スポGOMI
スポGOMIとは、2008年に日本で初めて開催された、ごみ問題を学ぶ一環としてごみ拾いを競技化したスポーツのことである[1]。
概要
編集主催者が「企業や地域などが行っているごみ拾いにスポーツの要素を加えたら、ごみ問題に興味がない人でも楽しみながら、向き合うきっかけになるのでは」と考えたのが契機となっている[1]。
3人から5人でチームを組んだ上で、予め決められたエリア内にて制限時間内にごみを拾い集めるというのが基本的なルールとなっている[1][2]。年齢制限や性別、国籍条項などは無く、誰でも参加できる。なお、スポーツマンシップに則り、チームメンバー同士は10メートル以内の距離を保ち、競技エリア内で走ることは禁止している。また、各チームには安全面を確保する観点から、審査員が帯同している[1]。
ごみは種類や重さによってポイント化しており、獲得したポイントの高いチームが勝者となる。但し、拾い集めたごみの重さだけで勝敗を決めると不公平となることから、一例として、たばこの吸い殻やペットボトルは獲得ポイントを高くするなどの工夫を行っている[1][3]。
2019年からは高校生を対象とした「スポGOMI甲子園」を開催。2016年6月以降は海外でも開催しており、2023年5月時点でこれまでに7ヵ国19大会が開催された[1][4]。
2023年11月には本スポーツ初の世界大会として、「スポGOMIワールドカップ」を発祥国である日本で開催された[1][2][4]。計21か国の代表が参加し、イギリス代表が優勝、日本代表が準優勝、イタリア代表が第3位だった[5]。
Webアニメ
編集一般社団法人マンガ・アニメ・ゲーム教育創造機構が、日本財団のプロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で、本競技を題材にアニメ化し、有料動画配信サービスにて公開。また、環境教育の一環として活用頂ける教育機関には、映像を無償提供した。
|
|
脚注
編集- ^ a b c d e f g “ワールドカップ開催も決定した「スポGOMI」の魅力とは?”. 日本財団ジャーナル (2023年5月19日). 2023年8月14日閲覧。
- ^ a b “ごみ拾い、目指せ世界一 初のW杯、東京で開催”. 共同通信 (2023年2月22日). 2023年8月14日閲覧。
- ^ 日本テレビ (2022年11月1日). “ゴミ拾いもスポーツに?ハロウィーン翌朝の渋谷で「スポGOMI」開催 35キロ超えのゴミ集める”. 日テレNEWS. 2023年8月14日閲覧。
- ^ a b 日本テレビ (2023年8月13日). “日本発祥…英で“ゴミ拾い”競うスポーツ大会「スポGOMI」開催 11月には日本で世界大会開催へ”. 日テレNEWS. 2023年8月14日閲覧。
- ^ 『優勝はイギリス代表』(プレスリリース)、公益財団法人 日本財団、2023年11月24日。2024年6月22日閲覧。
- ^ “スポーツゴミ拾いを青春アニメ化!「スポGOMI ワールドカップエキシビジョンマッチ編」の完成披露試写会を開催しました”. PR TIMES (2022年3月9日). 2024年6月27日閲覧。
- ^ a b “アニメ「スポGOMI ワールドカップエキシビジョンマッチ編」公式サイト”. 2023年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月27日閲覧。
- ^ “俳優 柄本時生さん主演!“世界初”スポーツごみ拾いを青春アニメ化 続編! アニメ「スポGOMI まちの絆づくり 編」完成披露試写会”. PR TIMES (2023年2月24日). 2024年6月27日閲覧。
- ^ “俳優 柄本時生さん主演!“世界初”スポーツごみ拾いを青春アニメ化 続編!「スポGOMI まちの絆づくり 編」dアニメで配信決定”. PR TIMES (2023年3月30日). 2024年6月27日閲覧。
- ^ a b “アニメ「スポGOMI まちの絆づくり編」公式サイト”. 2023年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月27日閲覧。