コロナド (ドック型輸送揚陸艦)

コロナド(USS Coronado, LPD/AGF-11)は、アメリカ海軍ドック型揚陸艦および指揮艦クリーブランド級ドック型輸送揚陸艦の5番艦として建造された。カリフォルニア州コロナドに因んで命名され、その名を持つ艦としては2隻目である。

艦歴
発注 1964年5月15日
起工 1965年5月3日
進水 1966年7月30日
就役 1970年5月23日
退役 2006年9月30日
母港 カリフォルニア州サンディエゴ
性能諸元
排水量 満載排水量:16,405 t
軽荷排水量:10,878 t
積載重量トン:5,527 t
全長 173.4 m (569 ft)
水線長:167 m (548 ft)
全幅 32.9 m (108 ft)
水線幅:25.6 m (84 ft)
吃水 最大:6.7 m (22 ft)
限界:7 m (23 ft)
武装 Mk33 3インチ両用速射砲 2基(竣工時)
ファランクス20mmCIWS 2基(最終時)
12.7mm機銃 2基(最大6基)
乗員 士官:106名+下士官:360名(+司令部要員 士官45名+下士官90名)
搭載兵員:1,247名

クリーブランド級ドック型揚陸艦は全艦が建造時より指揮設備を有しており、コロナドは1980年より指揮艦として専門に使用された。

艦歴

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コロナドは1965年5月1日にワシントン州シアトルロッキード・シップビルディング社で起工された。1966年7月1日に進水し、2年間の作業員不足と12ヶ月のストライキによる作業遅延の後、1970年5月23日に就役する。

1970年代には大西洋艦隊に配属され、北部ヨーロッパからカリブ海地中海へと多数の作戦に参加し展開した。1971年2月には、強襲揚陸艦ガダルカナル(LPH-7)と共にAV-8Aハリアー V/STOL攻撃機の運用実験を行なっている。

1980年に指揮艦(AGF-11)に艦種変更され、ペルシャ湾に展開するアメリカ中央軍隷下の第5艦隊旗艦ラ・サール(AGF-3)の後任となる。1985年10月には配置転換となり、第6艦隊旗艦ピュージェット・サウンド(AD-38)の後任となる。第6艦隊旗艦としての10ヶ月の間にコロナドはイタリアガエッタを母港とし、シドラ湾リビアのテロリストに対する攻撃作戦に参加した。

1986年7月には第3艦隊旗艦となるためハワイ真珠湾へ向かう。1988年1月、アメリカ中央軍隷下の第5艦隊の旗艦としてペルシア湾に展開した。11月9日に真珠湾に帰還し、第3艦隊旗艦となる。

1991年8月にはカリフォルニア州サンディエゴを母港とする。そのときから第3艦隊とコロナドは海軍の技術実験の中心となった。1997年より艦内ウェルドックを廃止する大規模改修を行い、1998年11月にが完了した。これにより、コロナドは最新式のネットワーク通信装備を搭載した、アメリカ海軍で最も先進的な指揮艦となった。

2004年には指揮艦ブルー・リッジ(LCC-19)のドック入り中、臨時に第7艦隊旗艦を代行した。

2006年9月30日には退役し、以後はカリフォルニア州サスーン湾にある予備役艦艇係留地で保管された。米海軍はサスーン湾に係留されている艦艇を2017年までに段階的に撤去する計画を進め、コロナドには再就役もしくは外国への譲渡の計画は立てられず、廃艦とされることになった。

コロナドは2012年9月12日、グアム島南方の海域で実弾演習の標的とされ沈没した。

外部リンク

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