ゼイラム
『ゼイラム』(ZËIЯAM)は、1991年に公開された日本の映画作品。上映時間97分。
ゼイラム | |
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監督 | 雨宮慶太 |
脚本 |
雨宮慶太 松本肇 |
原作 | 松本肇 |
製作 |
千葉善紀 杉澤康一 |
製作総指揮 |
竹内茂樹 市田裕 |
出演者 |
森山祐子 螢雪次朗 井田州彦 吉田瑞穂 |
音楽 | 太田浩一 |
撮影 | 木所寛 |
製作会社 |
ギャガ・コミュニケーションズ クラウド |
配給 | ギャガ・コミュニケーションズ |
公開 | 1991年12月21日 |
上映時間 | 97分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
次作 | ゼイラム2 |
概要
編集雨宮慶太の初劇場公開作品[1]。元々オリジナルビデオ映画『未来忍者 慶雲機忍外伝』(1988年)の続編として企画したが実現せず、3,000万円ぐらいの低予算の中で出来る作品を再考し、本作の製作に至ったという[2][3][注釈 1]。銃器などの小道具の一部は、『未来忍者』の使いまわしである。低予算ながら、人形アニメーションやオプチカル合成などの特撮のみならず、コンピュータグラフィックスも積極的に取り入れられている[1]。また、竹谷隆之によるゼイラムの造形は後に大きな評判を呼び、彼の海外人気が高まるきっかけにもなった。
また、当初は『未来忍者』に出演した井田州彦の主演作として企画されていた[3]ものの、「男ばかりで色気がないから」という理由でヒロインのイリアを登場させることとなり、雨宮自身はこれについて「俗っぽい発想」と述べている[2]。
当時の雨宮は、特撮テレビドラマ『鳥人戦隊ジェットマン』の監督も務めており、同作品の第1話・第2話の撮影を終えた後に一旦離脱し、本作品の撮影に入っている[5]。
あらすじ
編集異星人の賞金稼ぎイリアと相棒のボブは、逃走した太古の生物兵器"ゼイラム"を捕獲するため、地球上に制限時間付きの無人密閉空間ゾーンを作る。ところが些細な偶然から、鉄平と神谷、二人の地球人がゾーンに入り込んでしまい、さらに"ゼイラム"との戦闘でゾーンの制御装置と転送装置が壊れてしまう。このままではゾーンは制限時間を迎えると、空間の中身ごと消滅してしまう。生還するにはイリアの指示の下、鉄平と神谷だけでゼイラムと戦うしかない。ゾーンの中に取り残された二人と共に敢行されるイリアの"ゼイラム"捕獲作戦と、ゾーンからの脱出は成功するのか。
スタッフ
編集キャスト
編集映像ソフト
編集派生作品
編集- 1994年に、同作をアニメーション化したOVA作品『I・Я・I・A ZЁIЯAM THE ANIMATION』が発売され、続編である『ゼイラム2』が劇場公開されている。
- 2007年7月には、カプセル兵団により舞台化(脚本・演出:吉久直志)、東京・笹塚ファクトリーにて5日間7ステージ上演。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c 宇宙船155 2016, p. 117, 「ゼイラム&ゼイラム2」
- ^ a b 石井博士ほか「特撮監督インタビュー - 雨宮慶太」『日本特撮・幻想映画全集』勁文社、1997年6月5日、328-330頁。ISBN 4-7669-2706-0。
- ^ a b 宇宙船155 2016, pp. 118–119, 取材・構成 トヨタトモヒサ「[対談]雨宮慶太×井田國彦」
- ^ a b 『宇宙船』vol.154(AUTUMN 2016.秋)、ホビージャパン、2016年10月1日、99頁、ISBN 978-4-7986-1312-3。
- ^ 「スーパー戦隊制作の裏舞台 雨宮慶太」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1991』《鳥人戦隊ジェットマン》講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年5月10日、32頁。ISBN 978-4-06-509613-0。
参考文献
編集- 『宇宙船』vol.155(WINTER 2017.冬)、ホビージャパン、2016年12月29日、ISBN 978-4-7986-1360-4。