トーペックス(torpex)は、1942年にイギリス王立兵器工廠で魚雷爆雷用として開発された軍用爆薬の一つである。

名前の由来は魚雷爆薬(Torpedo Explosive)である。第二次世界大戦中に欧米の海軍で使用された。後にアメリカ合衆国で安定性などが改良されたHBX爆薬が作られた。 

RDX42%、TNT40%、粉末アルミニウム18%からなる。特に水中での破壊力に優れていた。比較的高価であったため、主として魚雷の弾頭等に使われた。

現代においては高性能爆薬の粒子をそれぞれプラスチックコーティングすることで爆薬としての能力を保ちつつ安全性を上げたPBX爆薬に取って代わられている。