ナデジダ・ペトロヴィッチ
ナデジダ・ペトロヴィッチ(Nadežda Petrović、セルビア語表記:Надежда Петровић 、1873年10月12日 - 1915年4月3日)はセルビアの画家である。表現主義、フォービズムに属した画家である。
ナデジダ・ペトロヴィッチ Nadežda Petrović | |
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生誕 |
1873年10月12日 セルビア, チャチャク |
死没 |
1915年4月3日 セルビア,ヴァリェヴォ |
運動・動向 | 印象派 |
略歴
編集チャチャクに生まれた。美術教師、収集家、後に役人となった父親と、学校教師の母親の間に生まれた。父親が病気となったため1884年に家族はベルグラードの祖父の邸に移り、ナデジダはベルグラードで教育を受けて1893年に美術教師となり、後にベルグラードの女子大学で教えた。1898年から、セルビアの教育省から奨学金を得て、ミュンヘンに留学し、アントン・アズベの画塾で学んだ。
東ヨーロッパの画家が多く学んでいたアントン・アズベの画塾で、リハルド・ヤコピッチ(Rihard Jakopič)、イヴァン・グロハール(Ivan Grohar)、マティヤ・ヤーマ(Matija Jama)、ミラン・ミロヴァノヴィッチ(Milan Milovanović)、ミルセヴィッチ(Kosta Milićević)、ステヴァノヴィッチ(Borivoje Stevanović)といった画家と知り合った。また前衛的な画家のワシリー・カンディンスキー、アレクセイ・フォン・ヤウレンスキー、ユリウス・エクスター、パウル・クレーといった画家たちの作品から強い影響を受けた。
1900年にセルビアに戻り、ベルグラードで最初の個展を開いた。1902年から女子学校で教え始め、様々な社会活動も行った。
1910年から1912年の間は、パリに滞在し、サロン・ドートンヌへの出展も行ない、国際展覧会への参加などを行った。バルカン戦争や第一次世界大戦中は、ボランティアの看護婦として、前線の病院で働いた。数点の戦場や兵士を描いた絵画を残したが、傷病兵の看護中に感染症に罹患し、ヴァリェヴォの軍の病院で1915年に没した。
2006年から発行されたセルビアの200ディナール紙幣の図案となった。
作品
編集-
Letnji Dan
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Kosovski božuri
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La Moisson
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Boten op de Sava
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In bretanji
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Zoran-markovik
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Gracanica
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More
参考文献
編集- "Nekoliko (ne)poznatih stvari o Nadeždi Petrović" [Some Unknown Facts about Nadežda Petrović]. B92 (in Serbian). 30 June 2012. Archived from the original on 7 April 2012.
- Cuhaj, George S. (2010). Standard Catalog of World Paper Money – Modern Issues: 1961–Present. Iola, Wisconsin: Krause Publications. ISBN 978-1-4402-1512-4.
- Mitrović, Andrej (2007). Serbia's Great War, 1914–1918. London: Purdue University Press. ISBN 978-1-55753-477-4.
- Uzelac, Sonja Briski (2003). "Visual Arts in the Avant-gardes Between the Two Wars". In Djurić, Dubravka; * Šuvaković, Miško. Impossible Histories: Historical Avant-gardes, Neo-avant-gardes, and Post-avant-gardes in Yugoslavia, 1918–1991. Cambridge, Massachusetts: MIT Press. ISBN 978-0-262-04216-1.
- "Ceo život u slikama" [An Entire Life in Pictures]. Večernje novosti (in Serbian). 18 April 2013.
- Svirepi ubica tifus [Typhus, the Cruel Killer]. Večernje novosti (in Serbian). 19 April 2013.
- Wachtel, Andrew (2002). "Culture in the South Slavic Lands". In Roshwald, Aviel; Stites, Richard. European Culture in the Great War: The Arts, Entertainment and Propaganda 1914–1918. Cambridge: Cambridge University Press. ISBN 978-0-521-01324-6.