サヨノネイチヤ(欧字名:Sayono Nature2019年3月23日 - )は、日本競走馬[1]2023年勝島王冠2024年ブリリアントカップ大井記念の勝ち馬である。

サヨノネイチヤ
欧字表記 Sayono Nature[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2019年3月23日(6歳)[1]
ダノンレジェンド[1]
オムスビ[1]
母の父 オレハマッテルゼ[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産者 木村牧場[1]
馬主 吉岡泰治[1]
調教師 坂井英光大井[1]
競走成績
生涯成績 18戦12勝[1]
獲得賞金 1億269万円[1]
(2024年12月29日現在)
勝ち鞍
重賞 勝島王冠 2023年
重賞 ブリリアントC 2024年
重賞 大井記念 2024年
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馬名の意味は、小夜自然[2]

経歴

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3歳(2022年)

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2022年4月18日、大井競馬場第2レースの3歳55万円以下(ダート1400m)で、鞍上に西啓太を迎えデビューした。スタートは出遅れたものの、前団に付けると、直線では先頭を難なく交わし新馬勝ち。その後は条件戦を次々と制し4連勝を飾る。次走では2着に敗れ無敗の5連勝とはならなかったものの、年内最後のレースではアタマ差で差し切り5勝目を挙げた。

4歳(2023年)

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4歳シーズンは観音坂賞(B3)から始動した。2番人気で迎えたレースは、前走で破ったスウィングにハナ差届かず。結果的にやり返される格好となった。次走の行人坂賞(B3)は断トツの単勝オッズ1.5倍で迎えた。先行策を取ると、後続を寄せ付けずそのまま勝利。その後の鼠坂賞(B3)で後続に3馬身以上付け勝利すると、初の2000m戦、57kgを背負うレースとなった花梨賞(B2B3)でもハナ差制し3連勝。次走のスポーツニッポン賞(A2)も難なく制し4連勝となった。

そして重賞初挑戦として勝島王冠(SII)を陣営は選択。11.4倍の5番人気と低評価で迎えた。道中は中団に控える形で進め、3コーナーから進行を開始。直線でライトウォーリアとロードレガリスをゴール前でハナ差差し切り、5連勝で重賞初制覇を飾った[3][4]

5歳(2024年)

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5歳シーズンは2度目の重賞挑戦となるブリリアントカップ(SIII)から始動した。スムーズにゲートを出た後は、前団に付け追走。馬群に包まれる場面もあったが上手く交わし、直線では並ぶヒーローコールとナンセイホワイトを押さえ付け6連勝で重賞連勝を飾った[5][6]。続く大井記念(SI)では、前団に付け先頭のバーデンヴァイラーをマークすると、直線で差し切り7連勝・重賞3連勝を飾る[7][8][9]

次走には優先出走権を獲得した帝王賞(JpnI)を選択した[10]。一団と固まった馬群内で脚を溜めていくと、3コーナーから4コーナーで鞍上が動かしていき、直線では伸び脚を欠き5着と健闘した[11][12]。しかし、連勝記録や連対記録は途切れてしまった[13]。休養を挟み、秋初戦には初の大井以外・左回りでのレースとなるマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)に参戦[14]。道中は好位に付け、レモンポップペプチドナイルを見る形となる。しかし、4コーナーから脚が進まず8着に沈んだ。その後は大井に戻り、勝島王冠に出走。2番手から追走し、3コーナーからは一時先頭に立ったものの、直線でキングストンボーイに5馬身引き離され2着に敗れた[15]。そして年内最後のレースに東京大賞典(GI)を選択。スタートはデルマソトガケグランブリッジとぶつかり合い不利を受け、後方に位置付ける形に。直線で鞍上が動かしたものの、伸び脚見せれず8着に敗れた[16]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[17]およびJBISサーチ[18]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2022.04.18 大井 3歳55万円以下 ダ1400m(稍) 13 6 9 002.10(1人) 01着 R1:29.7(38.1) -1.0 0西啓太 56 (ノーブルコースト) 485
0000.05.10 大井 3歳170万円以下 ダ1600m(稍) 11 6 7 001.70(1人) 01着 R1:43.4(39.8) -0.4 0西啓太 56 (ビッグヒップルーフ) 486
0000.07.29 大井 3歳310万円以上 ダ1600m(良) 12 5 5 003.10(1人) 01着 R1:42.5(38.7) -0.8 0西啓太 56 (レイディガンナー) 497
0000.11.03 大井 C1六七 ダ1600m(良) 14 6 9 003.60(1人) 01着 R1:41.7(38.2) -0.4 0西啓太 56 (グレイテストワーク) 499
0000.12.09 大井 C1一二三 ダ1600m(重) 12 6 7 001.80(1人) 02着 R1:41.9(37.7) -0.0 0西啓太 56 チャンピオンフジ 509
0000.12.31 大井 C1二三四 ダ1600m(良) 14 2 2 003.20(2人) 01着 R1:41.1(37.9) -0.0 0西啓太 56 (スウィング) 501
2023.04.19 大井 観音坂賞 B3 ダ1600m(稍) 11 7 9 003.10(2人) 02着 R1:40.7(37.7) -0.0 0西啓太 56 スウィング 496
0000.05.08 大井 行人坂賞 B3 ダ1600m(不) 11 5 6 001.50(1人) 01着 R1:40.7(38.5) -0.3 0西啓太 56 (モンサンレックス) 487
0000.06.05 大井 鼠坂賞 B3 ダ1600m(重) 14 7 12 001.90(1人) 01着 R1:40.2(38.1) -0.7 0西啓太 56 (アイスボウル) 492
0000.10.30 大井 花梨賞 B2B3 ダ2000m(良) 12 8 12 002.60(1人) 01着 R2:10.3(39.5) -0.0 0西啓太 57 (ロヴェンテ) 493
0000.11.17 大井 スポーツニッポン賞 A2 ダ2000m(不) 15 7 13 004.60(2人) 01着 R2:10.7(38.8) -0.2 0西啓太 53 (マッドルーレット) 496
0000.12.07 大井 勝島王冠 SII ダ1800m(良) 15 1 2 011.40(5人) 01着 R1:54.2(38.5) -0.0 0西啓太 54 ライトウォーリア 492
2024.04.09 大井 ブリリアントC SIII ダ1800m(不) 13 7 10 002.70(2人) 01着 R1:55.5(39.3) -0.2 0西啓太 56 ヒーローコール 490
0000.05.15 大井 大井記念 SI ダ2000m(重) 9 1 1 002.40(1人) 01着 R2:08.6(38.5) -0.1 0西啓太 57 バーデンヴァイラー 494
0000.06.26 大井 帝王賞 JpnI ダ2000m(稍) 13 4 4 023.00(6人) 05着 R2:08.2(39.0) -1.3 0西啓太 57 キングズソード 490
0000.10.14 盛岡 マイルCS南部杯 JpnI ダ1600m(良) 15 4 7 065.10(6人) 08着 R1:38.5(38.9) -2.6 0西啓太 57 レモンポップ 498
0000.12.06 大井 勝島王冠 SII ダ1800m(良) 15 5 9 001.70(1人) 02着 R1:54.1(40.3) -1.1 0西啓太 58 キングストンボーイ 494
0000.12.29 大井 東京大賞典 GI ダ2000m(良) 10 6 6 143.40(8人) 08着 R2:07.0(38.3) -2.1 0西啓太 57 フォーエバーヤング 495
  • 競走成績は2024年12月29日現在

血統表

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サヨノネイチヤ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ヒムヤー系
[§ 2]

*ダノンレジェンド
2010 黒鹿毛
父の父
Macho Uno
1998 芦毛
Holy Bull Great Above
Sharon Brown
Primal Force Blushing Groom
Prime Prospect
父の母
*マイグッドネス
2005 黒鹿毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Caressing Honour and Glory
Lovin Touch

オムスビ
2011 栗毛
オレハマッテルゼ
2000 栗毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
カーリーエンジェル *ジャッジアンジェルーチ
ダイナカール
母の母
ゲッケイジュ
2001 鹿毛
*エンドスウィープ *フォーティナイナー
Broom Dance
ウラカワミユキ *ハビトニー
ケンマルミドリ
母系(F-No.) ヴエルヴエツト(FR)系(FN:20-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Mr. Prospector 5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [19][20]
  2. ^ [20]
  3. ^ [19][20]
  4. ^ [19]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o サヨノネイチヤ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年12月29日閲覧。
  2. ^ 「勢いは止まりません!」サヨノネイチヤが7連勝!次走は堂々と帝王賞へ/大井記念」『日刊スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  3. ^ 新星サヨノネイチヤが5連勝で勝島王冠制覇」『スポーツ報知』。2024年12月29日閲覧。
  4. ^ サヨノネイチヤ、ゴール前強襲決め重賞初制覇 西騎手は早めガッツポーズでヒヤヒヤ/勝島王冠」『日刊スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  5. ^ 祖母の半兄はナイスネイチャ!サヨノネイチヤが力強く重賞連勝/ブリリアントC」『日刊スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  6. ^ 【大井競馬 ブリリアントC】サヨノネイチヤが6連勝で重賞連勝 3頭の叩き合い制した」『スポーツニッポン』。2024年12月29日閲覧。
  7. ^ 【大井記念】サヨノネイチヤ 7連勝&重賞3連勝!帝王賞へ弾み」『スポーツニッポン』。2024年12月29日閲覧。
  8. ^ 【大井記念】1番人気サヨノネイチヤが7連勝 大井の〝生え抜き〟が帝王賞に殴り込みへ」『東京スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  9. ^ 【大井記念】サヨノネイチヤが人気に応えて重賞3連勝」『サンスポZBAT!』。2024年12月29日閲覧。
  10. ^ SPECIAL COLUMNS ついに本格化サヨノネイチヤ 5歳で初めて挑む大舞台”. keiba.go.jp. 2024年12月29日閲覧。
  11. ^ 【帝王賞】地方馬最先着は大井のサヨノネイチヤで5着 西啓太騎手「力があるところは見せられた」」『スポーツ報知』。2024年12月29日閲覧。
  12. ^ 【帝王賞】サヨノネイチヤが地方馬最先着の5着 吉原「自分の形で逃げられたが…」」『スポーツニッポン』。2024年12月29日閲覧。
  13. ^ 【帝王賞】大井のサヨノネイチヤは堂々の5着…連続連対はストップも「力は見せられた」」『日刊スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  14. ^ 【南部杯】南関を代表する馬に躍進したサヨノネイチヤ 秋初戦にあえて左回りのマイルを選んだワケ」『東京スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  15. ^ 【大井競馬・勝島王冠】転入初戦のキングストンボーイがサヨノネイチヤを撃破 5馬身差圧勝に御神本「本当に最高の結果」」『東京スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  16. ^ 【東京大賞典結果&コメント】フォーエバーヤングが古馬も撃破 坂井瑠星「日本では負けられない気持ちでした」」『東京スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  17. ^ サヨノネイチヤの競走成績”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2024年12月29日閲覧。
  18. ^ サヨノネイチヤ 競走成績”. JBISサーチ. 2024年12月29日閲覧。
  19. ^ a b c 血統情報:5代血統表|サヨノネイチヤ”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2024年12月29日閲覧。
  20. ^ a b c サヨノネイチヤの血統表|競走馬データ”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2024年12月29日閲覧。

外部リンク

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