コトヌーCotonou)は、ベナンの都市で、同国の事実上の首都2017年の人口は約240万人。同国を代表する港湾都市であり、ベナン経済の中心である。

コトヌー
Cotonou
コトヌー(2019年)
コトヌー(2019年)
位置
コトヌーの位置(ベナン内)
コトヌー
コトヌー
コトヌー (ベナン)
コトヌーの位置(アフリカ内)
コトヌー
コトヌー
コトヌー (アフリカ)
地図
座標 : 北緯6度22分 東経2度25分 / 北緯6.367度 東経2.417度 / 6.367; 2.417
行政
ベナンの旗 ベナン
  リトラル県
 市 コトヌー
市長 レアディ・ソグロ
ベナン再生党
地理
面積  
  市域 79 km2
標高 51 m
人口
人口 (2013年現在)
  市域 679,012人
    人口密度   8,595人/km2
その他
等時帯 西アフリカ時間 (UTC+1)
夏時間 なし

約25km北東に首都のポルトノボが位置している。市内には国会最高裁判所、カジェフォウン空港などがあり、憲法上の首都はポルトノボとはいえ、多くの首都機能はコトヌーに置かれている。

歴史

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19世紀半ばよりフランスによる植民地化が進められ、フランス領西アフリカの一部となった。

1960年のベナン独立にともない、ベナンの中心都市となった。

地理

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コトヌーはノクエ湖英語版ベニン湾ギニア湾の一部)の間の海岸沿いにある。

気候

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ケッペンの気候区分ではサバナ気候(Aw)に属する。

コトヌー(1961–1990年, 極値 1910年以降)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 36.1
(97)
38.6
(101.5)
36.0
(96.8)
35.4
(95.7)
39.0
(102.2)
33.0
(91.4)
33.5
(92.3)
31.8
(89.2)
31.6
(88.9)
33.4
(92.1)
35.4
(95.7)
36.6
(97.9)
39.0
(102.2)
平均最高気温 °C°F 30.8
(87.4)
31.6
(88.9)
31.9
(89.4)
31.6
(88.9)
31.0
(87.8)
29.2
(84.6)
28.0
(82.4)
27.8
(82)
28.4
(83.1)
29.6
(85.3)
30.9
(87.6)
30.8
(87.4)
30.1
(86.2)
日平均気温 °C°F 27.3
(81.1)
28.5
(83.3)
28.9
(84)
28.6
(83.5)
27.8
(82)
26.5
(79.7)
25.8
(78.4)
25.6
(78.1)
26.0
(78.8)
26.7
(80.1)
27.6
(81.7)
27.3
(81.1)
27.2
(81)
平均最低気温 °C°F 23.8
(74.8)
25.4
(77.7)
25.9
(78.6)
25.6
(78.1)
24.6
(76.3)
23.7
(74.7)
23.7
(74.7)
23.4
(74.1)
23.6
(74.5)
23.8
(74.8)
24.3
(75.7)
23.8
(74.8)
24.3
(75.7)
最低気温記録 °C°F 17.0
(62.6)
17.9
(64.2)
18.5
(65.3)
20.7
(69.3)
19.6
(67.3)
20.0
(68)
18.8
(65.8)
19.8
(67.6)
20.0
(68)
19.1
(66.4)
21.0
(69.8)
17.9
(64.2)
17.0
(62.6)
降水量 mm (inch) 9.2
(0.362)
36.8
(1.449)
73.8
(2.906)
137.0
(5.394)
196.9
(7.752)
356.0
(14.016)
147.0
(5.787)
64.9
(2.555)
99.0
(3.898)
126.7
(4.988)
41.4
(1.63)
19.6
(0.772)
1,308.3
(51.508)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 1 2 4 7 11 15 8 5 8 8 4 2 75
湿度 82 82 80 82 83 87 86 86 86 86 85 83 84
平均月間日照時間 213.9 210.0 223.2 219.0 213.9 141.0 136.4 148.8 165.0 207.7 243.0 223.2 2,345.1
平均日照時間 6.9 7.5 7.2 7.3 6.9 4.7 4.4 4.8 5.5 6.7 8.1 7.2 6.4
出典1:NOAA[1]
出典2:Deutscher Wetterdienst (humidity, 1951–1967),[2] Meteo Climat (record highs and lows)[3]

経済

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主要な工業品はパーム油、醸造、織物、セメントである。自動車や自転車の組み立て工場や製材所がある。コトヌー港の主な輸出品は石油製品、ボーキサイト、鉄である。

 
中心街

交通

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空港

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鉄道

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ベナン・ニジェール鉄道輸送共同体の北線の出発地である。内陸まで鉄道が延びており、物資の集散地としても重要な役割を果たしている。

港湾

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  • コトヌー港

教育

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国立ベナン大学が置かれ多くの学生が学んでいる。

姉妹都市

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街の風景
 
コトヌーの通り
 
広場

対外関係

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横浜市
コトヌー市は神奈川県横浜市と交流があり、平成25年にベナン共和国コトヌー市のニセフォール・ソグロ市長が来浜した際、「ともに成長する」理念を共有するパートナーとして共同声明を行っている。
平成27年には、横浜市の代表団がコトヌー市を訪問し、レアディ・ソグロ市長と「港湾分野の技術協力」の促進、「若い世代の交流」を深めていくことを合意している。

関連項目

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脚注

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  1. ^ Cotonou, Benin Climate Normals 1961-1990”. National Oceanic and Atmospheric Administration. December 19, 2018閲覧。
  2. ^ Klimatafel von Cotonou, Prov. Atlantique (Süd) / Benin” (German). Baseline climate means (1961-1990) from stations all over the world. Deutscher Wetterdienst. 11 June 2016閲覧。
  3. ^ Station Cotonou” (French). Meteo Climat. 11 June 2016閲覧。

外部リンク

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