ハルダンゲルフィヨルド

ハルダンゲルフィヨルドノルウェー語: Hardangerfjorden)は、ノルウェーヴェストラン県にあるフィヨルドである。ハダンゲルフィヨルド[1]ハルダンゲル峡湾[2]とも表記される。

ハルダンゲルフィヨルド
Hardangerfjorden
ハルダンゲルフィヨルド
場所

 ノルウェー ヴェストラン県

ハルダンゲルフィヨルドの位置(ホルダラン県内)
ハルダンゲルフィヨルド
ハルダンゲルフィヨルド
ハルダンゲルフィヨルド (ホルダラン県)
ハルダンゲルフィヨルドの位置(ノルウェー内)
ハルダンゲルフィヨルド
ハルダンゲルフィヨルド
ハルダンゲルフィヨルド (ノルウェー)
座標 北緯60度24分4.7秒 東経6度26分12.7秒 / 北緯60.401306度 東経6.436861度 / 60.401306; 6.436861座標: 北緯60度24分4.7秒 東経6度26分12.7秒 / 北緯60.401306度 東経6.436861度 / 60.401306; 6.436861
全長 179 km
2 - 6 km
面積 約 700 km2
深さ 約 890 m

概要

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全長は、およそ 179 キロメートルである[3]。ノルウェーのフィヨルドの中でソグネフィヨルドに次いで2番目に大きいフィヨルドであり、世界で3番目の大きさをもつ[4][1]。2013年には、ハルダンゲル橋が開通している[5]

 
シーマ水力発電所

ベルゲンの南およそ 80 キロメートルのところに位置する Huglo 島の付近にある入口を西南端として、北東の方向に伸びている[6][4]。フィヨルドの主要な部分は 2 - 6 キロメートルの幅をもつ[4]。総面積は、およそ 700 平方キロメートルである[4]

世界有数のサケの養殖地であり、1年当たりの生産量は、およそ7万トンに及ぶ[3]。フィヨルド内には複数の海盆が存在し、平均深さは海面下 260 メートルであり、最深部は海面下およそ 890 メートルである[4][3]

地理

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フィヨルドの最奥部のエイドフィヨルド (no:Eidfjorden) には、シーマ水力発電所 (en:Sima Hydroelectric Power Station) の他に、ヴォーリングフォッセン (en:Vøringfossen) やエイドフィヨルド教会 (en:Old Eidfjord Church) がある[3][7][8]

 
ハルダンゲル民族博物館

ヴォーリングフォッセンの西およそ7キロメートルほどのところには、ノルウェー自然センター (en:Hardangervidda Natursenter) がある[9][10]。エイドフィヨルドの南にある Sørfjorden は、ハルダンゲルフィヨルドの支湾の中で最も長く、38 キロメートルの長さをもつ[3]。Sørfjorden の南端には、オッダがある[6]

ウトネ (en:Utne) にあるハルダンゲル民族博物館 (no:Hardanger Folkemuseum) では、ハルダンゲルヴァイオリンハーダンガー刺繍などが展示されている[11]。ハルダンゲルフィヨルドの西の縁には Onarheimsfjorden があり[4]、南には SkånevikfjordenÅlfjorden などがある[3]。沿岸の町としては、ローセンダール (en:Rosendal, Norway)、ユンダル (en:Jondal) などがある[12]。ノールハイムスン (en:Norheimsund) には、スタインダルスフォッセン (en:Steinsdalsfossen) がある[13][10]

脚注

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  1. ^ a b 鐙麻樹. “ノルウェーのハダンゲルフィヨルド観光と癒しの村紀行”. オールアバウト. 2019年9月22日閲覧。
  2. ^ 佐渡大埼灯台”. 海上保安庁. 2019年9月22日閲覧。
  3. ^ a b c d e f Pål Buhl-Mortensen, Lene Buhl-Mortensen (2014). Diverse and vulnerable deep-water biotopes in the Hardangerfjord. 10. Institute of Marine Research. pp. 253-267. doi:10.1080/17451000.2013.810759. https://doi.org/10.1080/17451000.2013.810759 2021年8月1日閲覧。. 
  4. ^ a b c d e f LB Sjetne (2017年6月). “Organic carbon accumulation in Hardangerfjorden”. オスロ大学. 2019年9月22日閲覧。
  5. ^ 芹澤和美 (2016年5月9日). “ノルウェーのフィヨルドに架かる橋が 利便性以外にもたらした副産物とは?”. 文藝春秋. 2019年9月22日閲覧。
  6. ^ a b P A Heuch ,et al. “Temporal and spatial variations in lice numbers on salmon farms in the Hardanger fjord 2004–06”. ストラスクライド大学. 2021年8月1日閲覧。
  7. ^ 鐙麻樹. “ノルウェーのフィヨルド観光、アイフィヨルド村への旅”. オールアバウト. 2019年9月22日閲覧。
  8. ^ “フィヨルドの恵み 水力自在〈創エネ省エネ〉”. 朝日新聞. (2012年11月29日). http://www.asahi.com/special/energy/intro/TKY201211280643.html 2019年9月22日閲覧。 
  9. ^ ノルウェー自然センター”. ノルウェー自然センター. 2019年9月22日閲覧。
  10. ^ a b 『地球の歩き方 北欧』 2017, p. 250.
  11. ^ 鐙麻樹. “ノルウェーデザインを伝えるハダンゲル民族博物館”. オールアバウト. 2019年9月22日閲覧。
  12. ^ Johnsen, Ingrid Askeland (2011-11-20). “Dispersion and abundance of salmon lice (Lepeophtheirus salmonis) in a Norwegian fjord system”. Journal of fish diseases (The University of Bergen) 32 (1): 89-100. ISSN 0140-7775. https://hdl.handle.net/1956/5575 2021年8月1日閲覧。. 
  13. ^ 鐙麻樹. “ノルウェーのハダンゲルフィヨルド観光と癒しの村紀行”. オールアバウト. 2019年10月26日閲覧。

参考文献

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  • 「地球の歩き方」編集室(編集)『地球の歩き方 北欧 2017〜2018年版』ダイヤモンド・ビッグ社、2017年6月。ISBN 978-4-478-06052-0