タイトーマイルストーン

タイトーのオムニバスゲームシリーズ

タイトーマイルストーン』 (TAITO MILESTONES) は、タイトーが1980年代~90年代に発売していたアーケードゲームを10タイトル収録したオムニバスソフト。タイトルは全てハムスターが手掛けているアーケードアーカイブスでの移植によるもので[1]、全タイトルアーケードアーカイブスで配信されている。

タイトーマイルストーン

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Nintendo Switchで2022年2月24日に発売[2][3]。 ハムスターの『アーケードアーカイブス』はダウンロード専売であり、タイトルによって目の触れやすさに差異があったほか、タイトーに『アーケードアーカイブス』配信作品をパッケージ版で遊びたいという要望が寄せられていたことがきっかけで、外山雄一が企画した[1]。このほかにも、小売店の店頭でパッケージ版のみをチェックする客が少なからずおり、パッケージ版を発売することで彼らにもタイトーの過去作品を持ってもらい、ひいては『アーケードアーカイブス』などのダウンロード専売作品にも興味を持ってもらうという狙いもあった[1]。ハムスター側もコナミの『アニバーサリーコレクション』でパッケージ販売を行った際に新規のプレイヤーを獲得できたという成功体験があり、タイトーの名作を知ってもらうためにも『アーケードアーカイブス』以外の形で商品を展開する必要があると考えていたところであり、タイトーの提案に乗った[1]

当初は、タイトーのビデオゲーム用筐体シリーズのブランド・タイトロニクスに因んだタイトルも考えたが、「タイトータイトロニクス」では語呂が悪いうえ、タイトロニクスでない作品も含まれていたこと、そして日本国外への展開も視野に入れていたことから、最終的にはこれまでの道のりを示すという意味合いから『タイトーマイルストーン』という題名になった[1]

『アーケードアーカイブス』のチームが開発を担当したほか、著名なゲームプレイヤーが監修にあたった[1]

収録作品は『エレベーターアクション』や『ニンジャウォーリアーズ』といった1980年代の人気作を中心に、様々なジャンルから選定された[1]。外山自身は『べんべろべえ』の収録も考えていたが、基板を同じくする『ハレーズコメット』[注釈 1]の人気が高かったことから、後者が採用された[1]。また、固定画面アクションの『フェアリーランドストーリー』はキャラクターのかわいらしさもあり、外山は「『タイトーマイルストーン』全体を見た際の、見た目のバリエーションを広げるのにもひと役買っていると思います。」と2021年のファミ通とのインタビューの中で話している[1]。『ちゃっくんぽっぷ』はキャラクター人気に加え、ユーザーからの要望が多かったため、先行収録という形で選ばれた[1]

タイトーマイルストーン
ジャンル オムニバス
対応機種 Nintendo Switch
開発元 ハムスター
発売元 タイトー
人数 1〜2人(作品により異なる)
メディア Nintendo Switch用ゲームカード/ダウンロード販売
発売日 2022年2月24日
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
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収録タイトル
(「★」は先行収録タイトル)
初出年 作品名
1981 スペースシーカー
1981 QIX
1982 フロントライン
1982 ワイルドウエスタン
1982 アルペンスキー
1983 エレベーターアクション
1984 ちゃっくんぽっぷ
1985 フェアリーランドストーリー
1986 ハレーズコメット
1987 ニンジャウォーリアーズ

タイトーマイルストーン2

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Nintendo Switchで2023年8月31日に発売。

先行収録作品のうち『ダライアスII(3画面版)』は目玉ということで選定された[4]。『ダライアスII(2画面版)』は『ダライアス コズミックコレクション』への収録実績があることに加え、ハムスター側でも『パンチアウト!!』や『テクモボウル』など2画面筐体作品の移植実績はあるものの、3画面筐体作品の移植はハムスター内製では初めてだった[4][注釈 2]。ただし、『ダライアスII(3画面版)』は稼働している実機[注釈 3]がないため、タイトー直営のゲームセンターHeyの協力のもと、実機での動作の検証が行われた[4]。また、『ソリタリーファイター』は日本国外向けに輸出されていた『バイオレンスファイト』の内容強化版であり、日本国内では非常に珍しい作品であることに加え、同作の基板と同じF2システム基板を採用した作品の一部がすでに『アーケードアーカイブス』で配信されていたことで収録に至った[4]

タイトーマイルストーン2
ジャンル オムニバス
対応機種 Nintendo Switch
開発元 ハムスター
発売元 タイトー
人数 1〜2人(作品により異なる)
メディア Nintendo Switch用ゲームカード/ダウンロード販売
発売日 2023年8月31日
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
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収録タイトル
(「★」は先行収録タイトル)
初出年 作品名
1984 べんべろべえ
1985 影の伝説
1986 奇々怪界
1988 ニュージーランドストーリー
1989 ダライアスII
1990 ミズバク大冒険
1990 ガンフロンティア
1991 メタルブラック
1991 ソリタリーファイター
1992 ダイノレックス

タイトーマイルストーン3

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タイトーマイルストーン3
ジャンル オムニバス
対応機種 Nintendo Switch
開発元 ハムスター
発売元 タイトー
人数 1〜2人(作品により異なる)
メディア Nintendo Switch用ゲームカード/ダウンロード販売
発売日 2024年11月28日
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
テンプレートを表示

Nintendo Switchで2024年11月28日発売[5]

本作では全世界での展開を視野に据え、日本国外で人気のある作品が選定された[6]。当初外山は、日本国外で人気のあった『ラスタンサーガ』と『バブルボブル』の対決にしようと考えていたが、調整を重ねるうちにバブルボブルシリーズが2作品までに減ったとファミ通とのインタビューの中で振り返っており、『カダッシュ』と『ルナーク』はそこまで筋肉質ではないと考えているものの、いざ発表したら漢くさいラインアップと言われて少し意外だったとも話している[6]。一方、刑事ものの『デッドコネクション』は多くの人に喜んでもらうには移植実績のない作品もあるとよいということで、外山と濱田との話し合いの末に追加された経緯がある[6]

収録タイトル
(「★」は先行収録タイトル)
初出年 作品名
1986 バブルボブル
1987 レインボーアイランド
1987 ラスタンサーガ
1988 ラスタンサーガII
1989 チャンピオンレスラー
1989 カダッシュ
1990 ルナーク
1990 サンダーフォックス
1992 ウォリアーブレード
1992 デッドコネクション英語版

脚注

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注釈

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  1. ^ 『ハレーズコメット』は『べんべろべえ』の基板を改造した作品である。
  2. ^ 3画面作品であるアーケードアーカイブス版の『ダライアス』、『ニンジャウォーリアーズ』はゴッチテクノロジー製である。
  3. ^ 『アーケードアーカイブス』では実機の動作の再現を重視しているため、実機でプレイしている様子をビデオで撮影し、調整の参考にしている。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j 『タイトーマイルストーン』タイトー外山雄一氏×ハムスター濱田倫氏特別対談。クラシックゲーム界隈に生まれようとしている、大きな動きと流れ”. ファミ通.com (2021年6月21日). 2021年11月26日閲覧。
  2. ^ 緑里孝行 (2022年2月24日). “1980年代のタイトーの名作アーケード10タイトルを収録した「タイトーマイルストーン」本日発売! コンシューマ初移植となるSTG「スペースシーカー」も” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2022年2月24日閲覧。
  3. ^ 杉浦 諒 (2022年2月24日). “「タイトーマイルストーン」,本日発売&シリーズ化決定。2作目以降にも複数の名作タイトルを収録予定” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2022年2月24日閲覧。
  4. ^ a b c d 『タイトーマイルストーン2』インタビュー。『3画面版ダライアスII』移植できますか?「できらぁ!」クラシックゲームに光を当てる愛と情熱の物語”. ファミ通.com (2023年6月13日). 2023年6月13日閲覧。
  5. ^ 簗島 (2024年11月28日). “「タイトーマイルストーン3」本日発売。1980~1990年代初頭に登場したタイトーの名作ゲーム10作品を収録。ラスタンサーガ3部作も楽しめる”. 4Gamer.net. Aetas. 2024年12月10日閲覧。
  6. ^ a b c 『タイトーマイルストーン3』開発夜話。FM音源サウンドに聴き入り、筋肉と暴力の祭典『ラスタン』3部作で空耳を堪能。「西にあるステーキハウス」って何?”. ファミ通.com (2024年7月16日). 2024年12月17日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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