トゥナズテペ級駆逐艦
トゥナズテペ級駆逐艦 (英語: Tinaztepe class destroyers, トルコ語: Tınaztepe sınıfı muhripler) はトルコ海軍の駆逐艦。2隻が就役した。
トゥナズテペ級駆逐艦 | |
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写真は「ザフェル(Zafer)」 | |
基本情報 | |
艦種 | 駆逐艦 |
前級 | コジャテペ級 |
次級 | デミルヒサール級 |
要目 | |
常備排水量 | 1,206トン |
満載排水量 | 1,610トン |
全長 | 96.0m |
水線長 | 93.6m |
最大幅 | 9.3m |
吃水 | 3.28m |
機関方式 |
ソーニクロフト式重油専焼水管缶3基 +パーソンズ式ギヤード・タービン2基2軸推進 |
最大速力 | 36.0ノット |
航続距離 | 15ノット/3,500海里 |
燃料 | 重油:350トン(満載) |
乗員 | 149名 |
兵装 |
アンサルド 12cm(50口径)連装速射砲2基 4cm(39口径)ポンポン砲2基 (1942年:エリコン 20mm(76口径)単装機銃2基追加) 53.3cm三連装魚雷発射管2基 |
概要
編集本級は、トルコ海軍が、自国の沿岸防備のために1929年度海軍計画においてイタリアに発注・建造した2番目のクラスの駆逐艦である。今回はCT社Riva Trigoso造船所に2隻が発注された。
外観
編集本級の船体形状は同時期にイタリア海軍で建造された「ダルド級駆逐艦 (セコンダ)」に近似している。前級(コジャテペ級)と同様にシアの少ない船首楼型の船体形状としたが、船首前端の形状は上部をやや突出させ、前級より傾斜の大きい形状としている。また、前級とは主砲が連装式となっている点も異なる。船首楼甲板の後端に艦橋と前部マストを配置。その後方の甲板下は3基の主缶を収めた缶室区画で、1番煙突に主缶2基分、2番煙突に1基分の煙路が導設された。煙突後方に53.3cm三連装魚雷発射管2基が配置された。主砲は前後甲板上に各1基配置された。
兵装
編集本級の主砲にはアンサルド製1926年型 12cm(50口径)速射砲を採用した。その性能は重量23.15kgの砲弾を仰角45度で22,000mまで届かせることができた。 砲身の俯仰能力は仰角45度・俯角10度で、旋回角度は左右150度の旋回角度を持っていた。装填形式は自由角度装填で、発射速度は人力装填のため毎分6~7発であった。これを防楯の付いた連装砲架で2基搭載した。
他に、対空兵装としてヴィッカース社からテルニ社でライセンス生産された4cm(39口径)ポンポン砲が単装砲架で2基が搭載された。
水雷兵装として、53.3cm三連装魚雷発射管2基を搭載した。
同型艦
編集- トゥナズテペ(Tınaztepe)
CT社Riva Trigoso造船所にて1930年1月に起工、1931年7月27日に進水、1932年6月に就役。1954年2月に除籍後、解体処分。
- ザフェル(Zafer)
CT社Riva Trigoso造船所にて1930年1月に起工、1931年9月20日に進水、1932年6月に就役。1954年2月に除籍後、解体処分。
関連項目
編集参考図書
編集外部リンク
編集- Destroyer 'Tinaztepe' (1930)トゥナズテペの説明。(英語)
- Destroyer 'Zafer' (1930)ザフェルの説明。(英語)