グリード ファストファッション帝国の真実
『グリード ファストファッション帝国の真実』(グリード ファストファッションていこくのしんじつ、Greed)は、2019年のアメリカ合衆国・イギリスのドラマ映画。監督はマイケル・ウィンターボトム、出演はスティーヴ・クーガンとデヴィッド・ミッチェルなど。あくどい商売でファストファッション界の帝王に上り詰めた男の栄光と転落を皮肉たっぷりに描いた風刺喜劇[3]。なお、本作の主人公はアルカディア・グループのオーナー、フィリップ・グリーンを基にして創造されたキャラクターである[4]
グリード ファストファッション帝国の真実 | |
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Greed | |
監督 | マイケル・ウィンターボトム |
脚本 | マイケル・ウィンターボトム |
製作 |
ダミアン・ジョーンズ メリッサ・パーメンター |
製作総指揮 | オリー・マッデン |
出演者 |
スティーヴ・クーガン デヴィッド・ミッチェル アイラ・フィッシャー ソフィー・クックソン |
音楽 | ハリー・エスコット |
撮影 | ジャイルズ・ナットジェンズ |
編集 |
リアム・ヘンドリックス・ヒース マーク・リチャードソン マッグス・アーノルド |
製作会社 |
ソニー・ピクチャーズ・インターナショナル・プロダクションズ フィルム4・プロダクションズ レボリューション・フィルムズ DJフィルムズ |
配給 |
ソニー・ピクチャーズ・インターナショナル・リリーシング ソニー・ピクチャーズ クラシックス ツイン |
公開 |
2020年2月21日 2020年2月28日 2021年6月18日 |
上映時間 | 104分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 イギリス |
言語 | 英語 |
製作費 | €5,000,000[1] |
興行収入 | $1,404,327[2] |
ストーリー
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
リチャード・マクリディ卿はファストファッションの世界で成功し、巨万の富を築き上げたが、彼の欲望は留まることを知らなかった。リチャードは自らの財力を世に誇示するべく、自身の還暦記念パーティーをエーゲ海のミコノス島で盛大に開催することにした。さらに、リチャードはテレビへの露出を増やす一方で、ライターのニックを雇い、武勇伝や自慢話満載の伝記を世に出そうとしていた。
ちょうどその頃、中東からの難民がミコノス島に多数押し寄せ、地元の観光業者や役所を悩ませていた。この事態がリチャードの知られざる一面を明るみに出してしまうことになろうとは、誰も予想していなかった。
キャスト
編集- リチャード・マクリディ卿: スティーヴ・クーガン
- 若年期: ジェイミー・ブラックリー
- ニック: デヴィッド・ミッチェル
- サマンサ・マクリディ: アイラ・フィッシャー
- リリー・マクリディ: ソフィー・クックソン
- マーガレット・マクリディ: シャーリー・ヘンダーソン
- ファビアン: オーリー・ロック
- フィン・マクリディ: エイサ・バターフィールド
- メラニー: サラ・ソルマーニ
- ナオミ: シャニーナ・シャイク
- アマンダ: ディニータ・ゴーヒル
- デメトリウス: マノリス・エンマヌイル
- フランク: アシム・チョードリー
- ケイシー: パール・マッキー
- サム: ティム・キー
- ジュールス: ジョニー・スウィート
本人役での出演
編集製作
編集2016年11月30日、マイケル・ウィンターボトム監督の新作映画にサシャ・バロン・コーエンが起用され、フォックス・サーチライト・ピクチャーズが配給権の獲得に乗り出しているとの報道があった[5]。2018年9月7日、降板したコーエンの代役としてスティーヴ・クーガンが起用され、デヴィッド・ミッチェルが本作に出演することになったと報じられた[6]。14日、アイラ・フィッシャーの起用が発表された[7]。12月、ソフィー・クックソン、シャニーナ・シャイク、シャーリー・ヘンダーソン、エイサ・バターフィールド、サラ・ソルマーニ、ディニータ・ゴーヒル、アシム・チョードリー、パール・マッキー、ジョニー・スウィート、オーリー・ロック、スティーヴン・フライがキャスト入りした[8]。
公開・興行収入
編集2018年12月5日、本作の劇中写真が初めて公開された[9]。2019年9月7日、本作は第44回トロント国際映画祭でプレミア上映された[10]。同日、ソニー・ピクチャーズ・クラシックスが本作の全米配給権を獲得したとの報道もあった[11]。2020年1月17日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[12]。2月28日、本作は全米4館で限定公開され、公開初週末に2万4163ドル(1館当たり6040ドル)を稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場45位となった[13]。
評価
編集本作に対する批評家からの評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには138件のレビューがあり、批評家支持率は48%、平均点は10点満点で5.51点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『グリード ファストファッション帝国の真実』には期待していたほどの鮮烈さはない。しかし、出演者たちにはスマートな魅力があり、笑えるシーンも複数ある。そのお陰で、同作は風刺が今一つの出来にも拘らず、楽しめる作品になっている。」となっている[14]。また、Metacriticには32件のレビューがあり、加重平均値は52/100となっている[15]。
出典
編集- ^ “Steve Coogan and Michael Winterbottom on ‘Greed’: ‘We owe Philip Green a debt’” (英語). Financial Times. (2020年2月6日) 2020年7月8日閲覧。
- ^ “Greed” (英語). The Numbers. 2020年7月8日閲覧。
- ^ “グリード ファストファッション帝国の真実”. WOWOW. 2022年4月28日閲覧。
- ^ Glynn, Paul (2020年2月18日). “Steve Coogan: We ignore the imbalance between rich and poor” (英語). BBC News 2020年7月8日閲覧。
- ^ Lodderhose, Diana (2016年11月30日). “Fox Searchlight Going For Sacha Baron Cohen-Michael Winterbottom Comedy ‘Greed’” (英語). Deadline.com 2020年7月8日閲覧。
- ^ Wiseman, Andreas (2018年9月7日). “Steve Coogan & David Mitchell To Star In Sony & Film4-Backed Satire On The Super-Rich” (英語). Deadline.com 2020年7月8日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr (2018年9月14日). “Isla Fisher Set For Michael Winterbottom’s ‘Greed’” (英語). Deadline.com 2020年7月8日閲覧。
- ^ Wiseman, Andreas (2018年12月5日). “Sony & Film4 Wrap Steve Coogan Pic ‘Greed’; Sophie Cookson, Asa Butterfield, Stephen Fry Join Cast; First Look Images” (英語). Deadline.com 2020年7月8日閲覧。
- ^ Dalton, Ben (2018年12月5日). “First look at Steve Coogan in Michael Winterbottom's 'Greed'; production wraps” (英語). ScreenDaily 2020年7月8日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr (2019年7月23日). “Toronto Fest 2019 Star Power: Hanks’ Mister Rogers, Bale-Damon’s ‘Ford V Ferrari,’ Phoenix’s ‘Joker,’ Streep & Oldman’s ‘Laundromat,’ Eddie Murphy’s ‘Dolemite,’ Daniel Craig’s ‘Knives Out,’ Kidman’s ‘Goldfinch’ Among Premieres” (英語). Deadline.com 2020年7月8日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr (2019年9月7日). “Toronto: Sony Pictures Classics Closing In On Michael Winterbottom-Directed Satire ‘Greed’” (英語). Deadline.com 2020年7月8日閲覧。
- ^ “GREED Official Trailer (2020)” (英語). YouTube. Sony Pictures Classics (2020年1月17日). 2020年7月8日閲覧。
- ^ “Domestic 2020 Weekend 9/February 28-March 1, 2020” (英語). Box Office Mojo. 2020年7月8日閲覧。
- ^ "Greed". Rotten Tomatoes (英語). 2020年7月8日閲覧。
- ^ "Greed" (英語). Metacritic. 2020年7月8日閲覧。