広義のチンパンジー亜科(チンパンジーあか)は、かつて提唱された、哺乳類サル目(霊長類)ヒト科の亜科である。現生ではチンパンジー属ゴリラ属からなる。類人猿のうちアフリカに生息する属からなるため、アフリカ類人猿 (英語: African Apes) と呼ばれる。

広義のチンパンジー亜科
Chimpanzee (Pan troglodytes)
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 霊長目(サル目) Primates
亜目 : 真猿亜目 Haplorhini
下目 : 狭鼻下目 Catarrhini
上科 : ヒト上科 Hominoidae
: ヒト科 Hominidae
亜科 : チンパンジー亜科 Paninae
和名
アフリカ類人猿
英名
African Apes

なお、チンパンジー属のみからなる狭義のチンパンジー亜科は現在でも希に使われるが、それについてはチンパンジー属を参照。

分子系統の草創期、ヒト(化石群を考えればヒト亜族)・チンパンジー属ゴリラ3者間の系統関係が不確実だった時代に、ナックルウォーキングなどの特徴を共有派生形質と考え、チンパンジー属とゴリラを姉妹群だとした系統仮説に基づいた分類群である。しかしのちのより精細な分子系統では、ヒトとチンパンジー属が姉妹群となったので、広義のチンパンジー亜科は側系統群であり、分類群としては認められない。

現在主流の分類では、広義のチンパンジー亜科全体がヒト亜科に含まれる。

系統

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実際の系統

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ヒト亜科

ゴリラ

ヒト族

チンパンジー属

ヒト

初期の分子系統

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ゴリラ

チンパンジー属

ヒト

系統仮説

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チンパンジー亜科

ゴリラ

チンパンジー属

ヒト

分類

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