ジュウイチ学名: Hierococcyx hyperythrus)は、鳥綱カッコウ目カッコウ科ジュウイチ属に分類される鳥類。俗に十一の字を当てる[5]。別名ジヒシンチョウ(慈悲心鳥)[6]。和名、別名共にオスの鳴き声の聞きなし(「ジュウイチイ」あるいは「ジヒシン」)に由来する[5][7]

ジュウイチ
ジュウイチ
ジュウイチ Hierococcyx hyperythrus
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カッコウ目 Cuculiformes
: カッコウ科 Cuculidae
: ジュウイチ属 Hierococcyx
: ジュウイチ H. hyperythrus
学名
Hierococcyx hyperythrus
(Gould, 1856)[2][3][4]
シノニム

Cuculus hyperythrus Gould, 1856[4]

和名
ジュウイチ[3]
英名
Northern hawk-cuckoo[1][4]
Rufous hawk-cuckoo[2][3][4]

分布

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インドネシア大韓民国中華人民共和国朝鮮民主主義人民共和国日本ブルネイベトナムマレーシアロシア東部に分布[1]

中華人民共和国北東部や日本・アムール川流域で繁殖する[4]。日本では、夏季に九州以北に飛来する(夏鳥)。

形態

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全長32センチメートル前後[4]。背面は濃灰色の羽毛で覆われる。尾羽には褐色の横斑がある。胸部から腹面にかけての羽毛は赤みを帯びる。

生態

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森林、日本では主に山地広葉樹林に生息する。

食性は動物食で昆虫(主にチョウ目幼虫)、節足動物等を食べる。

繁殖様式は卵生。日本では5-7月にオオルリコルリルリビタキなどの巣に卵を産み、それらの親鳥に雛を育てさせ、巣立たせる(托卵)。卵は10-12日程で孵化する。

人間との関係

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俳句では別名のジヒシンチョウ(慈悲心鳥)で知られ夏の季語とされている[5]

出典

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  1. ^ a b c BirdLife International. 2016. Hierococcyx hyperythrus. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22734038A95072673. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22734038A95072673.en. Downloaded on 04 October 2020.
  2. ^ a b Cuckoos, Gill, F & D Donsker (Eds). 2020. IOC World Bird List (v10.2). https://doi.org/10.14344/IOC.ML.10.2. (Downloaded 04 October 2020)
  3. ^ a b c 日本鳥学会「ジュウイチ」『日本鳥類目録 改訂第7版』日本鳥学会(目録編集委員会)編、日本鳥学会、2012年、106頁
  4. ^ a b c d e f Robert B. Payne "Rufous hawk-cuckoo Hierococcyx hyperythrus (Gould, 1856)," The Cuckoos, Oxford University Press, 2005, Pages 473 - 475.
  5. ^ a b c 新村出 編『広辞苑』(第六版)岩波書店、東京都千代田区一ツ橋2-5-5、2008年1月11日、1274,1314頁。ISBN 978-4-00-080121-8 
  6. ^ 松村明; 三省堂編修所 編「じゅういち」『大辞林 4.0三省堂、2019年。 
  7. ^ 小項目事典,日本大百科全書(ニッポニカ),百科事典マイペディア,世界大百科事典内言及, 改訂新版 世界大百科事典,ブリタニカ国際大百科事典. “ジュウイチ(じゅういち)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年12月31日閲覧。

関連項目

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