バルーンファイトGB
『バルーンファイトGB』(バルーンファイト ジービー)は、2000年7月31日に日本の任天堂から発売されたゲームボーイ(カラー対応)用横スクロールアクションゲーム。
ジャンル | 横スクロールアクション |
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対応機種 |
ゲームボーイ() ゲームボーイカラー() ニンテンドウパワー (NP) ニンテンドー3DS (3DS) |
開発元 | パックスソフトニカ |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 横井軍平 |
ディレクター | 坂本賀勇 |
プログラマー |
小野寺正 鈴木英夫 安間基夫 |
音楽 | 田中宏和 |
美術 | 杉野憲一 |
シリーズ | バルーンファイトシリーズ |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア | ロムカセット |
発売日 |
GB 1990年10月5日 1991年1月31日 2000年7月31日(プリライト版) NP 2000年8月1日 3DS 2011年10月19日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
通信ケーブル対応 スーパーゲームボーイ対応 |
その他 |
型式 DMG-BT-USA DMG-BT-UKV DMG-BBKJ-JPN |
概要
編集1990年に北米(翌1991年に欧州)で『Balloon Kid』として発売され、当初は日本でも『バルーンキッズ』(後に『フワフワランド』に変更)のタイトルで発売予定だったが、諸事情により発売は見送られた。その後、2000年に『Balloon Kid』をベースにゲームボーイカラー対応、セーブ機能・マップ画面等を追加して日本国内で発売されたものが本作である。ゲーム内容は同社のファミリーコンピュータ用ソフト『バルーンファイト』(1984年)のアレンジ移植版であり、横スクロールのジャンプアクションとなっている。
1992年にキャラクターをハローキティに差し替えたファミリーコンピュータ用ソフト『ハローキティワールド』がキャラクターソフトより発売された[注釈 1]。また、ゲームボーイカラー版はニンテンドウパワーのプリライトソフトとして発売され、翌日より書き換えが開始されたほか、2011年にニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信された。
ゲーム内容
編集『バルーンファイト』(1984年)の派生作品で、2つの風船の浮力で飛行するというオリジナルの要素とFC版の強制横スクロールモード「バルーントリップモード」をベースに、横スクロールジャンプアクション(右から左)の要素を追加した内容になっている。主人公の女の子アリスが、大量の風船を持ったまま風に飛ばされた弟のジムを助けるため、ジムが目印がわりに放った風船をたよりに冒険をするというストーリーで進行する。
システム
編集ボタンによって上昇(地上ではジャンプ)および風船を手放すというアクションを行う。
初めは風船を2個付けており、敵や障害物に触れると風船が1個割れ上昇力が落ちる。風船を2個とも割られたり手放しても、地上で十字キーの下を連打することで風船を膨らませることができる。
ステージ上に点在する風船を20個連続で取ると、次に取り逃がすまで風船が2個ずつになる。100個取るごとに1UP。
設置されたドアから入れるボーナスステージでは、土管から出てくる風船を全部取ると1UPアイテムのハートが現れる。
モード
編集他機種版
編集No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
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1 | ハローキティワールド | 1992年3月27日 |
ファミリーコンピュータ | パックスソフトニカ | キャラクターソフト | ロムカセット | CTS-HW | ||
2 | バルーンファイトGB | 2000年8月1日 |
ゲームボーイカラー | パックスソフトニカ | 任天堂 | フラッシュロムカセット (ニンテンドウパワー) |
- | ||
3 | バルーンファイトGB | 2011年10月19日 |
ニンテンドー3DS | パックスソフトニカ | 任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | [3][4] |
スタッフ
編集- ゲームボーイ版
- プロデューサー:横井軍平
- ディレクター:坂本賀勇
- デザイナー:杉野憲一
- プログラマー:小野寺正、鈴木英夫、安間基夫
- コーディネーター:大澤徹、桜井邦子
- 音楽:田中宏和
- スペシャル・サンクス:いのけさちえ、出石武宏、加納誠、野村扶二子、岡田智、坂下雅史、瀧良博、たてもとまさひろ、寺崎啓祐、山本雅央
- ファミリーコンピュータ版
- プロデューサー:たかみひろお
- プログラマー:小野寺正、鈴木彦孝、安間基夫
- サウンド・プログラマー:田中宏和
- ディレクター:林誠司、さとうひろあき、くらたにちすみ、桜井邦子
- スペシャル・サンクス:坂本賀勇、杉野憲一、いそべしんいち、すみともゆき、いまいずみよういち、前岩克知
評価
編集評価 | ||||||||||||||
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- ファミリーコンピュータ版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」における評価は、6・7・5・4の合計22点(満40点)[9][6]。レビュアーの意見としては、「子供向けってことで、キティちゃんを使って簡単でおもしろいゲームを作ったらこうなりましたってトコロなんでしょうか。(中略)キティのポーズが、いちいちかわいくてよい」などと評されている[9]。
- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り17.8点(満30点)となっている[8]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.0 | 2.8 | 2.5 | 3.3 | 2.8 | 3.4 | 17.8 |
- ゲームボーイ版
ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」における評価は、5・5・5・6の合計21点(満40点)[10][7]。レビュアーからはゲームシステムに関して否定的な意見が多く出され、浜村通信は懐かしさを覚えると述べながらも「もうひとひねりあっても」と苦言を呈し、カミカゼ長田は慣性の法則を再現した操作感や横スクロールに変更となったことは評価したものの「ステージによって敵の数や地形が変わってるだけでやってることは同じ」と指摘し「飽きも早い」と否定的に評価、モンブラン斉藤は中盤ステージと比較して終盤ステージの難易度が高すぎると指摘、池袋ラクセルは「ファミコン版のメインモードがないのは残念」とそれぞれ否定的に評価した[10]。一方で操作感覚に関しては賛否両論となり、池袋はオリジナル版と比較した上で「風船の脱着など、ゲームそのものは別モノだが、これもまた新鮮」と肯定的に評価したが、浜村は慣性で微妙に動きがずれると主張し「タイミングを合わせるのが、かなり難しかったり。当たり判定もけっこうシビア」と指摘、斉藤は「この浮遊感が曲者で、超微妙な操作が必要とされるうえ中毒性も薄い」と述べそれぞれ否定的に評価した[10]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 『Balloon Kid』設定より
- ^ 取扱説明書(PDF版)より
- ^ 木原卓 (2011年10月19日). “週刊ダウンロードソフトウェアカタログ 2011年10月第5週分”. GAME Watch. インプレス. 2021年4月18日閲覧。
- ^ “『バルーンファイトGB』配信開始、来週のタイトルも決定”. iNSIDE. イード (2011年10月19日). 2021年4月18日閲覧。
- ^ a b c “Balloon Kid for Game Boy (1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年7月30日閲覧。
- ^ a b “ハローキティ ワールド まとめ [ファミコン]”. ファミ通.com. KADOKAWA. 2017年7月30日閲覧。
- ^ a b “バルーンファイトGB まとめ [ゲームボーイ]”. ファミ通.com. KADOKAWA. 2017年7月30日閲覧。
- ^ a b 超絶 大技林 1998, p. 110.
- ^ a b ファミコン通信 1992.
- ^ a b c ファミ通 2000, p. 31.
参考文献
編集- 「新作ゲームクロスレビュー」『ファミコン通信』、アスキー、1992年4月3日。
- 「超絶 大技林 '98年春版」『PlayStation Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、483頁、ASIN B00J16900U。
- 「新作ゲームクロスレビュー」『ファミ通』第15巻第32号、エンターブレイン、2000年8月11日、31頁、雑誌26452-8/11。