ジャック・ユージーン・ウィルソンJack Eugene Wilson, 1977年12月29日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ウェストレイクビレッジ出身の元プロ野球選手遊撃手)。右投右打。息子のジェイコブ・ウィルソンもプロ野球選手である。

ジャック・ウィルソン
Jack Wilson
グランド・キャニオン・アンテロープス コーチ
シアトル・マリナーズでの現役時代
(2010年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ウェストレイクビレッジ
生年月日 (1977-12-29) 1977年12月29日(46歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手二塁手
プロ入り 1998年 MLBドラフト9巡目
初出場 2001年4月3日
最終出場 2012年7月13日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
監督・コーチ歴

略歴

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1998年に、ドラフト9巡目でセントルイス・カージナルスから指名を受け、プロ入り。2000年7月29日にジェイソン・クリスチャンセンとのトレードでピッツバーグ・パイレーツへ移籍。

プロ4年目となる2001年にロースター入りを果たし、4月3日のシンシナティ・レッズとの開幕戦で8番遊撃手で先発出場でメジャーデビュー。5月4日の時点で打率が.155と低迷し、5月6日にAAA級ナッシュビルへ降格[1]。6月12日にメジャーへ昇格し、7月13日には打率が.273に達したが、6月12日からシーズン終了までの成績は89試合で打率.235だった[1]

2002年は143試合に出場し、17の犠牲バントを記録して昨年に続き2年連続でリーグ最多となった。10試合出場した時点での打率が.147だったが、4月17日から28日の打率は.406であった[2]。5月は打率.188だったが、6月は.330の打率を記録し、7月24日に自身初の1番打者として出場した[2]

2004年に打撃面で活躍。オールスターゲームまでの打率は.332の高打率を記録し、オールスターゲーム初出場し、シルバースラッガー賞初受賞した。球団史上1977年デーブ・パーカー以来となる200本安打を達成し、遊撃手としてはホーナス・ワグナー(1908年、201本)に次ぐ球団2位にランクした[3]。12三塁打はリーグ最多タイ(ジミー・ロリンズ)となった。守備ではリーグ最多となる492補殺・743守備機会を記録し、129併殺はメジャー最多でジーン・アレー(1966年、128)を上回る球団新記録となった[3]2005年1月に2年800万ドルで契約延長した。

 
2007年

2005年は、前年オフの12月に虫垂炎の手術を受けた影響で春季キャンプから出遅れたため、開幕から打撃不振に陥った。4月21日に当時のパイレーツ監督であったロイド・マクレンドンは打順の変更に着手し、それまで主に2番を務めていたウィルソンを、マイナー時代に務めた経験のあったリードオフマンに抜擢することで打線の活性化とウィルソン自身の復調を狙った[要出典]。しかしそれでも復調せず、4月を打率.163・0本塁打・3打点と散々な成績で終え、それ以降は7番や8番といった下位打線を打つこととなった。9月以降は打率.350と復調の兆しを見せたが、大ブレークした昨シーズンから大きく数字を落とした。守備では2年連続でリーグ最多となる523補殺・783守備機会・126併殺を記録し、ゴールドグラブ賞の投票では遊撃手としてオマー・ビスケルに次ぐ2位の票を集めた[4]

2006年2月に2009年まで3年総額2020万ドル(4年目の2010年はオプション)で契約延長した[5][6]

2007年は7月24日の時点で打率が.248だったが、7月25日以降の打率はメジャー1位となる.401を記録し、9月16日に通算1000本安打を達成した[7]

2009年7月29日にイアン・スネルと共にロニー・セデーニョジェフ・クレメントアーロン・プリバニックブレット・ロリンネイサン・アドコックとのトレードでシアトル・マリナーズに移籍[8]。しかし8月には左大腿裏を痛め、9月中旬に右かかとを痛めてシーズンを終了。オフにはフィールディング・バイブル・アワードを受賞した。

2010年は5月に大腿裏を痛め故障者リスト入り。さらに8月にはトイレで足を滑らせ右手を骨折しシーズンを終了。メジャー10年でワーストの出場試合数に終わる。

2011年8月31日にトレードでアトランタ・ブレーブスに移籍。

2012年8月31日にブレーブスから放出され、9月25日に現役引退を表明した。[9]

その他

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詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2001 PIT 108 425 390 44 87 17 1 3 115 25 1 3 17 1 16 2 1 70 4 .223 .255 .295 .550
2002 147 586 527 77 133 22 4 4 175 47 5 2 17 1 37 2 4 74 7 .252 .306 .332 .638
2003 150 615 558 58 143 21 3 9 197 62 5 5 11 6 36 3 4 74 11 .256 .303 .353 .656
2004 157 693 652 82 201 41 12 11 299 59 8 4 7 5 26 0 3 71 15 .308 .335 .459 .794
2005 158 639 587 60 151 24 7 8 213 52 7 3 11 4 31 6 6 58 11 .257 .299 .363 .662
2006 142 594 543 70 148 27 1 8 201 35 4 3 9 5 33 0 4 65 15 .273 .316 .370 .686
2007 135 535 477 67 141 29 2 12 210 56 2 5 7 7 38 9 6 46 8 .296 .350 .440 .791
2008 87 330 305 24 83 18 1 1 106 22 2 2 6 1 13 0 5 27 6 .272 .312 .348 .659
2009 75 286 266 26 71 18 1 4 103 31 2 1 3 2 15 2 0 31 4 .267 .304 .387 .691
SEA 31 116 107 11 24 5 0 1 32 8 1 0 2 1 6 0 0 17 2 .224 .263 .299 .562
'09計 106 402 373 37 95 23 1 5 135 39 3 1 5 3 21 2 0 48 6 .255 .292 .362 .654
2010 61 211 193 17 48 11 1 0 61 14 1 2 5 3 7 0 3 35 2 .249 .282 .316 .598
2011 62 187 173 22 43 8 0 0 51 11 5 2 3 2 9 0 0 27 2 .249 .283 .295 .577
ATL 17 45 41 3 9 1 0 0 10 0 0 0 3 0 1 0 0 12 0 .220 .238 .244 .482
'11計 79 232 214 25 52 9 0 0 61 11 5 2 6 2 10 0 0 39 2 .243 .274 .285 .559
2012 40 77 71 4 12 1 1 0 15 4 0 0 3 1 2 1 0 12 1 .169 .189 .211 .400
通算:12年 1370 5339 4890 565 1294 243 34 61 1788 426 43 32 104 39 270 25 36 619 88 .265 .306 .366 .671
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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遊撃(SS) 二塁(2B) 三塁(3B)




































2001 PIT 107 136 342 16 67 .968 - -
2002 143 187 463 15 90 .977 - -
2003 149 218 454 17 104 .975 - -
2004 156 234 492 17 129 .977 - -
2005 157 246 523 14 126 .982 - -
2006 131 198 426 18 88 .972 - -
2007 131 177 452 11 112 .983 - -
2008 80 115 278 5 52 .987 - -
2009 74 105 242 7 64 .980 - -
SEA 31 47 75 5 17 .961 - -
'09計 105 152 317 12 81 .975 - -
2010 60 88 191 8 36 .972 - -
2011 13 28 44 1 7 .986 45 79 111 2 28 .980 1 2 2 0 1 1.000
ATL 13 14 28 1 7 .977 - 3 0 3 0 1 1.000
'11計 26 42 72 2 14 .983 45 79 111 2 28 .980 4 2 7 0 2 1.000
2012 29 21 49 1 14 .986 2 1 5 1 1 .857 -
通算 1274 1814 4059 136 913 .977 47 80 116 3 29 .985 4 2 5 0 2 1.000

表彰

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記録

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背番号

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  • 12 (2001年 - 2002年)
  • 2 (2003年 - 2009年途中、2010年 - 2011年途中、2012年)
  • 9 (2009年途中 - 同年)
  • 1 (2011年途中 - 同年)

脚注

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  1. ^ a b Jack Wilson 2001 Career Highlights” (英語). 2008年5月15日閲覧。
  2. ^ a b Jack Wilson 2002 Career Highlights” (英語). 2008年5月16日閲覧。
  3. ^ a b Jack Wilson 2004 Career Highlights” (英語). 2008年5月16日閲覧。
  4. ^ Jack Wilson 2005 Career Highlights” (英語). 2008年5月16日閲覧。
  5. ^ Jack Wilson 2006 Career Highlights” (英語). 2008年5月16日閲覧。
  6. ^ 2008-arbitration-eligibles.html” (英語). 2008年5月16日閲覧。
  7. ^ Jack Wilson 2007 Career Highlights” (英語). 2008年5月16日閲覧。
  8. ^ Mariners acquire Wilson, Snell from Bucs Seven-player swap sends Clement, four others to Pittsburgh”. mariners.com (2009年7月29日). 2009年7月30日閲覧。
  9. ^ http://triblive.com/sports/pirates/2668504-85/wilson-braves-pirates-shortstop-team-batted-defensive-history-july-pittsburgh#axzz27UwF0fwu Former Pirates shortstop Wilson announces retirement
  10. ^ a b 『月刊スラッガー』2007年3月号、38ページ

外部リンク

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