ジブチ・エチオピア鉄道

ジブチ・エチオピア鉄道Ethio-Djibouti Railways, フランス語: Compagnie du Chemin de Fer Djibouto-Éthiopien[1])は、エチオピアの首都アディスアベバジブチの首都ジブチ市を結ぶ、全長781kmの鉄道である。軌間は1000mmの狭軌

ジブチ・エチオピア鉄道
ジブチ・エチオピア鉄道の路線図
ジブチ・エチオピア鉄道の路線図
基本情報
ジブチの旗 ジブチエチオピアの旗 エチオピア
起点 ジブチ港駅
終点 アジス・アベバ駅
駅数
停留場数 停留場
停留所数 停留所
路線諸元
営業キロ km
軌間 mm
最大勾配
最小曲線半径 m
高低差 m
最高速度 km/h
テンプレートを表示
ジブチ・エチオピア鉄道
KBHFa
0km ジブチ港
BHF
19km Chebele
hSTRae
Chebele viaducts
BHF
32km Goubetto
BHF
52km Holhol
hSTRae
Holhol viaduct
BHF
71km Dasbiyo
BHF
88km アリ・サビエ
BHF
98km Guelile
STR
ジブチの旗 ジブチ
GRENZE
国境
STR
エチオピアの旗 エチオピア
BHF
108km Dewele
BHF
132km Adele
BHF
140km Ayesha
BHF
162km Lasarat
TUNNEL1
Harr mountains tunnel
BHF
202km Adigale
BHF
249km Milo
BHF
266km Harewa
BHF
291km El Bah
BHF
299km Shinile
BHF
311km ディレ・ダワ (ハラール)
DST
338km Hurso
DST
370km Erer
DST
377km Gotha
DST
395km Bike
DST
421km Afdem
DST
450km Mulu
DST
461km Mieso
DST
475km Asabot
DST
496km Kora
DST
518km Arba Bordode
DST
548km Awash
hKRZWae
Awash river gorge bridge
DST
579km Metehara
DST
617km Malka Jilo
DST
634km Borchotto
DST
657km Welenchiti
DST
681km アダマ/Nazaret
DST
708km Mojo
DST
732km Debre Zeyit
BST
743km Dukem
DST
763km Akaka Beseka
BST
770km Callite
KDSTe
784km アジス・アベバ

ジブチ・エチオピア鉄道会社によって運営され、会社の本部はエチオピアのディレ・ダワにある。会社はジブチ政府とエチオピア政府により共同運営されておら、会長と副会長はジブチとエチオピアの運輸系閣僚が兼任する。

エリトリアの分離独立によって内陸国となったエチオピアにとっては、貿易の95%以上[2]が通る大動脈であり、ジブチにとっても国家収入の柱として重要な位置を占めている。

ディレ・ダワ駅、2006年3月
アディス・アベバ駅、2006年8月

歴史

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19世紀末、エチオピア皇帝メネリク2世によって、近代化の一環として計画される。1894年エチオピア王立鉄道会社の手で建設が開始され、1901年7月にジブチ市とディレ・ダワの間で営業運転を開始。王立鉄道会社は1906年に一度破産したが、1908年にメネリク2世がフランスとエチオピアの合弁会社に資産を譲渡し、鉄道を延伸させることに合意した。翌年、インドシナ銀行も参加した。ジブチ・エチオピア鉄道は1917年に全通し、エチオピア帝国の誇りの象徴となった[3]。現在のジブチ・エチオピア鉄道会社は、1977年のジブチ独立後にフランスから経営権の譲渡を受けて設立された。

2013年中国企業の手により、アフリカ初の電気鉄道を目指して全線の電化を伴う大規模修繕工事が開始された。その際の報道では、現在ほとんどの区間で鉄道が運行されておらず、ジブチ-アジスアベバ間の貨物輸送の100%が道路輸送とされている。完成予定は2015年。工事により所要時間は7-8時間に短縮される見込みだった[4]2016年10月5日完工、所要時間約10時間と報じられた[5]

2017年1月、ジブチで工事の完成式典が開かれた。約34億ドルの総工費は中国輸出入銀行英語版が7割を出資し、工事は中国中鉄中国土木工程集団英語版 (CCECC) が担当した。中国は「一帯一路」構想の一環と位置付けている[6]

出典

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  1. ^ Crozet, Jean-Pierre. Françoise Faulkner-Trine, trans. The Franco-Ethiopian and Djibouto-Ethiopian Railway. 2013. Accessed 12 Feb 2014.
  2. ^ “Ethiopia's new coastal rail link runs through restive region”. ボイス・オブ・アメリカ. (5 October 2016). https://www.voanews.com/africa/ethiopias-new-coastal-rail-link-runs-through-restive-region 
  3. ^ Michał Kozicki: "The history of railway in Ethiopia and its role in the economic and social development of this country", Studies of the Department of African Languages and Cultures 49 (2015), Adam Mickiewicz University; ISSN 0860-4649
  4. ^ “中国の「鉄道技術」、アフリカで敷設工事始まる・・・全てが「チャイナスタンダード」=中国報道”. サーチナ (サーチナ). (2014年5月12日). https://web.archive.org/web/20140512231300/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140512-00000016-scn-bus_all 2014年5月12日閲覧。 
  5. ^ “エチオピアにアフリカ初の電気鉄道が開通、中国が出資・建設”. AFPBB. (2016年10月6日). https://www.afpbb.com/articles/-/3103487 2016年10月6日閲覧。 
  6. ^ アフリカの物流 狙う中国/エチオピア-ジブチに鉄道建設”. 産経新聞朝刊2017年5月12日. 2017年5月27日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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