サンクトペテルブルク国立アカデミー交響楽団
サンクトペテルブルク国立アカデミー交響楽団[1](ロシア語: Санкт-Петербургский государственный академический симфонический оркестр、英語: Saint Petersburg State Academic Symphony Orchestra)は、サンクトペテルブルクを拠点とするロシアのオーケストラ。略称は「СПб ГАСО 」。
サンクトペテルブルク 国立アカデミー交響楽団 Санкт-Петербургский государственный академический симфонический оркестр | |
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活動拠点地であるベロセルスキー=ベロゼルスキー宮殿 | |
基本情報 | |
出身地 | ロシア、サンクトペテルブルク |
ジャンル | クラシック |
活動期間 | 1967年 - |
公式サイト | http://www.spb-orchestra.ru/ |
メンバー |
首席指揮者 アレクサンドル・ティトフ |
概要
編集1967年にレニングラードを拠点に活躍した指揮者ニコライ・ラビノヴィチ、カール・エリアスベルクによって「レニングラード古楽・現代音楽室内管弦楽団」として創設された。設立当初の活動の主軸は、さまざまな時代の世間にあまりよく知られていない作品の演奏であり、国立の組織ではなかったものの、ソビエト連邦作曲家同盟レニングラード支部とは密接な関係を築き活動を行っていた。創設者の二人の他、エドゥアルド・グリクーロフも指揮者陣に加わっている[2]。初代首席指揮者にはラビノヴィチが就任し、自身が亡くなる1972年まで楽団育成に努めた。続いてエドゥアルド・セローフが首席指揮者に就任し、その指揮のもとで培われた優れたアンサンブルが認められ、ソビエト連邦国内のみならず世界各国より招聘されるようになった。同時にメロディアへの録音も活発化する。1985年にアンサンブルの規模を室内管弦楽団から交響楽団に拡充することが決定され、国立組織としての地位も得て、翌年から「レニングラード国立交響楽団」として活動するようになる。その後、市の旧名復帰にしたがい「サンクトペテルブルク国立交響楽団」に改称、さらに「アカデミー」の名称を許可されて今日の名称となった。1988年よりベロセルスキー=ベロゼルスキー宮殿のコンサートホールを主な活動拠点としている。
名称の変遷
編集首席指揮者
編集- ニコライ・ラビノヴィチ(1967年 - 1972年)
- エドゥアルド・セローフ(1974年 - 1985年)
- ラヴィル・マルティノフ(1986年 - 2004年)
- ヴァシリー・ペトレンコ(2004年 - 2007年)
- アレクサンドル・ティトフ(2007年 - 2013年)
- ペーテル・フェラネツ(2015年 - 2016年)
- アレクサンドル・ティトフ(2017年 - )
主な録音
編集メロディア録音(セローフ指揮 レニングラード古楽・現代音楽室内管弦楽団)
- ヒンデミット作品集
- モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番、第25番
- ボリス・チャイコフスキー作品集
NORTHERN FLOWERS録音(ティトフ指揮)
- 戦時の音楽(大祖国戦争下で作曲された交響曲から戦時歌謡まで網羅したシリーズ)
ナクソス(ヴラディーミル・ランデ指揮)
- ヴァインベルク交響曲集
脚注
編集- ^ サンクトペテルブルク・フィルハーモニア音楽協会に属するサンクトペテルブルク交響楽団(ロシア語: Академический симфонический оркестр Санкт-Петербургской филармонии)、1969年設立のサンクトペテルブルク国立交響楽団(ロシア語: Государственный симфонический оркестр Санкт-Петербурга)などとは別団体である。
- ^ 参考文献 NORTHERN FLOWERS 戦時の音楽CDライナーノーツによる。
参考文献
編集- NORTHERN FLOWERS、ナクソスCDのライナーノーツ