ハリントン・エイベル彗星
ハリントン・エイベル彗星(英語: 52P/Harrington-Abell)は、1955年3月22日にRobert George Harrington(英語版)とジョージ・エイベルが発見した太陽系の周期彗星である。パロマー天文台の口径122cmのサミュエルオシン望遠鏡で行われたパロマー天文台スカイサーベイで発見された[2]。
ハリントン・エイベル彗星 52P/Harrington-Abell | |
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仮符号・別名 | 1955 F1, 1954 XIII, 1995a 1962 B1, 1962 II, 1962a 1969 III, 1968i 1976 VIII, 1975l 1983 XVII, 1983r 1991 X, 1990m[1] |
分類 | 周期彗星 |
発見 | |
発見日 | 1955年3月22日[2] |
発見者 | Robert George Harrington(英語版) ジョージ・エイベル[2] |
発見場所 | アメリカ合衆国パロマー天文台[2] |
軌道要素と性質 元期:TDB 2458266.5(2015年9月1.0日) | |
軌道長半径 (a) | 3.8583 au[1] |
近日点距離 (q) | 1.7738 au[1] |
遠日点距離 (Q) | 5.9428 au[1] |
離心率 (e) | 0.5403[1] |
公転周期 (P) | 7.58 年[1] |
軌道傾斜角 (i) | [1] | 10.231 °
近日点引数 (ω) | 139.623 °[1] |
昇交点黄経 (Ω) | 336.846 °[1] |
平均近点角 (M) | [1] | 70.554 °
前回近日点通過 | 2021年10月5日[3] |
次回近日点通過 | 2029年5月10日[3] |
最小交差距離 | 0.8046 au(地球)[1] 0.0365 au(木星)[1] |
ティスラン・パラメータ (T jup) | 2.775[1] |
物理的性質 | |
直径 | 2.6 km[1] |
絶対等級 (H) | 12.2(核+コマ)[1] |
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発見以来、すべての回帰において観測されており、その公転周期は約7年である。公転周期は発見当初は7.2年であったが、1974年に木星に0.37 auまで接近して軌道が変化したため7.6年に変わっている[3]。
1999年の回帰では1998年7月21日にフランスの天文学者、アラン・モーリーが再確認した。その際には21 - 22等だと予想していたが、実際の見かけの等級は12.2であった。翌日になると10.9 - 11.8等であるという観測データが寄せられた。このような急激な増光はアウトバーストと呼ばれる。その後、3月終わりになると12等級より暗くなっていった[2][4]。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “52P/Harrington-Abell”. Small-Body Database Lookup. Jet Propulsion Laboratory. 2022年1月30日閲覧。
- ^ a b c d e Kronk, Gary W.. “52P/Harrington-Abell”. cometography.com. 2022年1月30日閲覧。
- ^ a b c 木下一男 (2016年8月2日). “52P/Harrington-Abell”. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “BAA Comet Section : Periodic Comets”. British Astronomical Association (2011年12月18日). 2022年1月30日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
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