デイヴィッド・チャムリー (第7代チャムリー侯爵)

イングランドの貴族、政治家、映画監督

第7代チャムリー侯爵デイヴィッド・ジョージ・フィリップ・チャムリー: David George Philip Cholmondeley, 7th Marquess of Cholmondeley, KCVO1960年6月27日)は、イギリスの貴族、政治家、映画監督。

第7代チャムリー侯爵
デイヴィッド・チャムリー
David Cholmondeley
7th Marquess of Cholmondeley
1992年のチャムリー侯
生年月日 (1960-06-27) 1960年6月27日(64歳)
出生地 イギリスの旗 イギリス イングランドチェシャーマルパス英語版チャムリー城英語版
出身校 ソルボンヌ大学
現職 映画監督・地主
所属政党 無所属英語版[1]
称号 第7代チャムリー侯爵
ロイヤル・ヴィクトリア勲章ナイト・コマンダー(KCVO)
配偶者 サラ
親族 第6代チャムリー侯爵英語版(父)

在任期間 1990年3月13日 - 2022年9月8日

イギリスの旗 貴族院議員
在任期間 1990年3月13日 - 現職
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父が爵位を継承する1968年までマルパス子爵(Viscount Malpas)、自身が爵位を継承する1990年までロックサヴェイジ伯爵(Earl of Rocksavage)の儀礼称号で称された。

映画監督としての芸名は「デイヴィッド・ロックサヴェイジDavid Rocksavage)」。

経歴

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2011年5月25日貴族院議長ヘイマン女男爵(左から2人目)や庶民院議長ジョン・バーコウ(右から2人目)とともにアメリカ合衆国大統領バラク・オバマ(右端)にウェストミンスター宮殿を案内するチャムリー侯爵(左端)。

1960年6月27日、後に第6代チャムリー侯爵となるロックサヴェイジ伯爵ヒュー・チャムリー英語版(1968年に爵位継承)とその夫人ラヴィニア(旧姓レズリー)の第4子(長男)として生まれる[2]。チャムリー侯爵家はノーフォークホートン・ホール英語版チェシャーマルパス英語版チャムリー城英語版を所有し、マルパスに7,500エーカー (30 km2)もの地所を所有する大地主でもある[3]サンデー・タイムズ・リッチ・リスト英語版によるとチャムリー侯には約6000万ポンドの資産があり、富裕層の中でも特に富裕であるという[4]

イートン校に入学。1974年には女王エリザベス2世名誉小姓英語版を務めた[5]。フランスのソルボンヌ大学へ進学した[5]

1990年3月13日に父の死により第7代チャムリー侯爵位を継承し、貴族院議員に列した。またチャムリー侯爵家が共同世襲権を有する式部卿[注釈 1]に就任した[5]1999年の貴族院改革世襲貴族の議席は大幅に制限されたが、式部卿は貴族院に議席を持ち続けることになった[7]2010年5月25日から貴族院議員を休職中である[1]

2022年、女王エリザベス2世の崩御に伴って式部卿を退任した[8]。即位した国王チャールズ3世第7代キャリントン男爵英語版をその後任に指名した[9]

デイヴィッド・ロックサヴェイジ(David Rocksavage)の芸名で映画監督もしており、1995年にはトルーマン・カポーティの小説『遠い声 遠い部屋英語版』の映画化の監督を務めた[5]1997年公開のエリック・ロメール監督の『レネットとミラベル/四つの冒険』では小さな役で出演[10]2009年公開の『太陽の影英語版』でも監督を務めた[10]

栄典

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爵位

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1990年3月13日に父ヒュー・チャムリー英語版の死により以下の爵位を継承した[5]

  • 第7代チャムリー侯爵(7th Marquess of Cholmondeley)
    (1815年11月22日の勅許状による連合王国貴族爵位)
  • 第10代チャムリー伯爵(10th Earl of Cholmondeley)
    (1706年12月29日の勅許状によるイングランド貴族爵位)
  • 第7代ロックサヴェイジ伯爵(7th Earl of Rocksavage)
    (1815年11月22日の勅許状による連合王国貴族爵位)
  • 第11代ケルズのチャムリー子爵(11th Viscount Cholmondeley of Kells)
    (1661年3月29日の勅許状によるアイルランド貴族爵位)
  • 第10代マルパス子爵(10th Viscount Malpas)
    (1706年12月29日の勅許状によるイングランド貴族爵位)
  • 第10代チェスター州ナンツウィッチのチャムリー男爵(10th Baron Cholmondeley of Namptwich in the County of Chester)
    (1689年4月10日の勅許状によるイングランド貴族爵位)
  • 第9代ウェックスフォード県ニューボロのニューボロ男爵(9th Baron Newborough, of Newborough in the County of Wexford)
    (1715年4月12日の勅許状によるアイルランド貴族爵位)
  • 第9代アングルシー島のニューバラ男爵(Baron Newburgh, in the Isle of Anglesey)
    (1716年7月10日の勅許状によるグレートブリテン貴族爵位)

勲章

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名誉職その他

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家族

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2009年6月にサラ・ローズ・ハンベリーと結婚し、彼女との間に以下の双子の兄弟と女児を儲けている[5]

  • 第1子(長男)ロックサヴェイジ伯爵アレクサンダー・ヒュー・ジョージ・チャムリー(2009-)
  • 第2子(次男)オリバー・ティモシー・ジョージ・チャムリー卿(2009-)
  • 第3子(長女)アイリス・マリナ・アイリーン・チャムリー嬢(2016-)

脚注

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注釈

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  1. ^ ウェストミンスター宮殿内で両院のいずれにも属さない部分(特に女王のお召し替えの間とロイヤル・ギャラリー)を管理する役職[6]

出典

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  1. ^ a b Marquess of Cholmondeley”. www.parliament.uk. 2014年9月30日閲覧。
  2. ^ Lundy, Darryl. “George Hugh Cholmondeley, 6th Marquess of Cholmondeley” (英語). thepeerage.com. 2014年9月30日閲覧。
  3. ^ Caroline, Donald. "The new garden at Houghton Hall, King’s Lynn, Norfolk," The Times (UK). 11 May 2008.
  4. ^ "Sunday Times Rich List," The Times (London). 2008.
  5. ^ a b c d e f g h Lundy, Darryl. “David George Philip Cholmondeley, 7th Marquess of Cholmondeley” (英語). thepeerage.com. 2014年9月30日閲覧。
  6. ^ 前田(1976) p.199
  7. ^ 田中(2009) p.241
  8. ^ 『The Marquess of Cholmondeley』”. UK Parliament. House of Lords. 2022年9月19日閲覧。
  9. ^ Nast, Condé (2022年9月13日). “The Marquess of Cholmondeley replaced by Lord Carrington as Lord Great Chamberlain” (英語). Tatler. 2022年9月18日閲覧。
  10. ^ a b IMDb: David Rocksavage.

参考文献

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  • 田中嘉彦「英国ブレア政権下の貴族院改革 : 第二院の構成と機能」『一橋法学』第8巻第1号、一橋大学大学院法学研究科、2009年3月、221-302頁、doi:10.15057/17144ISSN 13470388NAID 110007620135 
  • 前田英昭『イギリスの上院改革』木鐸社、1976年(昭和51年)。ASIN B000J9IN6U 

 外部リンク

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宮廷職
先代
第6代チャムリー侯爵英語版
式部卿
1990年 - 2022年
次代
第7代キャリントン男爵英語版
イギリスの爵位
先代
ヒュー・チャムリー英語版
チャムリー侯爵
1990年 - 現在
現職