ジュノー IIアメリカ合衆国が開発した人工衛星打ち上げ用のロケット1950年代末から1960年代初頭まで使用された。

ジュノー II
ジュノー IIの打ち上げ
ジュノー IIの打ち上げ
機能 使い捨てロケット
製造 クライスラーABMA
開発国 アメリカ合衆国
打ち上げコスト (1985年時点) US$1083万ドル
大きさ
全高 24.0m (78.7ft)
直径 2.67m (8.76ft)
質量 55,110kg (121,500lb)
段数 3-4段
積載量
LEOへの
ペイロード
41.5kg (90.4lb)
弾道 TLIへの
ペイロード
6.1kg (13lb)
関連するロケット
シリーズ ジュピター
打ち上げ実績
状態 退役
射場 LC-5 & LC-26B, CCAFS
総打ち上げ回数 10回
成功 4回
失敗 5回
部分的成功 1回
初打ち上げ 1958年12月6日
最終打ち上げ 1961年5月24日
特筆すべきペイロード 本文参照

開発

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ジュピター中距離弾道ミサイルの発展型を1段目として用いている。2段目および3段目はジュノーIロケットと同等であり、MGM-29 サージェントを小型化したロケットエンジンが2段目に11基、3段目に3基束ねたものを用いている。4段目にも1基が使用された。幾つかの低軌道への人工衛星打ち上げでは、4段目を用いずに9kgのペイロードを使用できた。

歴史

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ジュノーIIは10機の衛星の打ち上げに使用されたが、そのうち6機は打上げを失敗している。パイオニア3号パイオニア4号エクスプローラー7号エクスプローラー8号エクスプローラー11号ケープカナベラル空軍基地第5射場ケープカナベラル空軍基地第26B射場から打ち上げられた。

日付/時間 (GMT) シリアルナンバー 段数 射場 ペイロード 結果 備考
1958年12月6日, 05:44 AM-11 4段 LC-5 パイオニア3号 部分的失敗 弾道飛行 月探査機 第1段が予定より早く停止したので失敗。放射線の実験は成功
1959年3月3日, 05:10 AM-14 4段 LC-5 パイオニア4号 成功 高弾道飛行 月探査機
1959年7月16日, 17:37 AM-16 LC-5 エクスプローラーS-1 失敗 打ち上げ5秒後に傾いて安全上指令破壊
1959年8月15日, 00:31 AM-19B LC-26B Beacon 2 失敗 第1段が予定よりも早く停止、軌道投入失敗
1959年10月13日, 15:30 AM-19A 3段 LC-5 エクスプローラー7号 成功 低軌道へ投入
1960年3月23日, 13:35 AM-19C 3段 LC-26B エクスプローラーS-46 失敗 第3段の点火に失敗、軌道投入失敗
1960年11月3日, 05:23 AM-19D 3段 LC-26B エクスプローラー8号 成功 低軌道へ投入
1961年2月25日, 00:13 AM-19F LC-26B エクスプローラーS-45 失敗 第3段の点火に失敗、軌道投入失敗
1961年4月27日, 14:16 AM-19E LC-26B エクスプローラー11号 成功 低軌道へ投入
1961年5月24日, 19:48 AM-19G LC-26B エクスプローラーS-45A 失敗 第2段の点火に失敗、軌道投入失敗

仕様

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  • 全長: 24.0 m
  • 軌道投入ペイロード 200 km: 41.5 kg
  • 脱出速度のペイロード: 6.1 kg
  • 初打ち上げ: 1958年12月6日
  • 最終打ち上げ: 1961年5月24日
要素 第1段 第2段 第3段 第4段
総重量 54,431 kg 462 kg 126 kg 42 kg
空虚重量 5,443 kg 231 kg 63 kg 21 kg
推力 667 kN 73 kN 20 kN 7 kN
比推力 248 秒
(2.43 kN·s/kg)
214 秒
(2.10 kN·s/kg)
214 秒
(2.10 kN·s/kg)
214 秒
(2.10 kN·s/kg)
燃焼時間 182 秒 6 秒 6 秒 6 秒
全長 18.28 m 1.0 m 1.0 m 1.0 m
直径 2.67 m 1.0 m 0.50 m 0.30 m
エンジン: ロケットダイン S-3D 11基のMGM-29 3基のMGM-29 1基のMGM-29
推進剤 液体酸素/RP-1 固体燃料 固体燃料 固体燃料

関連項目

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外部リンク

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