チャップマン・コード (Chapman codes) は、イギリスアイルランドマン島チャンネル諸島における行政区画を指示するために、系譜学において用いられる3文字から成るコード。

用法

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このコードは、歴史学者であったコリン・R・チャップマン博士 (Dr. Colin R Chapman) によって1970年代に作成され、その目的は19世紀から20世紀にかけて存在したカウンティ名によって地域を表現することが一般的な実践となっている系譜学において、広く用いるこどができる略語表記を提供することにあった。

1972年地方自治法英語版を受け[1]イングランドウェールズでは1974年に、スコットランドでは1975年に、大幅な地方行政区画の再編が行われた。チャップマン・コードは、この再編前後のカウンティ名を網羅的に取り上げているが、その後1996年におこなわれた一部行政区画の細分化は考慮されていない[2]

オーストラリアなどでは、もともとイギリスとアイルランドを対象にしていたチャップマン・コードを拡張して、オーストラリアやニュージーランド、またそれら諸国へ移民を送り込んできた歴史のある欧米を中心とした諸国を対象としてカントリー・コードや地方コードを追加したものを、チャップマン・コードとして扱っている[3][4]

その他の用法

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チャップマン・コードは、地図制作や、郵便や行政サービスに用いられることはない。しかし、このコードは、郵便事業においても、同名の地名が複数ありながら、略記されずに書かれたカウンティ名なり伝統的な略語が地名の後に書かれていない場合、特に複数の同名のポスト・タウン英語版がある「リッチモンド (Richmond)」のような事例において、役に立つものである。

カントリー・コード

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チャンネル諸島

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イングランド

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歴史的カウンティ

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行政区画

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スコットランド

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歴史的カウンティ

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1975年から1996年にかけての地域

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ウェールズ

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歴史的カウンティ

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1974年から1996年まで

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北アイルランド

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アイルランド

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脚注

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  1. ^ The Chapman County Code for British Isles Counties, Lochin Publishing, accessed 13 October 2019
  2. ^ Chapman County Codes”. Gwent Family History Society. 2024年9月26日閲覧。
  3. ^ Chapman Codes (pre 1974 -75)”. Australian Institute of Genealogical Studies Inc.. 2024年9月26日閲覧。
  4. ^ Chapman Codes - The World”. Mid Gippsland Family History Society. 2024年9月26日閲覧。

関連項目

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