コラ半島

ロシア北西部ムルマンスク州にある半島

コラ半島(コラはんとう、ロシア語: Кольский полуостровキルディン・サーミ語: Куэлнэгк нёа̄ррк)は、ロシア北西部ムルマンスク州にある半島。語源はサーミ語Guoládat「魚の豊富な地」。

コラ半島
ムルマンスク州
面積 約10万 km2
最高標高 1,191 m
最高峰 ユドゥチヴムチョール山
最大都市 ムルマンスク
所在海域 白海バレンツ海
所属大陸・島 ユーラシア大陸
所属国・地域 ロシアの旗 ロシア ムルマンスク州
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ロシア連邦ムルマンスク州の位置

北はバレンツ海、東は白海、南はカンダラクシャ湾に面している。面積はおよそ10万 km2。ムルマンスク州の約7割の面積を占める。半島のほとんどは北極圏に存在している。

北部は急峻で標高も高く、南部は平坦である。また、西部は山地(ヒビヌイ山脈)になっており、バルト楯状地露頭も見られる[1]。また、港湾と海軍の町ムルマンスク、軍港セヴェロモルスク、半島の名の由来となった中世の港町コラは半島の北岸から内陸に向かって伸びているフィヨルドとして形成されたコラ湾の沿岸にある。

北部は暖流メキシコ湾流の影響で比較的暖かく[1]、平均気温は1月で約10、7月で約10℃である。毎年の極夜は約25日間、白夜は約100日間続く[1]。南部はタイガ、北部はツンドラになっている。森林の主な樹種はヨーロッパアカマツオウシュウトウヒシベリアトウヒ英語版シラカンバヨーロッパダケカンバであり、一帯にはヨーロッパビーバーノルウェーレミング英語版ヒグママツテンなどの動物が生息している[1]燐灰石鉄鉱石ニッケルなどの資源が豊富である。

人口は、白海沿岸のロシア人開拓民の末裔「ポモール」が主体だが、わずかにサーミ語を話すサーミ人がおり、ラップランドの一部を形成している。西部は1984年に「ラップランド生物圏保護区」としてユネスコ生物圏保護区に指定された[1]

コラ半島で行った学術調査目的のボーリングコラ半島超深度掘削坑」が、人類が掘ったもっとも深い穴である。深さは1万2262 m。

脚注

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  1. ^ a b c d e Laplandskiy Biosphere Reserve, Russian Federation” (英語). UNESCO (2019年4月23日). 2023年2月20日閲覧。