ナトリウムの同位体(ナトリウムのどういたい)には20種の同位体が認められている。23Naのみが安定同位体であり、単核種元素かつモノアイソトピック元素であると考えられる。標準原子量は22.98976928(2) u。ナトリウムは2種の放射性宇宙線生成同位体を持つ(22Na, 半減期 = 2.605 年と24Na, 半減期 ≈ 15 時間)。

急性中性子線被曝(例えば原子力発電臨界事故)ではヒト血漿中の23Naが24Naに変化する。この同位体の濃度を測ることによって被曝者への中性子線の被曝線量を計算できる。

22Naはナトリウムの同位体としては著しく半減期が長い陽電子放出同位体である。これはポジトロン断層法において検査対象と点光源で陽電子を生み出すのに用いられる。

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同位体
核種
Z(p) N(n) 同位体質量 (u) 半減期 核スピン数 天然存在比
励起エネルギー
18Na 11 7 18.02597(5) 1.3(4)E-21 s (1-)#
19Na 11 8 19.013877(13) <40 ns (5/2+)#
20Na 11 9 20.007351(7) 447.9(23) ms 2+
21Na 11 10 20.9976552(8) 22.49(4) s 3/2+
22Na 11 11 21.9944364(4) 2.6027(10) yr 3+
22mNa 583.03(9) keV 244(6) ns 1+
23Na 11 12 22.9897692809(29) STABLE 3/2+ 1.0000
24Na 11 13 23.99096278(8) 14.9590(12) h 4+
24mNa 472.207(9) keV 20.20(7) ms 1+
25Na 11 14 24.9899540(13) 59.1(6) s 5/2+
26Na 11 15 25.992633(6) 1.077(5) s 3+
27Na 11 16 26.994077(4) 301(6) ms 5/2+
28Na 11 17 27.998938(14) 30.5(4) ms 1+
29Na 11 18 29.002861(14) 44.9(12) ms 3/2(+#)
30Na 11 19 30.008976(27) 48.4(17) ms 2+
31Na 11 20 31.01359(23) 17.0(4) ms (3/2+)
32Na 11 21 32.02047(38) 12.9(7) ms (3-,4-)
33Na 11 22 33.02672(94) 8.2(2) ms 3/2+#
34Na 11 23 34.03517(96)# 5.5(10) ms 1+
35Na 11 24 35.04249(102)# 1.5(5) ms 3/2+#
36Na 11 25 36.05148(102)# <260 ns
37Na 11 26 37.05934(103)# 1# ms [>1.5 µs] 3/2+#
  • #でマークされた値は、全てが純粋に実験値から算出されたものではなく、一部体系的な傾向から導き出された推定値を含んでいる。明確なデータが得られていない核スピンに関しては、かっこ書きで表記している。
  • 数値の最後にかっこ書きで表記しているのは、その値の誤差を示している。誤差の値は、同位体の構成と標準の原子質量に関しては、IUPACが公表する誤差で表記しており、それ以外の値は、標準偏差を表記している。

参考文献

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外部リンク

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