スットゥングル (衛星)

土星の第23衛星

スットゥングル (Saturn XXIII Suttungr) は、土星の第23衛星である。外部衛星のうち逆行軌道を公転する北欧群に属する。

スットゥングル
Suttungr
仮符号・別名 仮符号 S/2000 S 12
別名 Saturn XXIII
分類 土星の衛星
軌道の種類 北欧群
発見
発見日 2000年9月23日[1]
発見者 B ・グラッドマン
J ・J ・カヴェラーズ
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 19,468,000 km[2]
離心率 (e) 0.1139[2]
公転周期 (P) 1016.68 日 (2.784 年)[2]
軌道傾斜角 (i) 175.815°
土星の衛星
物理的性質
直径 7 km[3][4]
質量 2.1×1014 kg[3]
平均密度 2.3 g/cm3[3] (仮定値)
アルベド(反射能) 0.06[3] (仮定値)
Template (ノート 解説) ■Project

2000年9月23日にブレット・J・グラドマンジョン・J・カヴェラーズらの研究チームにより発見された[1]。観測にはカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡が用いられており、補償光学が活用された。発見は同年12月23日に国際天文学連合のサーキュラーで公表され、S/2000 S 12 という仮符号が与えられた[5]

2003年8月8日に、北欧神話に登場する詩の蜜酒を占有していた霜の巨人スットゥングに因んで命名され、Saturn XXIII という確定番号が与えられた[6]スッツングルや、英語読みサッタングとも表記される。なお、命名当初の綴りは Suttung となっていたが[6]2005年1月21日に名称の主格である Suttungr という綴りに修正された[7][注 1]

アルベドを 0.06 と仮定した場合、この衛星の直径は 7 km と推定される。

脚注

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注釈

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  1. ^ 同時に、スカジスリュムルの綴りも修正されている。

出典

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  1. ^ a b NASA (2017年12月5日). “In Depth | Suttungr – Solar System Exploration: NASA Science”. アメリカ航空宇宙局. 2018年12月21日閲覧。
  2. ^ a b c Jet Propulsion Laboratory (2013年8月23日). “Planetary Satellite Mean Orbital Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月21日閲覧。
  3. ^ a b c d Jet Propulsion Laboratory (2015年2月19日). “Planetary Satellite Physical Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月21日閲覧。
  4. ^ Scott S. Sheppard. “Saturn Moons”. Carnegie Science. 2019年11月2日閲覧。
  5. ^ Brian G. Marsden (2000年12月23日). “IAUC 7548: COMET P/1963 W1 = 2000 SO_253 (ANDERSON-LINEAR); S/2000 S 12; URSID METEORS 2000; C/2000 W2, C/2000 W3; C/1999 T1”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月17日閲覧。
  6. ^ a b Daniel W. E. Green (2003年8月8日). “IAUC 8177: Sats OF (22); Sats OF JUPITER, SATURN, URANUS”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月21日閲覧。
  7. ^ Daniel W. E. Green (2005年1月21日). “IAUC 8471: 2005O; C/2004 T8, Y5, Y6, Y7, Y8; Sats OF SATURN”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月17日閲覧。