サニー・デイ・リアル・エステイト
サニー・デイ・リアル・エステイト(英: Sunny Day Real Estate、通称「SDRE」)はアメリカ・シアトル出身のエモバンド。1992年に結成され、その後幾度かの活動停止、再開を繰り返している。
サニー・デイ・リアル・エステイト Sunny Day Real Estate | |
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基本情報 | |
出身地 |
アメリカ合衆国 ワシントン州シアトル |
ジャンル |
エモ オルタナティヴ・ロック インディー・ロック ポスト・ハードコア グランジ |
活動期間 |
1992年 - 1995年 1997年 - 2001年 2009年 - 2014年 2022年 - |
レーベル | サブ・ポップ, タイム・ボム |
共同作業者 |
フー・ファイターズ ザ・ポウジーズ |
メンバー |
ジェレミー・イーニック ダン・ホーナー ウィリアム・ゴールドスミス グレッグ・スラン クリス・ジョーダン |
旧メンバー |
ネイト・メンデル ジェフ・パーマー ジョー・スカイワード ニック・マクリ |
1994年にサブ・ポップより発表した「ダイアリー」はエモの金字塔として大きな評価を受けた。これはサブ・ポップからリリースされたアルバムの中で7番目のセールスを記録した作品となった[1]。また、ローリング・ストーン誌の選定する「最も偉大なエモ・アルバム40」の内の一枚にも選ばれている[2]。ミネラルやゲット・アップ・キッズと並び、1990年代のエモ、ポスト・ハードコアシーンを代表するバンドである。
ベーシストのネイト・メンデルはデイヴ・グロールがフロントマンを務めるフー・ファイターズで活動中であり、ドラマーのウィリアム・ゴールドスミスも参加歴がある。
音楽性
編集エモ[3][4][5]をはじめとして、インディー・ロック[5][6]、オルタナティヴ・ロック[7]、ポスト・ハードコア[8][9]、ポストパンク、ポスト・グランジ[8]などに分類されることがあるほか、グランジ[4]の要素も持ち併せているとされる。彼らが影響を受けたバンドとして、ニルヴァーナ、スマッシング・パンプキンズ、フガジ、ザ・ネイション・オブ・ユリシーズ、ザ・サイケデリック・ファーズ、イエス、ブラック・サバス、ディープ・パープル、ダイナソーJr.、エンブレイス、キング・クリムゾン、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、ライツ・オブ・スプリング、スクリーミング・トゥリーズ、トーキング・ヘッズ、ザ・フレーミング・リップス、U2などを挙げている[4]。
また、サニー・デイ・リアル・エステイトからの影響を公言しているバンドにベントン・フォールズ、ブレイド、ブライト・アイズ、サーカ・サバイブ、ジミー・イート・ワールド、ミネラル、セイヴズ・ザ・デイ、ゲット・アップ・キッズ、ザ・ムービーライフ、ザ・プロミス・リング、ザ・ワールド・イズ・ア・ビューティフル・プレイス・アンド・アイ・アム・ノー・ロンガー・アフレイド・トゥ・ダイ、ディス・ビューティフル・メス、ヴェンデッタ・レッドらがいる[4]。
メンバー
編集- ジェレミー・イーニック Jeremy Enigk – リードボーカル, リズムギター (1992年~1995年, 1997年~2001年, 2009年~2014年, 2022年~), キーボード, ピアノ (1992年~1995年, 1997年~2000年), ベース (1999年~2000年)
- ウィリアム・ゴールドスミス William Goldsmith – ドラム, パーカッション (1992年~1995年, 1997年~2001年, 2009年~2014年, 2022年~)
- ダン・ホーナー Dan Hoerner – リードギター, コーラス (1992年~1995年, 1997年~2001年, 2009年~2014年, 2022年~), ベース (1999年~2000年), リードボーカル (1992年~1993年)
- グレッグ・スラン Greg Suran – リズムギター (2000年~2001年, 2022年~), キーボード (2000年~2001年)
- クリス・ジョーダン Chris Jordan – ベース (2022年~)
元メンバー
編集- ネイト・メンデル Nate Mendel – ベース (1992年~1995年, 1997年~2001年, 2009年~2014年)
- ジェフ・パーマー Jeff Palmer – ベース (1998年)
- ジョー・スカイワード Joe Skyward – ベース (1998年~1999年; 2016年死去[10])
- ニック・マクリ Nick Macri – ベース (2000年~2001年)
- ジェイソン・ナードゥシー Jason Narducy – リズムギター, コーラス (2022年~2023年) ※グレッグ・スランの代理としてツアーに参加
タイムライン
編集ディスコグラフィー
編集- ダイアリー Diary (1994年)
- サニー・デイ・リアル・エステイト Sunny Day Real Estate (1995年)
- ハウ・イット・フィールズ・トゥ・ビー・サムシング・オン How It Feels to Be Something on (1998年)
- ザ・ライジング・タイド The Rising Tide (2000年)
脚注
編集- ^ “Sub Pop Turns 20, Sends Zach Braff An FTD Bouquet | Music News, Reviews, and Gossip on”. Idolator.com. 2011年7月18日閲覧。
- ^ “Rolling Stone's "40 Greatest Emo Albums of All Time"”. RollingStone.com (2016年3月1日). 2017年5月3日閲覧。
- ^ Pogge, David M.; Van Pelt, Doug (2004). Rock Stars on God: 20 Artists Speak Their Minds About Faith. Relevant Media Group. pp. 101–104. ISBN 0-9729276-9-7
- ^ a b c d Raftery, Brian. “Sunny Day Real Estate | Biography & History”. AllMusic. 2019年2月27日閲覧。
- ^ a b Seling, Megan. “Sunny Day Real Estate's Jeremy Enigk comes around again”. Nashville Scene. 2015年4月9日閲覧。
- ^ Tedder, Michael. “Sunny Day Real Estate”. The Pitch. August 3, 2000閲覧。
- ^ Vena, Jon. “Sunny Day Real Estate Show Brightens Intel Fest”. MTV. July 21, 1998閲覧。
- ^ a b “Interview: Dan Hoerner of Sunny Day Real Estate”. Verbicide Magazine. 3 May 2018閲覧。
- ^ Pemberton, David (September 20, 2016). “Sunny Day Real Estate’s Jeremy Enigk on being the reluctant godfather of emo”. The A.V. Club. August 24, 2017閲覧。 “...Jeremy Enigk isn’t an emo musician, and Sunny Day Real Estate isn’t an emo band. If anything, it would be more accurate to describe Enigk’s signature growl and Sunny Day’s mystic-meets-melodic aesthetic as “post-hardcore,” even if Sunny Day was—and continues to be—a band that defies genre.”
- ^ Joe Skyward, Member of Sunny Day Real Estate and the Posies, Has Died