ドラ猫大将

アメリカ合衆国のテレビアニメシリーズ

ドラ猫大将(ドラねこたいしょう、原題:Top Cat)は、ハンナ・バーベラ製作のアメリカのテレビアニメ。アメリカでは1961年9月27日から1962年4月18日までABCテレビで放送された。全30話。

日本では1963年に「ドラ猫大将」のタイトルで放送され、その後幾度も再放送されている他、1990年に「トップキャット」のタイトルで新規に数話分の日本語版が製作され、日本コロムビアからVHSで販売された。1997年に、カートゥーン ネットワークにおいて不定期的に再放送され2013年に放送終了したが、2020年に行われた『カートゥーンリクエストアワー』の3月期の投票において最多リクエスト数を獲得した事に伴い7年振りに放送される運びとなった[1]

登場キャラクター

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大将(Top Cat)
- 谷幹一/VHS版 - 鈴木やすし/英 - アーノルド・スタング
本作の主人公黄色。カンカン帽をかぶっている。みんなのまとめ役。悪賢いところもあるが心優しい面もある。一攫千金を狙って悪知恵を働かせるが、たいてい失敗して損をする、憎めない性格。原語版での名前はTop Cat、愛称TC(ティーシー)であり、音が日本語版での名前の「大将(タイショウ)」に通ずる。
ベニ公(Benny the Ball)
声 - 三遊亭歌奴/VHS版 - 松尾銀三/英 - モーリス・ゴスフィールド
本名、ベニー・ポール。青色の猫。背が小さいずんぐりした体型。のんびりかつ真面目な性格。母親が出てきた話があり、ベンジャミンと呼ばれている。
チュウチュウ(Choo-Choo)
声 - 立川談志/VHS版 - 大竹宏/英 - マーヴィン・カプラン
ピンク色の背が高く、細い猫。メス猫にをすることもしばしば。
クロヘイ(Spook)[2]
声 - 和久井節緒/英 - リー・レ・リオン
黄土色の猫。これと言った特徴はない。
サンタ(Fancy-Fancy)
声 - 長門勇/英 - ケーリー・グラント
茶色の猫。メス猫にもてるが、いいところで大将に呼び出される。
オタマ(Brain)[3]
声 -向井真理子[4]/英 - マーヴィン・カプラン
オレンジ色の猫。少し頭が足りない。
ディブル・ダブル(Officer Dibble)
声 - 長門勇田の中勇/VHS版 - 増岡弘/英 - アレン・ジェンキンス
通称はディブルさん。大将達の住んでいる横丁担当のおまわりさん。大将にしばしば翻弄される、庶民的で気のいい人物。うるさく鳴るからと連絡用警察電話に勝手に出て対応してしまう大将に「電話に出るな!」と怒っている。

日本での放送とリスト

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日本では1963年10月6日から1964年4月19日までNET(現:テレビ朝日)系列で放送[5]藤沢薬品工業(現:アステラス製薬)の一社提供。全30回だが、この内第18話は、最終回の半年後から行われた再放送(1964年10月6日から)の間の1964年12月26日に初めて放送された。[6]

放送時間(JST)は、第1話から第15話までは日曜18:00 - 18:30、第16話以降は日曜18:30 - 19:00(海外アニメ『ベニーの冒険旅行英語版』との枠交換で)。

話数
 
話数
 
サブタイトル 原題 放送日
 
放送日
 
1 4 お馬騒動 The $1,000,000 Derby 10月18日 1963年
10月6日
2 6 百万ドル損した話 The Missing Heir 11月1日 10月13日
3 1 ハワイに行こう Hawaii Here We Come 1961年
9月27日
10月20日
4 7 恋患い Top Cat Falls In Love 11月8日 10月27日
5 5 カーネギーホール出演話し The Violin Player 10月25日 11月3日
6 12 ダイヤ泥棒 The Unscratchables 12月13日 11月10日
7 3 早合点は損 All That Jazz 10月11日 11月17日
8 11 恋の橋渡し Choo-Choo's Romance 12月6日 11月24日
9 8 親孝行 A Visit From Mother 11月15日 12月1日
10 13 とんだ拾い物 Rafeefleas 12月20日 12月8日
11 10 どら猫警部 Sergeant Top Cat 11月29日 12月15日
12 9 倉庫泥棒手伝い Naked Town 11月22日 12月22日
13 2 ルビーを探せ Maharajah of Pookajee 10月4日 12月29日
14 15 とんだお客様 The Long Hot Winter 1962年
1月3日
1964年
1月5日
15 14 猫に小切手 The Tycoon 12月27日 1月12日
16 19 海賊の宝物 The Grand Tour 1月31日 1月19日
17 21 宇宙へ飛び出そう Space Monkey 2月14日 1月26日
18 17 バスケットの赤ちゃん T.C. Minds the Baby 1月17日 12月26日
19 20 ベニ公の仇きうち The Golden Fleecing 2月7日 2月2日
20 16 アリクイ騒動 The Case of the Absent Anteater 1月10日 2月9日
21 18 新しく来たオマワリさん Farewell, Mr. Dibble 1月24日 2月16日
22 22 大将の仮病 The Late T.C. 2月21日 2月23日
23 24 ぼくらは同級生 Choo-Choo Goes Ga-Ga 3月9日 3月1日
24 27 ディブルさんの休暇 Dibble Breaks the Record 3月28日 3月8日
25 26 大将の金もうけ The Con Men 3月21日 3月15日
26 23 ディブルさんの誕生日 Dibble's Birthday 2月28日 3月22日
27 28 テレビ騒動 Dibble Sings Again 4月4日 3月29日
28 29 ディブルさんの用心棒 Griswald 4月11日 4月5日
29 30 怪盗ルンペン Dibble's Double 4月18日 4月12日
30 25 一日王様 King for a Day 3月14日 4月19日

(参考:「ケンケンと愉快な仲間たち」高桑慎一郎著 188・189頁 1995年)

日本語版スタッフ

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  • テレビ版[7]
    • 翻訳:高見一
    • 演出・脚本:高桑慎一郎
    • 制作協力:千代田プロダクション

余談

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  • 本作が初放送された1963年10月6日は、同局の19:00で、後に長寿番組となる『アップダウンクイズ』(当時ネットの毎日放送制作)が開始した日でもある。
  • 本作の主題歌は大将役の谷ではなく後にVHSで大将を演じる鈴木ヤスシが歌唱している。

脚注

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  1. ^ 1960年の懐かしアニメ『ドラ猫大将』がカートゥーン ネットワークで7年ぶりに放送
  2. ^ 日本での第1話ではスプークと呼ばれていた。
  3. ^ 日本での第1話では途中までブレインと呼ばれていた。
  4. ^ 『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年、547頁。ISBN 4-87376-160-3 
  5. ^ 4月26日から5月31日は再放送
  6. ^ 出典:朝日新聞縮刷版
  7. ^ VHSビデオ・ドラ猫大将「お馬騒動 / 百万ドル損した話」(発売日:1992年11月21日、品番:COVC4177、発売元 - 日本コロムビア)
  8. ^ VHS「トップキャット - マネージング大作戦!」、発売日:1990年4月21日、品番:HC-515、発売元:日本コロムビア
  9. ^ VHS「トップキャット ニューヨークのニューヒーロー」、発売日:1990年4月21日、品番:HC-604、発売元:日本コロムビア
  10. ^ VHS「トップキャット - トップキャット ディブルは2度歌う」、発売日:1990年4月21日、品番:HC-665、発売元:日本コロムビア
NET 日曜18時台前半枠
前番組 番組名 次番組
プロ野球中継
または
ローハイド(2本立て再)
(17:00 - 19:00)
ドラ猫大将
(1963.10.6 - 1964.1.12)
【当番組よりアニメ枠
ベニーの冒険旅行英語版
【枠交換で30分繰り上げ】
NET 日曜18時台後半枠
とんちんかん騒動記

ベニーの冒険旅行
【火曜18:15より移動】
【枠交換で30分繰り上げ】
ドラ猫大将
(1964.1.19 - 5.31)
【再放送を含む】