コスモヴューファーム
有限会社コスモヴューファームは、北海道新冠郡新冠町字東泊津1-2に新たな本場を構える競走馬(サラブレッド)の生産、育成を行う牧場[1]。
種類 | 有限会社 |
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本社所在地 |
日本 〒059-2417 北海道新冠郡新冠町字東泊津1-2 |
設立 | 1996年 |
業種 | 水産・農林業 |
法人番号 | 7430002061478 |
事業内容 | 競走馬の繋養 |
代表者 | 代表取締役 岡田 亜希子 |
従業員数 | 30名 |
外部リンク | https://www.cosmoviewfarm.com/ |
歴史
編集1996年にビッグレッドグループ総帥の岡田繁幸によって設立される。1999年に社名変更を行い、現在の名称となった[2]。
2011年は「ゼンノ」冠で知られる大迫正善から一口馬主法人「ウインレーシングクラブ」の経営を譲渡され、傘下に組み込んでいる[3]。
2016年、若者の雇用に積極的で、人材の育成、雇用管理にも優秀な企業であるとして、厚生労働省より生産牧場としては初めて「ユースエール企業」の認定を受けた[4]。
施設
編集本場のほか、5つの分場で競走馬の生産、育成、調教、休養を行う総合牧場である。総面積は230ヘクタールで、315馬房を有する[2]。
本場
編集育成調教を担うエルフ本場は新冠町に位置しており、夏場は涼しく、冬場は降雪量が少ないため、サラブレッドの育成に適している。7棟の厩舎に100の馬房を構え、設備としては、坂路1000m、電動開閉式ゲート、ウォーキングマシーン3基を有し[5]、隣接するセフィーロ分場の屋外トラック1100mと屋内トラック600mを併用して調教を行っている。
分場の広大な放牧地で育った若駒は、1歳秋になると充実した調教設備を持つ本場に集められ、デビューに向けた調教を積まれていく[5]。ビッグレッドファームと同様のハードトレーニングが施され、グループの理念である「丈夫な馬作り」を基本とした育成が行われている[6]。
分場
編集生産や繁殖牝馬の繋養、本場移動前の若駒の管理を行う分場が4つある。当歳馬に対しても、早い時期から夜間放牧が行われている[5]。
牧場名 | 開場年 | 所在 | 面積 | 馬房数 | 主な管理馬 |
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コスモヴューファーム 並木 | 2004年 | 新冠町字西泊津64-2 | 46ha | 45 | 繁殖牝馬、当歳馬 |
コスモヴューファーム オーク | 2006年 | 新冠町字西泊津160-5 | 27ha | 35 | 1歳馬、離乳後の当歳馬 |
コスモヴューファーム エルフ | 2008年 | 新冠町字東泊津45-1 | 52ha | 100 | 育成馬、休養馬
1歳馬、離乳後の当歳馬、繁殖牝馬 |
コスモヴューファーム イースト | 2013年 | 新冠町字東泊津170-1 | 20ha | 29 | 繁殖牝馬、休養馬 |
コスモヴューファーム セフィーロ | 2021年 | 新冠町字西泊津197-1 | 12ha | 32 | 育成馬、休養馬 |
代表者
編集岡田亜希子[1]
主な生産馬
編集※括弧内は当該馬の優勝重賞競走。
- マイネソーサリス(2005年愛知杯)[7]
- ドリームシグナル(2008年シンザン記念)[8]
- ウインブライト(2017年スプリングステークス、福島記念、2018年中山記念、2019年中山金杯、2019年中山記念、クイーンエリザベス2世カップ、香港カップ)[9]
- ウインガニオン(2017年中京記念)[10]
- ウインムート(2018年兵庫ゴールドトロフィー、2019年さきたま杯)[11]
- ウインマリリン(2020年フローラステークス、2021年日経賞、オールカマー、2022年香港ヴァーズ)
- ウインキートス(2021年目黒記念)
- ウインマーベル(2022年葵ステークス、2023年阪神カップ、2024年阪急杯、京王杯スプリングカップ)
- ウインマイティー(2022年マーメイドステークス)
- ウインカーネリアン(2022年関屋記念、2023年東京新聞杯)[12]
- ウイングレイテスト(2023年スワンステークス)[13]
主な繋養馬
編集繁殖牝馬
編集- イクスキューズ(2009年 - )
- サマーエタニティ(2010年 - )
ウインブライトの母。 - コスモネモシン(2014年 - )
- ウインプリメーラ(2017年 - )
- ピエナビーナス(2018年 - )
- ウインキートス(2023年 - )
- ウインマイティー(2024年 - )
- ウインマリリン(2024年 - )
過去に繋養されていた繁殖牝馬
編集- コスモプラチナ(2021年9月25日転売不明)
- コスモヴァレンチ(2021年7月15日転売不明)
- コスモフォーチュン(2020年6月13日転売不明)
- サクセスストレイン(2018年12月5日転売不明)
- コスモチェーロ(2023年4月27日死亡。ウインマリリン、ウインマーレライらの母)
なお、転売不明となっている元繁殖牝馬は重賞レースを制しているにもかかわらず、功労馬繋養展示事業の対象馬にならなかった。その後の消息はいずれも不明。
主な所有馬
編集脚注
編集- ^ a b コスモヴューファーム企業情報. コスモヴューファーム. 2018年8月3日閲覧
- ^ a b スプリングS G2 | 重賞ウイナーレポート. 競走馬のふるさと案内所. 2018年8月3日閲覧
- ^ 大薮喬介. 【クラブ・データ分析(16)】岡田繁幸総帥率いる“マイネル軍団”の傘下に/ウインレーシングクラブ. netkeiba.com(2015年8月12日付). 2018年8月3日閲覧
- ^ わが家の移住体験●コスモヴューファームの働き方改革. 北海道新ひだか町(2016年12月22日付). 2018年8月3日閲覧
- ^ a b c コスモヴューファーム牧場紹介. コスモヴューファーム. 2018年8月2日閲覧
- ^ コスモヴューファーム調教. コスモヴューファーム. 2018年8月3日閲覧
- ^ “マイネソーサリス”. JBISサーチ. 2019年2月11日閲覧。
- ^ “ドリームシグナル|競走馬データ-”. netkeiba.com. 2018年8月11日閲覧。
- ^ “ウインブライト|競走馬データ”. netkeiba.com. 2018年8月3日閲覧。
- ^ “ウインガニオン|競走馬データ-”. netkeiba.com. 2018年8月3日閲覧。
- ^ “ウインムート”. JBISサーチ. 2019年2月11日閲覧。
- ^ “ウインカーネリアン”. JBISサーチ. 2022年8月14日閲覧。
- ^ “ウイングレイテスト”. JBISサーチ. 2023年10月28日閲覧。
- ^ “スポーツニッポン杯 第51回 オータムカップ(SPⅡ)競走の結果”. 笠松けいば (2024年10月10日). 2024年10月11日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集座標: 北緯42度21分11.4秒 東経142度19分47.4秒 / 北緯42.353167度 東経142.329833度