クリスピン・ポーター+ボガスキー
クリスピン・ポーター+ボガスキー (Crispin Porter + Bogusky)、通称 CP+B は、アメリカ合衆国の広告会社で、株式公開されているMDCパートナーズ (MDC Partners) 傘下にあり[1]、1,000人ほどの従業員を雇用している。同社は、1965年にサム・クリスピン (Sam Crispin) が創業した[2]。その後、クリスピンはチャック・ポーター (Chuck Porter)、アレックス・ボガスキー (Alex Bogusky) とパートナーシップを結んでいった。このうち、2011年の時点で CP+B の経営に携わっていたのは、ポーターだけになっていた。
業種 | 広告、マーケティング |
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設立 | 1965 |
本社 | 、 |
親会社 | MDCパートナーズ |
ウェブサイト | http://www.cpbgroup.com/ |
CP+B は、フロリダ州マイアミ市ココナット・グローブ (Coconut Grove) に本社を置いており、コロラド州ボルダー、ロサンゼルス、ロンドンなどにも拠点を置いている[3]。CP+B ヨーロッパ (CP+B Europe)[4]は、ヨーテボリに拠点を置くスウェーデンの広告代理店ダディ (Daddy) を買収して、2009年6月に開設された。マーク・シモンズ (Mark Simmons) は、2002年から2004年までロサンゼルス事務所の経営責任者を務めていた。2010年7月には、トロントに拠点を置くカナダの広告代理店ジグ (Zig) の取得によって、CP+B カナダ (CP+B Canada) が開設された[5]。
CP+B は、1990年代後半から2000年代はじめにかけて急成長を遂げ、バーガーキングやBMWミニ、反喫煙キャンペーン TheTruth.com などのキャンペーンの強烈さによって、悪名を高めた[6]。CP+B が近年手がけているものの中には、コカ・コーラ ゼロ、マイクロソフト[7]、Windows Phone[8]、アメリカン・エキスプレスの旅行部門(American Express OPEN and Travel)、ベスト・バイ、ドミノ・ピザ、オールド・ネイビー、Jell-O、Bolthouse Farms - Baby Carrots、Vail Resorts、Kraft Macaroni & Cheese[9]、メットライフ[10]、Vitaminwater[11]、Milka[12]、Molson Canadian、SAS、フィリップス、ディスカバリーチャンネル UK などがある。ただし、バーガーキングとの提携は、2011年に解消された[13]。
CP+B は、バイラル・マーケティングの手法を使用することで知られており、バーガーキングの「おっしゃるトーリ (The Subservient Chicken)[14]」や(facebookで友達10人を削除するとハンバーガー1個がもらえるという)「Whopper Sacrifice」のキャンペーンなどにも、この手法が用いられた[15]。2008年9月、CP+B は、マイクロソフトのために、ジェリー・サインフェルドとビル・ゲイツが登場するテレビのスポット広告を制作したが[16]、メディアからは否定的な評価しか得られなかった。しかし、この「I'm a PC」キャンペーンは、「Mac vs. PC」を打ち出したAppleの「Get a Mac」キャンペーンに反撃し、Microsoft Windows 7 が、歴代の Windows の中でも最速で売れ行きに貢献した[17]。
CP+B は、業界紙によって、「Agency of the Year」に13回選ばれた[18]。2008年12月15日、CP+B は、『Creativity』誌の「Agency of the Year」に選ばれた[19]。同社はまた、『Adweek』誌の「2008 U.S. Agency of the Year」に選ばれた[20]。2009年12月、CP+B は、『Advertising Age』誌の「Agency of the Decade and Boards Magazine's Agency of the Year」に選ばれた。
2010年、CP+B は、カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルにおいて、2005年以来3回目の賞にあたる、「Interactive Agency of the Year」を受賞した。
出典・脚注
編集- ^ "Our Partners" MDC Partners
- ^ "Will Size Spoil a Cheeky Ad Agency?"
- ^ Crispin Porter & Bogusky, LLC Company Information - Hoovers profile
- ^ Vranica, Suzanne (2009年6月11日). “Crispin Porter + Bogusky Ventures Into Europe”. Wall Street Journal 2013年9月8日閲覧。
- ^ "Crispin Porter Absorbs Canadian Agency Zig"
- ^ Underwood, Ryan (April 2005). “Ruling The Roost”. Fast Company 2007年9月21日閲覧。
- ^ “Hello again, I’m Vista: Microsoft hires a hot ad agency in an effort to improve its image”. The Economist: pp. 61, 64. (2008年8月9日). ISSN 0013-0613 2008年8月13日閲覧。
- ^ [Microsoft Windows Phone Moves To Crispin http://www.adweek.com/aw/content_display/news/agency/e3i0b8d80b2eaaf4770a05a0111dd15f5bd]
- ^ Kraft Shifts Mac N' Cheese to Crispin From DraftFCB
- ^ MetLife Shifts U.S. Creative From Y&R to Crispin
- ^ CPB Gains Stronger Foothold on Coca-Cola Roster With Vitaminwater Campaign
- ^ Crispin Porter + Bogusky wins global Milka creative duties
- ^ 松本泰輔 (2011年3月22日). “米バーガーキング、広告会社をクリスピンから変更へ”. 宣伝会議. 2013年9月8日閲覧。
- ^ 楓セビル「連載〈注目の一冊〉 第20回 Baked In」(PDF)『AD STUDIES』第31巻、吉田秀雄記念事業財団、2010年、32-33頁、2013年9月8日閲覧。
- ^ Kiley, David (2006年5月22日). “The Craziest Ad Guys In America”. BusinessWeek 2007年9月21日閲覧。
- ^ “Microsoft debuts Seinfeld and Gates ad on US TV”. Brand Republic. (2008年9月5日) 2008年9月5日閲覧。
- ^ Vance, Ashlee (2010年7月22日). “Windows Upgrade Helps Microsoft to a Record Quarter”. New York Times 2013年9月8日閲覧。
- ^ “Book of Tens: Agencies of the Decade”. Advertising Age. (2009年12月14日) 2013年9月8日閲覧。
- ^ 2008 Agency of the Year: Crispin Porter + Bogusky
- ^ “U.S. AOY: Crispin Porter + Bogusky”. (2009年1月5日) 2013年9月8日閲覧。