グイド・クノップ
ドイツの歴史家 (1948-)
グイド・クノップ(ドイツ語: Guido Knopp, 1948年1月28日 - )は、ドイツの歴史家。歴史学博士。ジャーナリスト。著述家。司会者。ヘッセン州出身。
経歴
編集『フランクフルター・アルゲマイネ新聞』『ヴェルト紙』日曜版の元編集記者。 1984年からZDF(ドイツ第2テレビ)の現代史部門のプロデューサー、現代史番組部編成局長。ZDFのシリーズ番組「History」のメインキャスターをつとめ、大学でジャーナリズムも教えている。ドイツで、一般視聴者・歴史愛好家向けのヒストリーテーメントというジャンルを確立した。クノップの歴史関連著作は45カ国で翻訳されている。
各賞受賞歴
編集- 大成功をおさめたテレビシリーズ『ヒトラーの共犯者上・下』(日本語版書籍・原書房刊)により、ドイツテレビ「金獅子賞」、バイエルン・テレビ賞を受賞。
- ロサンゼルスのサイモン・ウィーゼンタール・センターより顕彰を受ける。
- ヤーコブ・カイザー賞*ヨーロッパ・テレビ賞
- ドイツ連邦功労十字章
著作(日本語訳)
編集- 『ドイツ統一 夢と現実』(原題 Die deutsche Einheit – Traum und Wirklichkeit) (望田幸男監訳 晃洋書房)1991
- 『トップスパイ——冷戦時代の裏切り者たち』(永野秀和・赤根洋子訳 文藝春秋)1995
- 『戦後50年決定的瞬間の真実』(畔上司訳 文藝春秋) 1995
- 『ヒトラーの共犯者<上> 12人の側近たち』(高木玲訳 原書房)2001、新版2015
- 『ヒトラーの共犯者<下> 12人の側近たち』(高木玲訳 原書房)2001、新版2015
- 『ヒトラーの戦士たち 6人の将帥』(原題 Hitlers Krieger) (高木玲訳 原書房)2001
- 『ヒトラーの親衛隊』 (原題 Die SS) (高木玲訳 原書房)2003
- 『ホロコースト全証言 ナチ虐殺戦の全体像』(原題 Holokaust) (高木玲・藤島淳一訳 原書房) 2004
- 『アドルフ・ヒトラー 五つの肖像』(原題 Hitler – Eine Bilanz) (高木玲訳 原書房)2004
- 『戦場のクリスマス 20世紀の謎物語』(中村康之訳 原書房)2006
- 『ドキュメント ヒトラー暗殺計画』 (高木玲・中村康之訳 原書房) 2008
- 『世界王室物語―素顔のロイヤル・ファミリー』(平井吉夫訳 悠書館)2008、原題 Majestät! – Die letzten großen Monarchien
- 『ヒトラー 権力掌握の二〇ヵ月』(高木玲訳 中央公論新社) 2010
- 『王家を継ぐものたち―現代王室サバイバル物語』(平井吉夫訳 悠書館) 2011、原題 Die Königskinder – Die Thronfolger der großen europäischen Monarchien
- 『100のトピックで知るドイツ歴史図鑑』(エドガー・フランツ/深見麻奈訳 原書房)2012、原題 Die Sternstunde der Deutschen
日本で出版されているDVD
編集- ヒトラーとホロコースト アウシュビッツ 1 ― ユダヤ人強制連行
- ヒトラーとホロコースト アウシュビッツ 2 ― 最終解決策‐大量虐殺
- ヒトラーとホロコースト アウシュビッツ 3 ― 強制収容所ゲットー
- ヒトラーとホロコースト アウシュビッツ 4 ― 絶滅収容所への扉
- ヒトラーとホロコースト アウシュビッツ 5 ― ユダヤ人としての誇り
- ヒトラーとホロコースト アウシュビッツ 6 ― ホロコーストからの解放 2007
研究書
編集- 伊藤智央「解説 グイド・クノップと歴史学―非歴史家による歴史叙述との向き合い方に関する試論」『ヒトラーの共犯者』下巻、原書房、2015年、399-416頁