サイエンスの幽霊

1990年に発売した平沢進のアルバム

サイエンスの幽霊』(さいえんすのゆうれい)は、平沢進の2枚目となる『平沢初期ソロ3部作』のソロ2作目アルバム1990年5月25日ポリドールより発売された。2020年12月2日に180g重量盤アナログレコードが発売された[1]

『サイエンスの幽霊』
平沢進スタジオ・アルバム
リリース
録音 1990年1月 - 3月
KEY-STONE STUDIO
KITTY IZU STUDIO
ジャンル テクノポップ
プログレッシブ・ロック
レーベル ポリドール
プロデュース 有島(神尾)明朗
平沢進
見城裕一
平沢進 アルバム 年表
時空の水
(1989年)
サイエンスの幽霊
1990年
error CD
1990年
平沢進関連のアルバム 年表
時空の水
(1989年)
サイエンスの幽霊
(1990年)
Virtual Rabbit
1991年
『サイエンスの幽霊』収録のシングル
  1. 世界タービン
    リリース: 1990年5月25日
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解説

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  • 後に「初期3部作」と呼ばれる、「科学と祈りのはざま」にあるリアリティをテーマとしたアルバムの2作目で、マッド・サイエンティストをキーワードとしたコンセプト・アルバム。ソロ作品としてはテクノ・ポップ的要素が強いが、ノイズ、ストリングス、アンデス民謡、カントリー&ウエスタンといった様々なジャンルの手法が用いられている。前作「時空の水」から1年も経たず発売され、前作より参加ミュージシャンが大幅に増えた。

収録曲

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全作詞・作曲:平沢進(特記除く)、全編曲:平沢進

  1. 世界タービン - World Turbine
    冒頭や間奏の「ミョングミラー、テチーター(鳴金一下大吹打)」というボイスは古代朝鮮語で「ジン英語版(韓国の伝統楽器)を打ち鳴らして大吹打朝鮮語版の演奏を始めろ」という意味である。元の音源は小西健司が所有しており、不幸のプロジェクトでも使用されている。
    1987年頃からAMIGAを使用するようになった影響から、この曲以降PVに3DCGが多用されるようになる。
    2001年に『SOLAR RAY』で「世界タービン2」として再アレンジされた。2020年には、ライブ「会然TREK 2k20▼02」にてさらにアレンジされて演奏された。
  2. ロケット - Rocket
    1994年のライブでは、テクノポップ風にアレンジされた「ROCKET TECH」が演奏された。
    2008年に「PHONON2551」でアレンジされて演奏。
    2023年に「HYBRID PHONON 2566」にてさらにアレンジされて演奏。
    追加公演の「HYBRID PHONON 2566+」ではギターソロが追加された。
  3. フィッシュ・ソング - Fish Song
    作詞・作曲:平沢進、神尾明朗
    P-MODELのアルバム『SCUBA』収録曲のセルフカバー。
  4. カウボーイとインディアン - Cowboy and Indian
  5. QUIT
    アウトロが非常に長く、最後に勝田"Dr.Ochanomizu"久による大爆笑が入る。ライブでは夢みる機械の語りが入ることもあった。
    ラストナンバーとして演奏されることが多く、初期の曲が多く演奏された「PHONON2550」や、2020年のライブ「会然TREK 2k20▼02」、2024 年の「HYBRID PHONON 2566+」でも
    ラストに演奏された。ただしAMIGAボイスは入っておらず、アウトロも演奏のみ。
  6. アモール・バッファー - Amor Buffer
  7. 夢みる機械 - Dreaming Machine
    1994年のAdios Jayを最後に長らく演奏されていなかったが、2008年以降テスラコイルをフィーチャーして再び頻繁に演奏されるようになった。
    2010年に『変弦自在』でアコースティック・ギターを中心にリアレンジされた。この時平沢は曲名を夢る機械としていたが、CD収録時には元の表記のままとなっていた(今敏の同名の映画に対しても同じ表記をしており、スタッフに指摘されていた)。
  8. テクノの娘 - Techno Girl
    OVAシリーズ「バブルガムクライシス」の外伝作品「A.D.POLICE」のテーマ曲として使用。サウンドトラックにも収録された。
  9. FGG
    2004年に『SWITCHED-ON LOTUS』でリアレンジされた 2023年に「HYBRID PHONON 2566」大阪公演1日目にてアレンジされて演奏された。

リリース履歴

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リリース日 レーベル 規格 規格品番 備考
1990年5月25日 ポリドール CD POCH-1009 オリジナル盤
2014年9月24日 ユニバーサルミュージック SHM-CD UPCY-6910 全曲リマスタリング
2020年12月2日 LP UPJY-9153

参加ミュージシャン

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脚注

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  1. ^ Inc, Lawson Entertainment. “Virtual Rabbit” (英語). HMV&BOOKS online. 2021年12月23日閲覧。

外部リンク

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