シヌソナススSinusonasus)は白亜紀前期に生息した獣脚類の属で、化石は中国、遼寧省義県層から発見されている。獣脚類の中でも特にトロオドン科に属するとされる。この属名はシノサウルスSinosaurus)と混同しやすいので注意。

シヌソナスス
生息年代: 125 Ma
シヌソナスス復元図
地質時代
白亜紀前期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : 獣脚亜目 Theropoda
階級なし : コエルロサウルス類 Coelurosauria
: トロオドン科 Troodontidae
亜科 : シノヴェナトル亜科 Sinovenatorinae
: シヌソナスス属 Sinusonasus
学名
Sinusonasus
Xu& Wang, 2004
シノニム

Sinucerasaurus Xu & Norell, 2006

タイプ種Sinusonasus magnodens は2004年に徐星および汪筱林により命名、記載された。属名は正弦波(sinusoid)にちなむもので、鼻骨の側面の見た目に由来している。種小名ラテン語で「大きな歯の」という意味である[1] 。後の論文でこの種はシヌケラサウルス( "Sinucerasaurus")とされたが [2] 、これは新参客観異名(同じ標本に別の新しい名前をつけてしまうこと)である。

ホロタイプ標本であるIVPP V 11527は義県累層の陸家屯部層英語版オーテリーブ期の地層から発見された。この標本は頭骨、下顎の一部、尾の一部、骨盤と後肢を含む部分的な骨格で構成されている。上顎骨歯が大きかった。大腿骨の長さは141 mmで近縁のシノヴェナトルのものより大きかった。尾椎血道弓は互いが接近するほど幅が広く、尾の下側に一連のプレートを形成していた[1]

参照

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  1. ^ a b Xu X. and Wang X.-l. 2004. "A New Troodontid (Theropoda: Troodontidae) from the Lower Cretaceous Yixian Formation of Western Liaoning, China". Acta Geologica Sinica 78(1): 22-26
  2. ^ Xu X., and Norell, M., 2006, "Non-avian dinosaur fossils from the Lower Cretaceous Jehol Group of western Liaoning, China", Geological Journal, 41(3-4): 419-437

外部リンク

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