スタローン in ハリウッド・トラブル
『スタローン in ハリウッド・トラブル』(スタローン イン ハリウッド・トラブル、原題:Kambakkht Ishq)は、2009年に公開されたインドのロマンティック・コメディ映画。サビール・カーンが監督、サジード・ナディアドワーラーがプロデューサーを務めている。2002年公開の『Pammal K. Sambandam』のリメイクであり[3]、アクシャイ・クマール、カリーナ・カプール、アーフターブ・シヴダーサーニー、アムリタ・アローラが出演している。また、シルヴェスター・スタローン、デニス・リチャーズ、ブランドン・ラウス、ホリー・ヴァランスが本人役でカメオ出演している[4]。当初は2008年12月公開予定だったが[5]、製作期間の延長により2009年7月3日に公開された。
スタローン in ハリウッド・トラブル | |
---|---|
Kambakkht Ishq | |
監督 | サビール・カーン |
脚本 |
キラン・コートリアニ イシータ・モイタラ サビール・カーン アンヴィタ・ダット・グプタン |
製作 | サジード・ナディアドワーラー |
製作総指揮 | ワラプラッチ・サダーニ |
出演者 |
アクシャイ・クマール カリーナ・カプール アーフターブ・シヴダーサーニー アムリタ・アローラー |
音楽 | アヌー・マリク |
撮影 | ヴィカース・シヴァラマン |
編集 | ニティン・ローカデー |
製作会社 | ナディアドワーラー・グランドサン・エンターテインメント |
配給 | エロス・インターナショナル |
公開 | 2009年7月3日 |
上映時間 | 135分[1] |
製作国 | インド |
言語 |
ヒンディー語 英語 |
製作費 | ₹650,000,000[2] |
興行収入 | ₹855,630,000[2] |
あらすじ
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キャスト
編集- ヴィラージ・シェルギル - アクシャイ・クマール
- シムリタ・"シム"・ラーイ - カリーナ・カプール
- ラヴァニア・"ラッキー"・シェルギル - アーフターブ・シヴダーサーニー
- カミニ・サンドゥ - アムリタ・アローラー
- グルシャン・"タイガー"・シェルギル - ヴィンドゥ・ダーラ・シン
- ドリー - キロン・ケール
- カシュワニ - ジャーヴェード・ジャフリー
- ニムリタ・"ニム"・ラーイ - カイカシャン・パテール
- パルメート・サンドゥ - アシュウィン・ムシュラン
- カメオ出演
- ENTディレクター - ボーマン・イラニ
- 本人役 - シルヴェスター・スタローン、デニス・リチャーズ、ブランドン・ラウス、ホリー・ヴァランス
製作
編集2007年11月、サジード・ナディアドワーラーがアクシャイ・クマールを主役に起用する出演契約を結び[6]、同月下旬にはカリーナ・カプールがヒロイン役の出演契約を結んだ[7]。2人が共演するのは7作目であり、クマールはハリウッドのスタントマンを演じ、カプールは上流社会の女性を演じる[8][9]。ナディアドワーラーは映画について、「豪華なスケールのインターナショナル・ラブストーリーになる」と語っている[7]。
当初、2008年1月からロサンゼルスで9人のハリウッド俳優と共に撮影を始める予定になっていた[7]。しかし、大規模なプリプロダクションのために撮影は5月に延期された[10]。映画にはアーノルド・シュワルツェネッガーやビヨンセが出演すると報じられていた[10]。ラインプロデューサーのプラシャント・シャーは、「ビヨンセとは出演交渉中であり、アーノルドの事務所からは手紙を受け取っています。詳細については、間もなく公式発表があるでしょう」とコメントしている[8]。その後、この2人は映画に出演しないことが発表された[11]。
2008年3月、ナディアドワーラーは「この映画はユニバーサル・スタジオで撮影された最初のインド映画になるでしょう」とコメントした[12]。しかし、6月1日にユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで火災事故が発生したため撮影が遅れることが予想されたが、ナディアドワーラーは「私たちが撮影するエリアでは火事の影響は出ていないため、予定通りにスケジュールを進めています」とコメントしている[13]。同月後半にドルビー・シアターとユニバーサル・スタジオで重要シーンの撮影が行われた[4]。8月には全体の50-60%の撮影が終了し、ヴェネツィアで撮影が行われることが発表された[14]。海外での撮影終了後、ムンバイで残りの撮影が行われた[15]。
プロモーション
編集2008年12月、クマールとカプールがカルメン・エレクトラと共に映画のプロモーション用ミュージックビデオに出演することが発表された[16][17]。しかし、2009年2月にナディアドワーラーはエレクトラに代わってRDBが出演すると発表し、「収録するのはミュージックビデオではなく、映画の不可欠な部分に使用される歌です。この歌は映画のインターバルの辺りで使用されます。また、これは最初のプロモーションソングになります」とコメントした[18]。予告編は『Aa Dekhen Zara』の公開と共に発表された[19]。
評価
編集興行収入
編集6月28日からチケット予約が始まり、7月3日から公開された[20][21]。7月2日のプレミア上映では1000万ルピー以上の収益を上げた[22]。公開初日の興行収入は8500万ルピーとなり[22]、当時のボリウッド映画史上2番目のオープニング成績を記録した[23]。公開週末には1400スクリーンで2億4500万ルピーの興行収入を記録した[23][24]。翌週の月曜日に4000万ルピー、火曜日には3000万ルピーの興行収入を記録した[25][26]。公開第1週末には累計興行収入3億5950万ルピーを記録した[27]。しかし、公開第2週には興行収入は前週比で70%減少し、最終的な興行成績はセミ・ヒットに留まった[28]。
エロス・インターナショナルはインド国内の他、海外市場600スクリーン以上の配給も担当した[24]。イギリスでは56スクリーンで公開され29万9533ポンドの興行収入を記録した[29]。アメリカでは100スクリーンで76万8542ドル、オーストラリアでは17スクリーンで17万2626ドルの興行収入を記録した[29][30]。2009年7月29日の時点で、イギリスでは68万1154ポンド、アメリカでは144万5739ドルの興行収入を記録している[31]。
批評
編集AOLインディアのノヨン・ジョティ・パラサラは「この映画には何もありません。心配になるくらい悪いスクリプト、恐ろしい脚本、トラウマになるような対話と不快な音楽しかありません」と批評している[32]。CNN-IBNのラジーヴ・マサンドは1/5の星を与え、「うるさくて低俗、ひどく醜い映画」と批評している[33]。
ボリウッド・ハンガマのタラン・アダルシュは映画の脚本とディレクション、キャストの演技を称賛した[34]。ニューヨーク・タイムズのレイチェル・サルツは「映画には唯一つの欲求、人を楽しまたいという欲求があります。それは頻繁に入るお粗末なユーモアがあるにもかかわらず、大胆な成功を収めました」と批評している[35]。
出典
編集- ^ IANS. “Eat popcorn, forget logic: Akshay Kumar”. The Times of India. オリジナルの28 June 2009時点におけるアーカイブ。 2009年7月11日閲覧。
- ^ a b “Kambakkht Ishq”. Box Office India. 2018年9月23日閲覧。
- ^ Mausi, Juicy. “Kambakkht Ishq's release postponed”. CNN-IBN. オリジナルの2009年4月17日時点におけるアーカイブ。 2018年9月23日閲覧。
- ^ a b Bollywood Hungama News Network. “Sylvester Stallone shoots for Kambakht Ishq”. IndiaFM. 4 February 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月24日閲覧。
- ^ Adarsh, Taran. “Eros' impressive line up for 2008”. IndiaFM. 2008年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月23日閲覧。
- ^ IndiaFM News Bureau. “Sajid Nadiadwala's Kambakth Ishq stars Akshay”. IndiaFM. 2009年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月26日閲覧。
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- ^ Jha, Subhash K. “Sajid Nadiadwala takes Akshay Kumar to Hollywood”. IndiaFM. 18 June 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月26日閲覧。
- ^ Jha, Subhash K. “Fire rages at Universal Studios, Akshay's Kambhakt Ishq gets Signed”. ThaIndian.com. 2008年6月26日閲覧。
- ^ Bhandari, Rohini. “Kambakkht Ishq 50% complete by 5 Aug; next shoot in Italy”. BusinessofCinema.com. 2008年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月9日閲覧。
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- ^ Sharma, Mandvi (5 December 2008). “It is still an Indian film”. The Times of India 2008年12月4日閲覧。
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- ^ TNN (30 June 2009). “A 'kambakkht' hit!”. The Times of India 2009年7月7日閲覧。
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- ^ Masand, Rajeev. “Masand's Movie Review: Kambakkht Ishq vulgar, offensive”. CNN-IBN. 2009年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年7月7日閲覧。
- ^ Adarsh, Taran. “Kambakkht Ishq: Movie Review”. IndiaFM. 2011年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年7月7日閲覧。
- ^ Saltz, Rachel (3 July 2009). “Movie Review – Kambakkht Ishq – The Bollywood Sign”. The New York Times 2009年7月7日閲覧。