タチノウゼン
タチノウゼン(立凌霄、別名キンレイジュ(金鈴樹)、キバナテコマ、学名:Tecoma stans[1])はノウゼンカズラ科テコマ属の常緑小高木。
タチノウゼン | ||||||||||||||||||||||||||||||
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タチノウゼンの花
(2024年5月 沖縄県石垣市) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Tecoma stans (L.) Juss. ex Kunth | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
yellow trumpetbush, yellow bells |
特徴
編集高さ2–5 m。葉は小葉1–5対、鋭鋸歯縁で明るい黄緑色の奇数羽状複葉が対生する。頂小葉は長さ7–15 cmで最も大きい。花は鮮やかな黄金色のラッパ状で直径5 cmほど。頂生の総状花序で、枝が垂れ下がるほど多数の花を咲かせる。花期は春~秋で、盛期は3–6月と9–12月。果実は線形の蒴果で長さ7–18 cm、熟すると裂けて、中から薄い翼をもつ扁平な種子を多数放出する。種子は風に乗り飛散する[2][3][4][5][6][7]。
分布、利用
編集南北アメリカ(米国南部~アルゼンチン)原産。沖縄県内では庭や公園に植栽される。土質は選ばず、日当たりと排水の良い場所であれば良く生育する。病害虫の被害もほとんどなく、乾燥にも強い。繁殖は種子または挿し木による。生長が早いため、剪定を適宜行って樹形を整える。冬越しには最低気温7–10℃以上を要する[8][2][3][5][6][7]。
脚注
編集参考文献
編集- Brickell, Christopher, ed. (1996), “Tecoma”, RHS A-Z encyclopedia of garden plants, United Kingdom: Dorling Kindersley, p. 1001, ISBN 0751303038
- 海洋博記念公園管理財団『沖縄の都市緑化植物図鑑』新星出版、那覇市、1997年。ISBN 9784902193732。
- 屋比久壮実『花ごよみ 亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画、2006年。ISBN 4990191730。
- 平良一男; 新里隆一・仲村康和・松田正則「タチノウゼン」『沖縄 花めぐり』沖縄都市環境研究会、2009年。
- 大川智史; 林将之『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版、東京都新宿区、2016年。ISBN 9784829984024。
- 沖田原耕作「キンレイジュ」『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。ISBN 9784909366832。
- 林将之; 名嘉初美「キンレイジュ」『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350。
外部リンク
編集- タチノウゼン 立凌霄 三河の植物観察
- タチノウゼン(立凌霄) GKZ植物事典
- キンレイジュ フラワーパークかごしま
- キンレイジュ おきなわ 緑と花のひろば 沖縄県環境部環境再生課