バケモノの子 (劇団四季)
『バケモノの子』(バケモノのこ)は、細田守の監督作品であるバケモノの子を原作とする劇団四季が制作および上演する一般向けのオリジナルミュージカル作品である。
バケモノの子 | |
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作曲 | 富貴晴美 |
作詞 | 高橋知伽江 |
脚本 | 高橋知伽江 |
原作 | バケモノの子 |
初演 | 2022年4月30日 – JR東日本四季劇場[秋] |
概要
編集2021年6月8日に劇団四季より上演決定が発表され、2022年4月30日にJR東日本四季劇場[秋]で開幕すると発表された[1]。
歴史
編集概歴
編集- 2021年
- 6月8日、上演発表。
- 2022年
- 4月30日、東京公演開幕、オリジナルキャストはキャストの項目参照。
- 7月13日、オリジナル・サウンドトラックCD発売。
- 2023年
- 9月5日、難波八阪神社で行われた成功祈願に大鹿礼生と菊池俊が参加[2]。
- 12月10日、大阪公演開幕。大阪公演から女性アンサンブル7枠が担当している猪王山の妻がキャストボードに表記されるようになる。
- 2024年
- 2月1日、通天閣で行われた通天閣節分福豆まきに貞松響、宇都宮千織、玉木勇多、永田英士が参加[3]。
- 9月11日、名古屋公演開幕。名古屋公演から男性アンサンブル1枠が担当している蓮の父がキャストボードに表記されるようになる。また前述の蓮の父、そして猪王山の妻が週間予定キャスト(今週のキャスト情報)のWebページに表記されるようになる。
イベント歴
編集- 2022年
- 11月30日、第1回オフステージトーク(東京公演)
- 12月20日から2023年1月3日、年末年始特別カーテンコール(東京公演)
- 2023年
- 1月19日および2月12日、舞台の裏側講座~バケミュの裏側、大公開!~(東京公演)
- 2月5日および2月23日、バケモノの宴~ファイナルオフステージイベント~(東京公演)
- 2024年
- 2月14日、第1回リハーサル見学会(大阪公演)
- 2月23日、第2回リハーサル見学会(大阪公演)
- 2月29日、第1回オフステージトーク(大阪公演)
- 3月14日、第2回オフステージトーク(大阪公演)
- 3月20日から3月24日、春休み特別カーテンコール(大阪公演)
- 3月26日、第3回リハーサル見学会(大阪公演)
- 4月4日、第1回バックステージツアー(大阪公演)
- 4月10日、第2回バックステージツアー(大阪公演)
- 4月16日、第4回リハーサル見学会(大阪公演)
- 5月5日、ファイナルオフステージトーク(大阪公演)
- 5月22日から5月25日、千秋楽特別カーテンコール(大阪公演)
登場キャラクター
編集※主にアニメ版との相違点を記載する。
バケモノ界
編集- 宗師
- アニメ版では男声優が演じたが本作では女優が演じる。
- 熊徹
- 多々良
- 熊徹とは子供時代からの知り合い。
- 百秋坊
- 猪王山
- 一郎彦
- 両親の事は父上母上と呼ぶ。
- 二郎丸
- 兄と異なり両親の事は父ちゃん母ちゃんと呼ぶ。
- 猪王山の妻
- 二幕より登場。
- 猪王山の付き人
- 水牛風(男性アンサンブル9枠)と山羊風(女性アンサンブル6枠)のバケモノ二体がいる。
- 宗師の付き人
- 山羊風(男性アンサンブル1枠)とゴリラ風(男性アンサンブル2枠)のバケモノ二体がいる。
- ライオン風のバケモノ
- 男性アンサンブル3枠が演じる。肉屋で百点鍋に鶏団子を投入する。猪王山の見回り組に同行する。山羊風のバケモノは妻で子山羊風のバケモノは娘だが、娘とは容姿が異なるので血縁関係は無い可能性がある。
- カワウソ風のバケモノ
- 男性アンサンブル4枠が演じる。魚屋で百点鍋に蛤を投入する。熊徹に弟子入りし、同じく弟子入りした猫風のバケモノとカップルとなる。
- 青いバンダナの狼風のバケモノ
- 男性アンサンブル5枠が演じる。賭けの場面では熊徹に賭ける。
- サイ風のバケモノ
- 男性アンサンブル6枠が演じる。乾物屋で百点鍋に鰹節を投入する。犬風のバケモノとは夫婦。
- 赤い襟の狼風のバケモノ
- 男性アンサンブル7枠が演じる。賭けの場面では猪王山に賭ける。
- 兜の狼風のバケモノ
- 男性アンサンブル8枠が演じる。賭けの場面では悩んだ挙句熊徹に賭ける。
- 猫風のバケモノ
- 女性アンサンブル1枠が演じる。果物屋で百点鍋にレモンを投入する。熊徹に弟子入りし、同じく弟子入りしたカワウソ風のバケモノとカップルとなる。
- リス風のバケモノ
- 女性アンサンブル2枠が演じる。九太に洗濯物の干し方を指導する。
- 犬風のバケモノ
- 女性アンサンブル3枠が演じる。八百屋で百点鍋に大根を投入する。サイ風のバケモノとは夫婦。
- 羊風のバケモノ
- 女性アンサンブル4枠が演じる。熊徹に弟子入りする。
- 子山羊風のバケモノ
- 女性アンサンブル6枠が演じる。8年後の姿では角が伸びる。父はライオン風のバケモノで母は山羊風のバケモノであるが父とは容姿が異なるので血縁関係は無い可能性がある。猪王山の見回り組に同行する。
- 青髪のサイ風のバケモノ
- 女性アンサンブル7枠が演じる。九太に洗濯物の干し方を指導する。熊徹に弟子入りする。
- 山羊風のバケモノ
- 女性アンサンブル8枠が演じる。ライオン風のバケモノは夫で子山羊風のバケモノは娘である。九太に洗濯物の干し方を指導する。猪王山の見回り組に同行する。
- 猿風のバケモノ
- 青年二郎丸が演じる。冒頭のみの登場。
人間界
編集- 蓮/九太
- 蓮の母
- 故人であるが劇中に度々登場するものの他キャラクターには姿が見えないが、百秋坊のみ姿が見える設定。兄がおり、自身の死後蓮が身を寄せることとなる。
- 蓮の父
- 二幕より登場。渋谷区在住。
- 蓮の母方伯父。
- 男性アンサンブル5枠が演じる。連の母の兄。妹の亡き後甥の蓮を引き取る。
- 蓮の母方義伯母。
- 女性アンサンブル8枠が演じる。連の母の兄の妻。
- 楓
- 本編未登場だが父と兄がいる。
- 楓の母
- 女性アンサンブル5枠が演じる。本編未登場だが夫と息子がいる。
- 一郎彦の実母
- 女性アンサンブル1枠が演じる。セリフなし。
ミュージカルナンバー
編集第1幕
編集- 第1場
- オーバーチュア「祝祭」
- その日がくる
- 第2場
- SHIBUYA 2010
- 第3.4場
- 強くなる
- 第4場
- 一騎打ち
- 強くなる(少年蓮 リプライズ)
- 第5場
- 修行
- 胸の中の剣
- 母の想い
- 第6場
- 強くなる(青年蓮 リプライズ)
- 苦悩の果てに
- 第7場
- 新しい旅
第2幕
編集- 第1場
- ハロウィン・ナイト!
- 第2場
- 母の想い(リプライズ)
- 第3場
- 本当の私
- 第4場
- 親子げんか
- 第5場
- 真実
- 第6.7場
- 父の想い
- 第8場
- この日がきた
- 決戦
- 復讐の誓い
- 親心
- 第10場
- 胸の中の剣(熊徹 リプライズ)
- 第11場
- 鯨の襲撃
- 胸の中の剣(熊徹・蓮 リプライズ)
- バケモノの子
- バケモノの子(リプライズ)
- カーテンコール
- 胸の中の剣(カーテンコールバージョン)
スタッフ
編集- 原作 : 細田守
- 脚本・歌詞 : 高橋知伽江
- 演出 : 青木豪
- 作曲・編曲 : 富貴晴美
- 音楽監督 : 鎭守めぐみ
- 振付 : 萩原隆匡
- 装置デザイン : 石原敬 / BLANk R&D
- 衣裳・ヘアメイク・特殊メイクデザイン : 太田雅公
- パペットデザイン・ディレクション : トビー・オリエ
- 照明デザイン : 赤崎浩二
- 映像 : 松澤延拓
- 擬闘 : 栗原直樹
- マジック監修 : リアルマジシャン RYOTA
- 音響デザイン : 千葉治朗
- 演出補 : 玉城任
- 技術監督 : 笠原俊典
- 子役指導 : 遠藤剛、大徳朋子(東京公演)、小菅舞(東京公演・名古屋公演)、渡邉万希子(大阪公演)、稲葉愛夢(大阪公演)
- 稽古進行管理 : 新庄真一(大阪公演・名古屋公演)、多田毬奈(大阪公演)、白倉一成(名古屋公演)、笠松哲朗(名古屋公演)、原口明子(名古屋公演)
キャスト
編集メインキャスト
編集役柄 | 俳優名 | 初出演日 | 初出演地 | 備考 |
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熊徹 | 伊藤潤一郎 | 2022年4月30日 | 四季劇場(秋) | 大阪公演未出演、猪王山役で出演 |
田中彰孝 | 2022年5月21日 | |||
韓盛治 | 2022年10月19日 | |||
東泰久 | 2023年12月25日 | 大阪四季劇場 | ||
蓮 / 九太(青年) | 大鹿礼生 | 2022年4月30日 | 四季劇場(秋) | |
立崇なおと | 2022年5月18日 | 大阪公演未出演 | ||
貞松響 | 2023年12月23日 | 大阪四季劇場 | ||
猪王山 | 芝清道 | 2022年4月30日 | 四季劇場(秋) | |
田島亨祐 | 2022年5月18日 | 大阪公演未出演 | ||
伊藤潤一郎 | 2023年12月16日 | 大阪四季劇場 | ||
一郎彦(青年) | 笠松哲朗 | 2022年4月30日 | 四季劇場(秋) | |
菊池俊 | 2022年5月18日 | |||
宇都宮千織 | 2023年12月25日 | 大阪四季劇場 | ||
多々良 | 韓盛治 | 2022年4月30日 | 四季劇場(秋) | 大阪公演未出演、熊徹役で出演 |
川島創 | 2022年5月18日 | |||
近藤聡明 | 2023年12月25日 | 大阪四季劇場 | ||
百秋坊 | 味方隆司 | 2022年4月30日 | 四季劇場(秋) | 大阪公演未出演 |
安東翼 | 2022年5月18日 | |||
百々義則 | 2023年12月25日 | 大阪四季劇場 | ||
二郎丸(青年) | 奥村響 | 2022年4月30日 | 四季劇場(秋) | |
瀬下喬弘 | 2022年5月12日 | |||
筒井圭児 | 2022年12月25日 | 大阪四季劇場 | ||
宗師 | 増山美保 | 2022年4月30日 | 四季劇場(秋) | |
井上智映子 | 2022年5月18日 | 大阪公演キャスト未記載 | ||
青山弥生 | 2023年12月25日 | 大阪四季劇場 | ||
楓 | 柴本優澄美 | 2022年4月30日 | 四季劇場(秋) | |
竹田理央 | 2022年5月18日 | 大阪公演未出演 | ||
山梨史奈 | 2023年12月21日 | 大阪四季劇場 | ||
蓮の母 | 清水智紗子 | 2022年4月30日 | 四季劇場(秋) | |
時枝里好 | 2022年5月18日 | 大阪公演未出演 | ||
葛葉かな | 2023年12月25日 | 大阪四季劇場 | ||
綿引さやか | 2024年3月1日 |
※太字はオリジナルキャスト
その他キャスト
編集役柄 | 俳優名 | 初出演日 | 初出演地 | 備考 |
---|---|---|---|---|
蓮の父 | 小出敏英 | 2022年4月30日 | 四季劇場秋 | |
赤間清人 | 2022年5月18日 | 大阪公演未出演 | ||
梅津亮 | 2023年12月25日 | 大阪四季劇場 | ||
猪王山の妻 | 能智慈子 | 2022年4月30日 | 四季劇場[秋] | 大阪公演未出演 |
小島由夏 | 2022年5月18日 | |||
西浦歌織 | 2023年12月25日 | 大阪四季劇場 | ||
アンサンブル | 中村伝 | 2022年4月30日 | 四季劇場(秋) | |
狩野勇人 | 大阪公演未出演 | |||
宮野薫 | ||||
丹下博喜 | 大阪公演5枠未出演 | |||
内田圭 | 大阪公演未出演 | |||
押田柊 | ||||
遠藤竜也 | 大阪公演未出演 | |||
新庄真一 | ||||
濵絢音 | ||||
稲葉愛夢 | 大阪公演未出演 | |||
さかいこのみ | ||||
一来多恵 | 大阪公演未出演 | |||
大石眞由 | ||||
山梨史奈 | 大阪公演未出演、楓役で出演 | |||
多田毬奈 | ||||
荒木勝 | 2022年5月18日 | |||
前田睦貴 | ||||
菱山亮祐 | ||||
岡﨑克哉 | 大阪公演キャスト未記載、退団 | |||
白倉一成 | ||||
千葉真大 | 大阪公演未出演 | |||
勝原亮太 | ||||
齊藤太一 | 大阪公演未出演 | |||
小島絵里衣 | ||||
持田紗希 | ||||
新宮有香子 | 大阪公演未出演 | |||
田辺恵都 | ||||
八重沢真美 | 大阪公演未出演 | |||
横田栞乃 | ||||
原口明子 | ||||
川口雄二 | 2023年12月10日 | 大阪四季劇場 | ||
佳田菜那 | 2023年12月22日 | |||
山口泰伸 | 2023年12月25日 | |||
菊地智弘 | ||||
佐藤幸治 | ||||
片山怜也 | ||||
大脇史門 | ||||
長谷部共音 | ||||
土井夏以 | ||||
坂口珠乃 | ||||
渡邊友紀 | ||||
空田あかり | ||||
森田江里佳 | ||||
田原沙綾 | ||||
若松小百合 | ||||
角田美紗 | 2024年2月17日 |
※太字はオリジナルキャスト
上演記録
編集上演初日 | 上演最終日 | 上演地 | 備考 |
---|---|---|---|
2022年4月30日 | 2023年3月21日 | JR東日本四季劇場[秋] | 東京初演 |
2023年12月10日 | 2024年5月25日 | 大阪四季劇場 | 大阪初演 |
2024年9月11日 | 2025年2月9日(予定) | 名古屋四季劇場 | 名古屋初演 |
脚注
編集- ^ 「バケモノの子」舞台化へ 劇団四季が来春から上演 産経新聞 2021年6月8日
- ^ “大阪名物・獅子殿でヒット祈願 劇団四季「バケモノの子」、12月から”. 産経新聞 (2023年9月5日). 2024年2月閲覧。
- ^ “劇団四季・貞松響 通天閣で豆まき「大阪の人は、熱気にあふれていて、すごく温かい」 - 東スポWEB”. 東スポ (2024年2月1日). 2024年2月閲覧。
注釈
編集外部リンク
編集- ミュージカル『バケモノの子』作品紹介 - 劇団四季 - 公式サイト