シバ王国
シバ王国もしくはシェバ王国(-おうこく、英語:Sheba、ヘブライ語:שבא、ヘブライ語の英語転写:sh'va, Saba、アラビア語:سبأ、アムハラ語:ሳባ)は旧約聖書に登場するシェバという土地に存在する国家である。ソロモン王とシバの女王の物語で知られている。
アラビア語で「サバア(سبأ、Saba')」、ヘブライ語で「シェバ(שבא)と呼ばれ、英語ではヘブライ語を転写した 「シーバ(Sheba)」と呼ばれている[1]。日本語では英語名のシーバが変化した「シバ」という表記も用いられる[1]。
日本においては、旧約聖書の『列王記』で言及される「シェバ」、中世アラビア語文献で言及される南アラビアのサバア(サバ)王国、南アラビアの一次史料(碑文)に確認される国家の「シャバァ」は、同一のものと見なされることが多い[2]。1世紀の歴史家フラウィウス・ヨセフスは著書『ユダヤ古代誌』においてエジプト南部の中心都市を指す「サバ(メロエ)」と旧約聖書のシェバを同一視し、5世紀の歴史家フィロストルギオスは『教会史』でサバ王国を旧約聖書に現れるシェバの国と解説した[3]。
脚注
編集参考文献
編集- 蔀勇造「サバ王国」『古代オリエント事典』収録(岩波書店, 2004年12月)
- 蔀勇造『シェバの女王』(Historia, 山川出版社, 2006年5月)
関連項目
編集外部リンク
編集- "Queen of Sheba mystifies at the Bowers" - UC Irvine news article on Queen of Sheba exhibit at the Bowers Museum
- "A Dam at Marib" from the 'Saudi Aramco World' online - March/April 1978