スーパーオセン
スーパーオセンとは、岩手県和賀郡西和賀町に本社を置く企業、有限会社小専商店(おせんしょうてん)[注釈 1]が運営するスーパーマーケット。
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![]() スーパーオセン 湯本本店 | |
種類 | 特例有限会社 |
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略称 | オセン |
本社所在地 |
![]() 〒029-5505 岩手県和賀郡西和賀町 湯本30地割78番1[1] |
設立 | 1967年(昭和42年)3月[1] |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 5400002009837 |
事業内容 | スーパーマーケット |
代表者 | 小笠原東(代表取締役社長)[1] |
外部リンク | 公式サイト |
県内の西和賀町と北上市にそれぞれ1店舗、計2店舗を構える。
概要
編集1942年(昭和17年)創業[1]。元々は西和賀町に1店舗のみ構えている鮮魚店だったが、1988年(昭和63年)にスーパーマーケットへと転換[1]。人口が6000人にも満たない同町の食料事情を支え[3]、年間約20億円を売り上げるほどにまで成長し、2004年に隣接している北上市に進出した[4]。
火災
編集2025年(令和7年)1月27日の早朝、西和賀町にある湯本本店にて火災が発生[5][6][7]。
4時10分頃、警備会社(セコム)の連絡により消防・警察が駆けつけ、6時39分に鎮圧、7時55分に鎮火した[5][6][7]。警察が駆けつけた時点でシャッターや扉は閉まっており、外からの侵入形跡がないことや、前日の19時20分ごろには従業員が全員退店していたことから、怪我人はおらず放火の可能性も低いとされた[5][6]。建物は半焼し、店内は黒煙が充満[5]。青果コーナーや店舗東側の総菜コーナー、店内の壁などが焼けたほか、屋根も焦げた[5][6][7]。
火災の影響により、当日は臨時休業となったが[6]、翌日である1月28日から、火災の煙ですすけて商品価値を失った商品を、店の前で無償提供し始めた[8]。1週間程度での再開を目指すとし[8]、2月2日には売り場を縮小した上で営業を再開した[9][10]。
特徴
編集激安スーパーとして知られ[6]、入口付近にある青果売り場では特売商品を大量に陳列したり、「日替わり感謝品」という目玉商品を毎日10品目以上用意したり、店内BGMとして「軍艦マーチ」を流すなどして客の購買意欲をそそらせるといった工夫がなされている[11]。隣県の秋田県を中心に、県外から来店する客も多い[12]。
精肉は地元のネットワークを生かして素材を一頭買いするなどして、ブランド肉も低価格かつ専門性の高い品揃えとなっている[11]。鮮魚や青果に関しても、社員が市場の競りに参加することで仕入れ値を抑えている[12]。
また、西和賀町の名物である「ビスケットの天ぷら」も製造・販売している他、その材料となるイトウ製菓の「かーさんケット」も販売している[3][13]。
店舗
編集前述の通り、西和賀町湯本にある「湯本本店」と、北上市流通センターにある「北上店」の2店舗が存在する。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e “会社概要”. スーパーオセン. 有限会社小専商店. 2023年11月26日閲覧。
- ^ 有限会社小専商店の情報
- ^ a b FLASH編集部 (2022年12月10日). ““青森の味”で年商65億円!地元民に愛される「奇跡のスーパー」&「伝説の逸品」<北海道・東北編>”. Smart FLASH. 株式会社光文社. 2023年11月26日閲覧。
- ^ 大宮弓絵 (2019年8月23日). “岩手県の名物激安スーパー「SUPERオセン」 地域で愛される「低価格」の打ち出し方!”. ダイヤモンド・チェーンストアオンライン. 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア. 2023年11月26日閲覧。
- ^ a b c d e “西和賀町のスーパーオセン湯本本店が半焼 27日の営業は休止”. 岩手日報 (2025年1月27日). 2025年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月27日閲覧。
- ^ a b c d e f “激安店として人気・スーパーオセンが半焼 けが人なし 岩手・西和賀町”. IBC NEWS. 株式会社アイビーシー岩手放送 (2025年1月27日). 2025年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月27日閲覧。
- ^ a b c “スーパーオセン湯本本店で火事 青果コーナー等燃える”. TVI NEWS NNN. 株式会社テレビ岩手 (2025年1月27日). 2025年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月27日閲覧。
- ^ a b “半焼のスーパーオセン湯本店、西和賀町民らに商品を無償提供”. 岩手日報 (2025年1月28日). 2025年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月3日閲覧。
- ^ “西和賀町のスーパーオセン湯本店2日に営業再開 火災乗り越え”. 岩手日報 (2025年2月1日). 2025年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月3日閲覧。
- ^ “西和賀町のスーパー 火災乗り越え6日ぶりに営業再開”. 岩手 NEWS WEB. NHK (2025年2月2日). 2025年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月3日閲覧。
- ^ a b 大宮弓絵 (2019年8月23日). “岩手県の名物激安スーパー「SUPERオセン」 地域で愛される「低価格」の打ち出し方!”. ダイヤモンド・チェーンストアオンライン. 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア. 2023年11月26日閲覧。
- ^ a b “〈国政選 課題の現場〉物価高経営、生活に影 進まぬ賃上げ”. 読売新聞 (2024年10月19日). 2025年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月27日閲覧。
- ^ TABIZINE編集部 (2023年11月25日). “【個性派ご当地スーパー10選】おはぎから寿司まで専門家の「おすすめ商品」も紹介!”. TABIZINE. 株式会社オンエア. 2023年11月26日閲覧。