スプリングフィールドM1835

スプリングフィールドM1835(英:Springfield Model 1835)は、19世紀初頭にアメリカで使用された.69口径のフリントロック式マスケット銃

スプリングフィールドM1835
スプリングフィールドM1835
種類 マスケット銃
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
設計・製造 スプリングフィールド造兵廠
ハーパーズ・フェリー造兵廠
年代 18世紀終わりごろ
仕様
種別 前装式
口径 .69口径(17.526mm)
銃身長 1066mm
装弾数 1発
作動方式 フリントロック式
全長 1473mm
重量 4.5kg
発射速度 2、3発/分
銃口初速 304~365m/秒
最大射程 100~200ヤード
有効射程 50~75ヤード
歴史 
設計年 1835年
製造期間 1835年~1840年
配備期間 1835年~1865年
配備先 アメリカ合衆国軍アメリカ連合国軍
関連戦争・紛争 米墨戦争南北戦争
バリエーション M1840
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概要

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M1835はスプリングフィールド兵器廠ハーパーズ・フェリー兵器廠及び他の民間契約企業で生産された滑腔マスケット銃で.69口径の球形弾を使用した[1]。M1835は独立したモデルナンバーとみなされることもあるが、M1816マスケットの1バージョンとみなすことが多い。銃身長はM1816より若干長く、重量もやや重かったが、M1835とM1816は非常に似ていた。最終製品としては似てはいたものの、M1835に使用された製造技術は異なっており、パーツの互換性に重きが置かれた。これは後のスプリングフィールドM1842で初めて実現された、部品の完全互換性への道を開くものであった[2]

M1835の多くが、1840年代から1850年代にかけて、フリントロック式からパーカッションロック式(雷管式)に改造された。同時期に、銃身の厚みが十分であると判断されたいくらかの銃に対しては、銃内腔にライフリングが施された。

M1835は南北戦争では、南北両軍が使用した。また米墨戦争でも使用された[3]

脚注

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  1. ^ Combined Books
  2. ^ Smith
  3. ^ Dougherty

参考資料

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  • Combined Books (editor): The Civil War Book of Lists, Da Capo Press 1992, ISBN 978-0785817024
  • Merritt Roe Smith: Harpers Ferry Armory and the New Technology, Cornell University Press; Fifth Impression edition (April 30, 1980), ISBN 978-0801491818
  • Kevin Dougherty: Civil War Leadership and Mexican War Experience, University Press of Mississippi 2007, ISBN 978-1617030413

関連項目

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