サイバー人間の復讐
「サイバー人間の復讐」(サイバーにんげんのふくしゅう、原題: Revenge of the Cybermen)は、イギリスのSFテレビドラマシリーズ『ドクター・フー』シーズン12の最後のストーリーである。1968年の The Invasion 以降では初めてサイバーマンが登場した。
サイバー人間の復讐 Revenge of the Cybermen | |||
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『ドクター・フー』のエピソード | |||
話数 | シーズン12 第5話 | ||
監督 | マイケル・E・ブラント | ||
脚本 | ゲリー・デイヴィス ロバート・ホームズ | ||
制作 | フィリップ・ヒンチクリフ | ||
初放送日 | 1975年4月15日 - 5月10日 1989年9月13日 - 9月27日[1] | ||
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イギリスではBBC Oneで1975年4月19日から5月10日にかけて放送された。日本では株式会社ポニーキャニオンが1986年に「サイバーマンの逆襲」という邦題で日本語字幕付きでVHSを発売した[2]。後に1989年9月13日から9月27日までNHK BS2の衛星こども劇場枠で放送されており、その際に邦題が「サイバー人間の復讐」に変更された[1]。
舞台は宇宙ステーションナーヴァと金の惑星ヴォガで、「宇宙の箱舟」の数千年前である。ヴォガの金がサイバーマンには致命的であったため、彼らが惑星の破壊を計画した。
制作
編集ゲリー・デイヴィスが当初の脚本 Return of the Cybermen を執筆し、ロバート・ホームズがこれを書き直してヴォガの要素を加え、タイトルに Revenge をつけた[3]。プロデューサーのフィリップ・ヒンチクリフはこの番組では新参であったため、このストーリーは彼の前任者バリー・レッツから委託されることとなった。レッツとホームズは新しいドクター(4代目ドクター)をどう動かせばよいか悩み、最初のシーズンにはダーレクやサイバーマンといった親しみのある有名なモンスターを使うのが安全だと考えた。ゲリー・デイヴィスは4代目ドクターの性格を2代目ドクターのパトリック・トラウトンのように慎重だと考えていたため、それが4代目ドクターのトム・ベイカーの描写と一致せず、ベイカーのスタイルを含むよう脚本の書き直しが必要となった。また、デイヴィスはストーリーのタイトルに不満を抱いていた[4]。
本作はコスト削減も兼ねて「宇宙の箱舟」と同じセットで撮影されたほか、ウーキー・ホールも使用された。「宇宙の箱舟」の直後の制作ブロックで撮影されたため、放送シークエンスから制作コードが抜け落ちている。ウーキー・ホールでの撮影は事故が続いて難航し、制作チームからは呪いとも呼ばれた[5]。
本作に登場するラジオトランスミッターは映画『007 死ぬのは奴らだ』に登場したもの[6]。
出典
編集- ^ a b “番組表検索結果”. NHK. 2019年10月26日閲覧。
- ^ “ドクター・フー サイバーマンの逆襲”. K-PLUS. 2019年8月19日閲覧。
- ^ Howe, David J; Stammers, Mark; Walker, Stephen J (1992-12-03). The Fourth Doctor Handbook. Doctor Who Books. p. 64
- ^ “Gerry Davis – Doctor Who Interview Archive”. drwhointerviews.wordpress.com. 2019年10月26日閲覧。
- ^ Michael Briant, "The Tin Men and the Witch" documentary, Revenge of the Cybermen DVD release.
- ^ ラジオ・タイムズ、"Roger Who?"、1978年4月14日