La lingua italiana, i dialetti e le lingue stranieri” (pdf) (イタリア語). p. 5. 2012年12月10日閲覧。