ハーフムーン島
ハーフムーン島(ハーフムーンとう、Half Moon Island)は、サウス・シェトランド諸島にある島である。リヴィングストン島のバーガス半島から北に約1.35kmに位置する。面積は171km2である[1]。アルゼンチンのカマラ基地は、この島に所在している。島内に空港はなく、海路かヘリコプターでしかアクセスできない。海軍基地は夏季に運用されるが、冬季には閉鎖される。
リヴィングストン島から見たハーフムーン島。背景に見えるのはグリニッジ島。 | |
地理 | |
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場所 | 南極 |
座標 | 南緯62度35分30秒 西経59度55分15秒 / 南緯62.59167度 西経59.92083度座標: 南緯62度35分30秒 西経59度55分15秒 / 南緯62.59167度 西経59.92083度 |
諸島 | サウス・シェトランド諸島 |
面積 | 171 ha (420エーカー) |
行政 | |
南極 | |
人口統計 | |
人口 | 0 |
追加情報 | |
南極条約下で管理 |
生物相
編集この島で見られる植物には、ナンキョクコメススキのほか、数種類の地衣類や蘚類がある[1]。
この島には、約100つがいのオオトウゾクカモメの子育てのためのコロニーがあるため、バードライフ・インターナショナルによって重要野鳥生息地に指定されている。この島で営巣する鳥類には、このほか、ヒゲペンギン(2000つがい)、ナンキョクアジサシ(125つがい)、ミナミオオセグロカモメ(40つがい)、アシナガウミツバメ、クロハラウミツバメ、マダラフルマカモメ、チャイロオオトウゾクカモメ、サヤハシチドリ、ズグロムナジロヒメウがある[1]。
ウェッデルアザラシとナンキョクオットセイは、毎年この島の海岸に姿を表す。ミナミゾウアザラシの出現も記録されている[1]。海岸では、しばしばクジラも目撃されている。
アクセス
編集この島は、南極クルーズの停留地として用いられており、観光のピークは11月から3月である。島の南部には、2000mの歩道があり、旅行客は野生動物や近隣のリヴィングストン島、グリニッジ島の山並みを見ることができる。メングアンテ湾(Menguante Cove)の南側から始まる歩道は、海岸に沿ってカマラ基地まで西に延び、そこから北上し、北東方向に坂を上ってキセニア山の頂上まで続く[2]。
Google ストリートビュー
編集2010年9月、Google社は、Google EarthとGoogle マップのサービスにハーフムーン島のストリートビュー画像を追加した[3]。この島へのストリートビューの拡大は、このサービスによって世界の7つ全ての大陸の画像が得られるようになったことを意味した[4]。この島には道路がないので、画像は三脚上のカメラで撮影された。
ギャラリー
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島の南端にある古い捕鯨用ボートの残骸
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ハーフムーン島
地図
編集- L.L. Ivanov et al., Antarctica: Livingston Island and Greenwich Island, South Shetland Islands, 1:100000 , Antarctic Place-names Commission of Bulgaria, Sofia, 2005
出典
編集- ^ a b c d “Half Moon Island”. BirdLife data zone: Important Bird Areas. BirdLife International (2013年). 2013年1月1日閲覧。
- ^ Google Maps – Half Moon Trail (Map). Cartography by Google, Inc. Google, Inc. 2012年3月13日閲覧。
- ^ “Official Google Blog: Explore the world with Street View, now on all seven continents”. Google (2010年9月30日). 2010年10月2日閲覧。
- ^ Halliday, Josh (September 30, 2010). “Google Street View: No more privacy for penguins as Antarctica gets mapped”. The Guardian (London) March 13, 2012閲覧。