デジ・アリウ

ナイジェリアの陸上競技選手 (1975 - )

デジ・アリウDeji Aliu1975年11月22日 ‐ )は、ナイジェリアラゴス出身の元陸上競技選手。専門は短距離走100mで9秒95、200mで20秒25、室内50mで5秒61(アフリカ記録)、室内60mで6秒48(アフリカ歴代2位タイ)の自己ベストを持つ。2004年アテネオリンピック男子4×100mリレーの銅メダリストである。

デジ・アリウ Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Deji Aliu
国籍 ナイジェリアの旗 ナイジェリア
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 60m, 100m, 200m
生年月日 (1975-11-22) 1975年11月22日(48歳)
出身地 ナイジェリアの旗 ラゴス州ラゴス
身長 187cm
体重 75kg
成績
オリンピック 100m 準決勝2組6着 (2000年)
4x100mR 3位 (2004年)
世界選手権 100m 5位 (2003年)
200m 準決勝2組7着 (1997年)
4x100mR 4位 (2003年)
地域大会決勝 コモンウェルスゲームズ
100m 4位 (2002年)
自己ベスト
50m 5秒61 (1999年) 室内アフリカ記録
60m 6秒48 (1999年)
100m 9秒95 (2003年)
200m 20秒25 (2002年)
獲得メダル
陸上競技
ナイジェリアの旗 ナイジェリア
オリンピック
2004 アテネ 4x100mR
世界選手権
剥奪 1999 セビリア 4x100mR
アフリカ競技大会
2003 アブジャ 100m
2003 アブジャ 4x100mR
世界ジュニア選手権
1994 リスボン 100m
1994 リスボン 200m
1992 ソウル 4x100mR
アフリカジュニア選手権
1994 アルジェ 100m
1994 アルジェ 200m
編集 テンプレートのヘルプを表示する

経歴

編集

1999年

編集

2月21日にリエヴァンで開催された室内大会の60mにおいてアフリカ歴代2位の6秒48をマークした。また、この時の50mの途中計時でアフリカ記録となる5秒61をマークした。

3月の前橋世界室内選手権男子60mに出場すると、シニアの世界大会で初のファイナリストになり、6秒58で5位に入った[1]

8月のセビリア世界選手権男子4×100mリレー決勝でナイジェリアチーム(Innocent Asonzeフランシス・オビクウェルDaniel Effiong、アリウ)のアンカーを務め、37秒91のアフリカ記録を樹立しての銅メダル獲得に貢献した[2]。しかし、リレーメンバーだったInnocent Asonzeのドーピング処分によって2005年8月に失格となり、メダルも剥奪された[3]

2003年

編集

7月19日にアブジャで開催された大会の100mで9秒98(0.0)をマークし、10秒の壁を突破した。

8月のパリ世界選手権に出場すると、男子100mでは屋外の世界大会(個人種目)で初のファイナリストになり、10秒21(0.0)で7位に入った[4]。その後、4位のドウェイン・チェンバースと5位のティム・モンゴメリがドーピング処分で失格となり、順位は5位に繰り上がった[5]。男子4×100mリレー決勝ではナイジェリアチーム(オルソジ・ファスバウチェナ・エメドル、ムサ・デジ、デリウ)のアンカーを務め、38秒89をマークしての5位に貢献した[6]。その後、2位のイギリスがドウェイン・チェンバースのドーピング処分によって失格となり、順位は4位に繰り上がった[7]

10月のアフリカ競技大会男子100m決勝で9秒95(+0.6)の大会記録および自己ベストをマークし、ウチェナ・エメドル(9秒97)やレオナード・マイルズ=ミルズ(10秒03)を破りアフリカチャンピオンに輝いた[8]

2004年

編集

8月のアテネオリンピック男子4×100mリレー決勝でナイジェリアチーム(オルソジ・ファスバ、ウチェナ・エメドル、Aaron Egbele、デリウ)のアンカーを務め、38秒23をマークしての銅メダル獲得に貢献した[9]

自己ベスト

編集

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 9秒95 (+0.6) 2003年10月12日   アブジャ
200m 20秒25 (+0.8) 2002年6月10日   アテネ
室内
50m 5秒61+ 1999年2月21日   リエヴァン アフリカ記録
60mの途中計時
60m 6秒48 1999年2月21日   リエヴァン アフリカ歴代2位タイ

主要大会成績

編集

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
1992 世界ジュニア選手権   ソウル 200m 準決勝2組4着 21秒44
4x100mR 3位 39秒88 (2走)
1994 アフリカジュニア選手権 (en   アルジェ 100m 優勝 10秒61
200m 優勝 21秒34 (+3.5)
世界ジュニア選手権   リスボン 100m 優勝 10秒21 (+1.2)
200m 2位 20秒88 (+1.7)
4x100mR 予選2組6着 41秒84 (4走)
コモンウェルスゲームズ (en   ビクトリア 100m 2次予選4組5着 10秒28
4x100mR 予選途中棄権 DNF
1995 世界選手権   ヨーテボリ 100m 2次予選2組5着 10秒36 (0.0)
200m 1次予選棄権 DNS
1996 オリンピック   アトランタ 100m 2次予選1組4着 10秒26 (-0.3)
4x100mR 準決勝途中棄権 DNF (1走)
1997 世界室内選手権   パリ 60m 準決勝失格 DQ
世界選手権   アテネ 200m 準決勝2組7着 20秒78 (-0.2)
1999 世界室内選手権   前橋 60m 5位 6秒58
世界選手権   セビリア 100m 2次予選5組4着 10秒22 (-0.2)
4x100mR 3位
失格
37秒91 (4走)
DQ
アフリカ記録
ドーピング処分
アフリカ競技大会 (en   ヨハネスブルグ 100m 4位 10秒11 (0.0)
2000 オリンピック   シドニー 100m 準決勝2組6着 10秒32 (+0.2)
4x100mR 準決勝途中棄権 DNF (4走)
2001 世界室内選手権   リスボン 60m 決勝失格 DQ
2002 コモンウェルスゲームズ (en   マンチェスター 100m 4位 10秒15 (+0.2)
2003 世界室内選手権   バーミンガム 60m 8位 6秒72
世界選手権   パリ 100m 5位 10秒21 (0.0)
4x100mR 4位 38秒89 (4走)
ワールドアスレチック
ファイナル
 (en
  モナコ 100m 6位 10秒18 (+1.9)
アフリカ競技大会 (en   アブジャ 100m 優勝 9秒95 (+0.6) 大会記録
自己ベスト
4x100mR 2位 38秒70 (4走)
2004 オリンピック   アテネ 100m 2次予選2組5着 10秒26 (0.0)
4x100mR 3位 38秒23 (4走)
2005 世界選手権   ヘルシンキ 100m 2次予選3組5着 10秒39 (+0.7)
4x100mR 予選2組6着 39秒29 (4走)
2006 世界室内選手権   モスクワ 60m 予選7組4着 6秒78
コモンウェルスゲームズ (en   メルボルン 100m 準決勝2組5着 10秒38 (+0.2)
4x100mR 予選途中棄権 DNF (4走)
2008 アフリカ選手権 (en   アディスアベバ 4x100mR 決勝途中棄権 DNF (1走)

脚注

編集
  1. ^ 第7回世界室内選手権男子60m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月12日閲覧。
  2. ^ Men's 4x100m Relay Final”. 国際陸上競技連盟 (1999年8月28日). 2016年4月12日閲覧。
  3. ^ Nigerian Athletes Deserve Praise – Aliu”. SportsDayOnline. 2016年4月12日閲覧。
  4. ^ Collins shows rivals a clean pair of heels”. アイリッシュ・タイムズ (2003年8月25日). 2016年4月12日閲覧。
  5. ^ 第9回世界選手権男子100m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月12日閲覧。
  6. ^ World Championships details”. The Telegraph (2003年9月1日). 2016年4月12日閲覧。
  7. ^ 第9回世界選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月12日閲覧。
  8. ^ Aliu takes the dash, and Ethiopia a medal sweep at 10,000m - African Games - Day TWO”. 国際陸上競技連盟 (2003年10月13日). 2016年4月12日閲覧。
  9. ^ 第28回オリンピック男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月12日閲覧。

外部リンク

編集