テレンス・リー
テレンス・リー(英語表記:Terence Lee、1964年〈昭和39年〉10月30日[1][2][4] - )は、日本のタレント[4][5]、元傭兵[6][7]、軍事評論家[5]、危機管理コーディネーター[3][8]。本名は加藤 善照(かとう よしてる)[5][9]。神奈川県横浜市鶴見区出身[10]。
テレンス・リー | |
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生誕 |
1964年10月30日(60歳)[1][2] 日本・神奈川県横浜市[2] |
出身校 | 立教大学文学部史学科中退[3] |
職業 | タレント、軍事評論家、元傭兵、作家、危機管理コーディネーター |
2023年4月3日より放送のテレビ東京系列『正解の無いクイズ』でおよそ7年半ぶりに地上波復帰。
略歴
編集横浜の下町で生まれ育つ[2]。1983年[10]、立教大学文学部史学科への進学と同時に[3]、高校在学時より同級生と計画していたビジネスの手始めに、買い付けで渡英[11]。その際にロンドンで傭兵にスカウトされ、狙撃や諜報活動を任務に[11]中南米、アフリカで参戦したとされている[7][12]。
1992年[10] に傭兵を引退後、アメリカでのボディーガードへの転身を経て[2][10]1993年帰国[10]。日雇い作業員から予備校講師に至るまで様々な職業を経験した[10]。
2000年に危機管理コンサルタントTerence Lee Personal Protection Serviceを設立し、ストーカー被害者の救済などに携わるようになる[2][10][13]。2001年から現在の肩書きに繋がる幅広い活動を開始[10]。その後はテレビやラジオへの出演で知名度を上げ[4][14]、中でもTBSテレビの番組「サンデージャポン」では元傭兵のコメンテーターとして人気を博した[15][16]。
2009年12月9日未明、東京都内で打ち合わせを終えて自宅に向かう際に[15]、JR相模原駅前の歩道を自転車で走行中[8][9]、すれ違いざまに接触した一般人の男に因縁をつけられ口論になった末、まったくの無抵抗で一方的に暴行を受けたため、右目の眼窩底骨折で全治1か月と診断される重傷を負った[8]。現場には流血跡が残っていたほどの被害に遭いながらも、常日頃から「一般人とは戦わない」のを信条にしていたという[15]。
2016年7月26日、第24回参議院議員通常選挙で候補者だったトクマを応援する演説をした[17]際、報酬として現金10万円を受け取ったとして、公職選挙法違反(被買収)容疑で警視庁に逮捕され[5][6][18]、10月31日、東京地方裁判所の判決公判で懲役10か月執行猶予2年、追徴金10万円の判決を受けた[19]。裁判官からは政策・理念に共感したとは言えない「タレント活動の一環」として行ったとの指摘を受けた[17]。
人物
編集書籍
編集- 『俺は戦争下請け屋 - MEAT IS MURDER』東邦出版、2005年3月、ISBN 978-4809404375
- 『サンデー・ジャポンCode Nameテレンス・リーの非常に危険です!! ― 現代社会を生き抜くための危機管理マニュアル』学研、2005年4月、ISBN 978-4054027572
- 『テレンス・リーのまず3日生き延びろ! ― 大震災サバイバル読本』双葉社、2005年7月、ISBN 978-4575298284
- 『戦争病 - なぜ戦争はなくならないのか 世界に蔓延する「戦争病」と戦争ビジネス』実業之日本社、2005年10月16日、ISBN 978-4408322902
- 『誰が子どもを狙うのか ― 実際の事件に学ぶ「使える」防犯40か条』東邦出版、2007年6月、ISBN 978-4809406256
- 『平成大震災サバイバルBOOK ― 家族を守る200のテクニック』主婦の友社、2008年12月、ISBN 978-4072637005
- 改訂版、 主婦の友社、2012年3月9日、ISBN 978-4072834176
- 『真説パワースポット』東京書籍、2010年8月26日、ISBN 978-4487805051 ※相武左馬名義
- 『3秒おいて、慌てなさい。― 地震・放射能・犯罪・テロ…あらゆる危機に備える』笠倉出版社、2012年3月、ISBN 978-4773086010
共著
編集- 『宇宙一せまい授業!』東邦出版、2008年5月、ISBN 978-4809406942 。
- 『世界陰謀大全』ベンジャミン・フルフォード(著),テレンス・リー(著),丸山ゴンザレス(著)、日本文芸社、2012年3月26日、ISBN 978-4537259384
連載
編集- 『別冊大衆』(双葉社)
- 『MTVフリーペーパー』(MTV)
出演
編集テレビ番組
編集- ホンマでっか!?TV(2009年10月19日 - 、フジテレビ)ホンマでっ会の一員
- 絶対に笑ってはいけない熱血教師24時 未公表シーン(2013年1月、日本テレビ)
- いきなり黄金伝説。 6時間スペシャル(2012年12月、テレビ朝日)
- ビートたけしのTVタックル(2015年7月、テレビ朝日)
- サンデージャポン(TBS)
- やりすぎ都市伝説(2009年、テレビ東京)
- 逃走中~(2011年4月10日、7月5日、フジテレビ)
テレビドラマ
編集- 獣医さん、事件ですよ(読売テレビ)居酒屋店主 役
- つるのおんがえし(NTT DOCOMO)猟師 役
- 殺しの女王蜂(2013年10月、テレビ東京)露天商 役
映画
編集- 風雲児 長者番付に挑んだ男(エイ・エム・シー)暴力団幹部 役
- 新まるごし刑事! 鉄拳制裁だ!歌舞伎町!(GPミュージアム)S 役 ※友情出演
- 新まるごし刑事! チャイルドを救出せよ!(GPミュージアム)S 役 ※友情出演
DVD
編集- 非常に危険です!!(ポニーキャニオン)
- 団地マニア 〜団地プレイはじめの一歩〜(エイベックスマーケティング)
CM
編集- ブレイドストーム(コーエー)
- THE UNIT(20世紀フォックス)
CMナレーション
編集ラジオ
編集- 深夜の正午(省吾)(レディオ湘南)不定期出演
- 夕焼け寺ちゃん 活動中(文化放送)不定期出演
- セイタロー&ケイザブロー おとこラジオ(NACK5)不定期出演
- テレンス・リーと美女の安上がりー!(2015年7月11日 - 2016年1月 土曜22:55 - 23:00、静岡エフエム放送)
ライブ
編集- フジロックフェスティバル(2010年)東京パノラママンボボーイズのゲストボーカリスト[10]
- 浅草マンボカーニバル〜外サンバ内マンボ(2013年・2014年)東京パノラママンボボーイズのゲストボーカリスト[10]
- 埼玉ロックフェスティバル(2014年)[10]
脚注
編集- ^ a b “テレンス・リー(てれんすりー)のプロフィール・画像・出演スケジュール”. ザテレビジョン. 2020年2月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g “テレンス・リー”. モデルプロダクション GOLD STAR. 2020年2月23日閲覧。
- ^ a b c “パワースポットは魔道の入り口!? 正しい参拝法をテレンス・リー氏が指南!”. ハピズム. CYZO women (2012年10月6日). 2012年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月23日閲覧。
- ^ a b c “2013年度版日本の有名人 - Google ブックス”. 新翠舎編集部 (2013年4月22日). 2020年2月25日閲覧。
- ^ a b c d “タレントのテレンス・リー容疑者、公選法違反容疑で逮捕”. J-CASTニュース (J-CAST). (2016年7月27日) 2020年2月23日閲覧。
- ^ a b c d 産経新聞 (2016年10月16日). “公選法違反 「テレビ出演は3本。生活苦しかった」“元傭兵”テレンス・リー被告の真の姿は?なぜ犯行に加わったのか”. iza(産経デジタル) 2020年2月23日閲覧。
- ^ a b ““元傭兵”テレンス・リー氏、世界の陰謀を斬る”. Zakzak by 夕刊フジ (産経デジタル). (2012年4月23日) 2020年2月23日閲覧。
- ^ a b c “手出しせず? 元傭兵テレンス・リー、サンドバッグ状態で顔面骨折”. 産経新聞 (産経新聞社). (2009年12月10日). オリジナルの2009年12月12日時点におけるアーカイブ。 2020年2月23日閲覧。
- ^ a b “元傭兵のテレンス・リーさん、殴られ重傷”. サンケイスポーツ (産経新聞社). (2009年12月9日). オリジナルの2009年12月12日時点におけるアーカイブ。 2020年2月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “オフィステレンスリー”. A-m@t Project 劇団流域. 2020年2月23日閲覧。
- ^ a b “テレンス・リー”. ポニーキャニオン. 2012年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月23日閲覧。
- ^ a b “テレンス・リー”. タレントデータバンク. VIPタイムズ社. 2013年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月23日閲覧。
- ^ a b c “『はじうお。』 はじめてのウルティマ オンライン|臆病なヤツが生き残る! 実生活に役立つ傭兵的サバイバル学”. エレクトロニック・アーツ. 2020年2月24日閲覧。
- ^ “タレントのテレンス・リーさんの顔面を骨折させた疑いで無職の容疑者逮捕/相模原”. 神奈川新聞. (2009年12月9日). オリジナルの2021年9月16日時点におけるアーカイブ。 2020年2月24日閲覧。
- ^ a b c “元傭兵テレンス・リー専守防衛でボコられ”. 日刊スポーツ. (2009年12月10日) 2020年2月24日閲覧。
- ^ “「元傭兵」テレンス・リーさんが暴行被害 1カ月の重傷”. 朝日新聞. (2009年12月9日) 2020年2月24日閲覧。
- ^ a b “テレンス・リー被告に猶予判決 選挙応援演説で報酬受け取る”. スポーツニッポン. (2016年10月31日) 2020年2月23日閲覧。
- ^ “テレンス・リー容疑者ら逮捕 参院選応援演説で買収容疑”. 朝日新聞デジタル. (2016年7月26日). オリジナルの2016年7月26日時点におけるアーカイブ。 2020年2月25日閲覧。
- ^ “テレンス・リー被告に有罪判決 応援演説の見返りに現金” (日本語). 朝日新聞. オリジナルの2020年11月7日時点におけるアーカイブ。 2020年10月18日閲覧。
外部リンク
編集- テレンス・リー (@leeterence) - X(旧Twitter)