スティーヴ・ルカサー
スティーヴ・ルカサー(Steve Lukather、本名:Steven Lee Lukather、1957年10月21日 - )は、アメリカ合衆国出身のミュージシャン、ギタリスト、シンガーソングライター。
スティーヴ・ルカサー Steve Lukather | |
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TOTOで演奏するスティーヴ・ルカサー (2007年) | |
基本情報 | |
生誕 | 1957年10月21日(67歳) |
出身地 |
アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンフェルナンド・バレー |
ジャンル |
ハードロック フュージョン ヨット・ロック プログレッシブ・ロック |
職業 | ギタリスト、シンガーソングライター |
担当楽器 | ギター、ボーカル |
活動期間 | 1975年 - |
レーベル | Mascot Records |
共同作業者 |
TOTO ボズ・スキャッグス マイケル・ジャクソン リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンド ヴァン・ヘイレン |
公式サイト |
www |
著名使用楽器 | |
ミュージックマン ギブソン・ES-335 ギブソン・レスポール アイバニーズ ヴァレー・アーツ オベーション |
主にソロや、同国のロックバンド「TOTO」のメンバーとして活動。スタジオ・ミュージシャンとしても数々の有名アーティスト作品に客演しており、リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドのメンバーでもある。
概要
編集TOTO結成以前から、スタジオ・ミュージシャンとして活動し、ボズ・スキャッグス[1] やオリビア・ニュートン=ジョンらのアルバムにも参加した。さまざまなシングル、アルバムで彼のプレイを聴くことができる。「どのジャンルの音楽も、スタジオに来れば秀逸なギター・プレイで演奏する」といわれ、音楽プロデューサーやアーティストから、絶大な信頼を得ている。
略歴
編集7歳の頃、父親からアコースティックギターをプレゼントされ、ギターを弾きはじめる。1970年代から、スタジオ・ミュージシャンとして活動を開始。ロサンゼルスを中心に様々なアーティストの楽曲に参加する。
共にスタジオ・ミュージシャンとして活動していた、ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ペイチらと、1977年にTOTOを結成。翌年に、ファースト・アルバム『宇宙の騎士』を発表する(以降のTOTOとしての活動は、TOTOの項を参照のこと)。
1989年、エドワード・ヴァン・ヘイレンやスティーヴ・スティーヴンスなどがゲスト参加した、初のソロ・アルバム『LUKATHER』発表。
2008年にTOTOが活動停止するも[2]、2010年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患ったマイク・ポーカロの救済を目的として再び始動[3]。
音楽性
編集ロックを始めとしてジャズやフュージョン、AORなど、あらゆるジャンルの音楽を弾きこなすミュージシャンであり、TOTOでも、その演奏能力をいかんなく発揮している。ギター・プレイでは難解なソロからジャジーな指弾きまで、幅広くこなす。また、彼のサポーターで旧友のCUSTOM AUDIO ELECTRONICS(CAE)社のボブ・ブラッドショーたちとの協力関係で、1980年代から1990年代に主流となった、アンプやエフェクターをラックにまとめた、ラック式ギターシステムなどの開発にも貢献した。
現在のメイン・ギターは、ミュージックマンから出ている自身のシグネイチャーモデル("Luke"及び"LIII")。かつては、ギブソンのES-335やレスポール、アイバニーズ、ヴァレー・アーツなども使用していた。アコースティック・ギターはオベーション製である。近年はヤマハのアコースティックギターを使用する機会が多い。アンプはフェンダー、マーシャル、CAE、RIVERA等を経て現在はBognerの「Ecstacy」をメインに使用している。
ギターのピックは、オリジナル・マンドリンタイプのとても小さいものを好んで使う。以前『ヤングギター』誌で、ピックの特集がなされた際、掲載されたギタリストの中では最小のピックを使っていた。彼は、そのピックだけでソロやリズム、カッティングまですべてを弾きこなすという。自身のサイトの解説によれば、15〜16歳の頃からずっとこのピックを使っている。
ギタリストとしては、ラリー・カールトンやジェフ・ベック、リッチー・ブラックモアを敬愛しており、カールトンとの大阪での共演を収録したライブ・アルバム『ノー・サブスティテューションズ〜ライヴ・イン・大阪』は、第44回グラミー賞で最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞した[5]。また、ビートルズの熱心なファンでもあり、ビートルズの音楽に触れたことが、ミュージシャンを志すきっかけの一つになった。後にリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドのメンバーとして起用されている。
また、ボーカルも担当し、TOTOでの楽曲の多くに於いて、自らボーカルを採る。ファースト・アルバムの『宇宙の騎士』から7作目の『ザ・セブンス・ワン〜第7の剣〜』までの頃は、クリアな声質だったが、ジェフ・ポーカロ最後の参加作品となったアルバム『キングダム・オヴ・デザイア〜欲望の王国〜』から突然、低く太いしゃがれ声に変化した。すべての曲でしゃがれ声になったのは、1990年代半ばのアルバム『タンブ』辺りからである。
ディスコグラフィ
編集ソロ・アルバム
編集- 『LUKATHER』 - Lukather (1989年)
- 『キャンディマン』 - Candyman (1994年)
- 『LUKE』 - Luke (1997年)
- 『サンタメンタル』 - Santamental (2003年)
- 『エヴァー・チェンジング・タイムス』 - Ever Changing Times (2008年)
- 『オールズ・ウェル・ザット・エンズ・ウェル』 - All's Well That Ends Well (2010年)
- 『トランジション』 - Transition (2013年)
- 『アイ・ファウンド・ザ・サン・アゲイン』 - I Found The Sun Again (2021年)
- 『ブリッジズ』 - Bridges (2023年)
TOTO
編集ラリー・カールトン & スティーヴ・ルカサー
編集- 『ノー・サブスティテューションズ〜ライヴ・イン・大阪』 - No Substitutions: Live in Osaka (2001年)
- 『ライヴ・アット・ブルーノート東京』 - At Blue Note Tokyo (2016年)
ロス・ロボトミーズ
編集- 『ロス・ロボトミーズ』 - Los Lobotomys (1989年) - Recorded live, April 29, 1989 at the Complex, West Los Angeles, CA
参加作品
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海外ミュージシャン
編集- ボズ・スキャッグス
- ウィルソン・ブラザーズ
- 『フィーリン・ライク・ストレンジャーズ・アゲイン』(シングル、1979年)
- ジョージ・ベンソン
- マイケル・ジャクソン
- リチャード・マークス
- ライオネル・リッチー
- アース・ウィンド・アンド・ファイアー
- オリビア・ニュートン=ジョン
- 『フィジカル』(シングル、1981年)
- ポール・マッカートニー
- リンゴ・スター
ほか多数
日本人ミュージシャン
編集- 尾崎亜美
- 『HOT BABY』(アルバム、1981年)
- 飯島真理
- 岩崎宏美
- 奥井雅美
- 『TURNING POINT』(シングル、2000年)
- 『NEEI』(アルバム、2000年)
- 『空にかける橋』(シングル、2001年)
- 『あの日の午後』(シングル、2001年)
- 河合奈保子
- 竹内まりや
- Char
- 浜田省吾
- 『東京』(シングル、1980年)
- 『Home Bound』(アルバム、1980年)
- 浜田麻里
- 『TOMORROW』(アルバム、1991年)
- 氷室京介
- 矢沢永吉
著作
編集- 『スティーヴ・ルカサー自伝 福音書(ゴスペル)――TOTOと時代の「音」を作った男たち』、DU BOOKS、2018年11月、 ISBN 978-4866470443。
脚注
編集- ^ http://www.allmusic.com/artist/boz-scaggs-mn0000096964
- ^ “TOTOが3月の来日公演を最後に無期限活動休止”. rockin'on (2008年1月24日). 2019年3月31日閲覧。
- ^ “TOTO、再結成後初となる来日ツアーを5月に開催”. TOWER RECORDS (2011年1月11日). 2019年3月31日閲覧。
- ^ “リンゴ・スター、ピースフルな雰囲気で満ち溢れた全24曲・2時間ノンストップライヴ”. BARKS (2019年3月28日). 2019年3月31日閲覧。
- ^ “Steve Lukather - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2020年9月2日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- Steve Lukather - Official website - 本人の公式サイト(英語)
- Toto - Official website - TOTOの公式サイト(英語)
- スティーヴ・ルカサー (@stevelukather) - X(旧Twitter)
- スティーヴ・ルカサー (SteveLukather) - Facebook
- スティーヴ・ルカサー - Discogs