ギャビン・ニューサム

アメリカの政治家 (1967-)

ギャビン・ニューサムGavin Newsom, 1967年10月10日 - )は、アメリカ合衆国政治家。第40代カリフォルニア州知事。かつてカリフォルニア州副知事などを務めた。

ギャビン・ニューサム
Gavin Newsom
2019年撮影
生年月日 (1967-10-10) 1967年10月10日(57歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州サンフランシスコ
出身校 サンタクララ大学
所属政党 民主党
称号 文学士
配偶者 キンバリー・ギルフォイル(2001年から2006年)
ジェニファー・シーベル(2008年から)
子女 4人
サイン

在任期間 2019年1月7日 -
副知事 エレニ・クーナラキス

カリフォルニア州
第49代副知事
在任期間 2011年1月10日 - 2019年1月7日
州知事 ジェリー・ブラウン

在任期間 2004年1月8日 - 2011年1月10日
州知事 アーノルド・シュワルツェネッガー
ジェリー・ブラウン
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ゲイ・パレードに参加するニューサム

経歴

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1967年10月10日にカリフォルニア州サンフランシスコに誕生する。父親は判事、3歳で両親は離婚。1989年にサンタクララ大学を政治専攻で卒業後にワインショップを経営する。ビジネスの世界で成功していたが、その後ウィリー・ブラウン市長の選挙のためのボランティア活動などを経て政治に関わるようになる。

2003年の市長選挙英語版サンフランシスコ市長に当選し、サンフランシスコ史上最も若い市長となった[1]。2004年、全米で初めて同性カップルに結婚許可証を発行し注目を浴びる(後に裁判で無効となる)。高い人気を誇り、2007年の市長選挙英語版には72パーセントの得票で再選を果たした[2][3]。同年、選挙支援者だった親友の妻と2年前から不倫関係にあったことが発覚し、記者会見で謝罪した[4]

2010年に行なわれるカリフォルニア州知事選挙に出馬の意思を表明していたが、その後「個人的理由」により出馬表明を撤回した[5]。2010年の中間選挙でカリフォルニア州副知事に当選し、2期務めた後に2018年11月の中間選挙で州知事に当選した[6]。2019年1月7日に知事就任。

2020年3月19日新型コロナウイルスの感染拡大に対して、ウイルスの封じ込め対策で、3900万人の全住民に自宅待機を命じることを発表した[7]。おもにロックダウンなどの厳しいコロナウイルス対策などを原因として国民解職を求める署名活動がおこなわれており[8]、署名活動を行っていた団体は、2021年3月17日の締め切りまでに実行に必要な約150万の署名に対して、211万の署名が集まったと発表した[9]。9月14日に住民投票が実施され、リコールは反対多数で否決された[10][11]。2022年11月8日の中間選挙で行われた州知事選挙で共和党候補のブライアン・ダーレ英語版州上院議員を下し再選[12]

2024年大統領選挙については同じ民主党候補で現職のジョー・バイデンを支持するとしているが、2023年11月30日には共和党より立候補を表明しているフロリダ州ロン・デサンティス知事との討論会に臨み舌戦を繰り広げた[13]。こうした動きから、バイデンが何らかの理由で大統領選挙から降りた場合は自らが名乗りを上げる野心があるとも思われていた[14]。しかし、2024年7月にバイデンが大統領選挙から降板することを発表した際に、真っ先にカマラ・ハリス支持を表明、自らが今回立候補する意思がないことが明らかにされた。2024年11月5日の投開票で共和党のドナルド・トランプがハリスを下し返り咲き当選を果たすと、トランプは憲法に違反するような連邦政策を進めるであろうとする声明を発表し、カリフォルニア州の価値観が脅かされることを理由に12月2日に州議会を臨時招集すると発表するなど、トランプに対する対決姿勢を強めた[15]

家族

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脚注

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  1. ^ “About the Mayor”. The City and County of San Francisco. http://www.sfgov.org/site/mayor_index.asp?id=22014 2007年11月27日閲覧。 
  2. ^ Cecilia M. Vega (2007年10月27日). “Newsom reflects on 4 years of ups and downs as election approaches”. The San Francisco Chronicle. http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2007/10/21/MNIGSN4FM.DTL 2008年3月7日閲覧。 
  3. ^ SFGov (November 6, 2007) "Election Summary: November 6, 2007." San Francisco City and County Department of Elections.
  4. ^ San Francisco Mayor Admits He Had Affair With Aide’s WifeThe New York Times, 2007.2.2
  5. ^ http://www.huffingtonpost.com/2009/10/30/gavin-newsom-quits-race-f_n_340695.html
  6. ^ “Gavin Newsom Is Elected Governor of California”. ニューヨーク・タイムズ. (2018年11月7日). https://www.nytimes.com/2018/11/07/us/california-midterms-election.html 2018年11月9日閲覧。 
  7. ^ 米カリフォルニア州、全州民に自宅待機命令”. AFP (2020年3月21日). 2020年3月23日閲覧。
  8. ^ “Recall effort against California governor an attempt to 'destabilize the political system,' analysts say”. NBC NEWS. (December 20, 2020). https://www.nbcnews.com/news/us-news/recall-effort-against-california-governor-attempt-destabilize-political-system-analysts-n1251498 February 10, 2021閲覧。 
  9. ^ 米カリフォルニア州知事の解職求める署名が211万件以上に、リコール投票濃厚に”. 日本貿易振興機構 (2021年3月22日). 2021年7月26日閲覧。
  10. ^ “A big win for Gavin Newsom, but a bigger defeat for the GOP”. cnn. (2021年9月17日). https://edition.cnn.com/2021/09/17/opinions/newsom-recall-win-big-gop-defeat-mitchell/index.html 2021年9月18日閲覧。 
  11. ^ 州知事リコール選挙は一件落着も、カリフォルニア州はまだまだ問題山積み”. 日刊スポーツ (2021年7月5日). 2021年9月19日閲覧。
  12. ^ “Results: Democratic Gov. Gavin Newsom defeats Republican Brian Dahle in the California gubernatorial election”. ビジネスインサイダー. (2022年11月9日). https://www.businessinsider.com/results-gavin-newsom-brian-dahle-california-governor-election-2022 2022年11月18日閲覧。 
  13. ^ “米共和党デサンティス・民主党ニューサム両氏、討論会で激突”. ロイター. (2023年12月1日). https://jp.reuters.com/world/us/CNN4HXVXOFL55E7VXBLQLSHVNA-2023-12-01/ 2023年12月3日閲覧。 
  14. ^ “バイデン・トランプ対決はもう古い、影の大統領候補が本格始動”. 日本ビジネスプレス. (2023年12月2日). https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78230 2023年12月3日閲覧。 
  15. ^ “カリフォルニア州知事、トランプ氏との闘いに向け臨時州議会を招集”. ロイター. (2024年11月8日). https://jp.reuters.com/world/us/UCMXJOCKNRIYDD74T2CLNVBZHE-2024-11-08/ 2024年11月8日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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公職
先代
ジェリー・ブラウン
  カリフォルニア州知事
2019年 -
次代
(現職)
先代
エイベル・マルドナド
  カリフォルニア州副知事
2011年 - 2019年
次代
エレニ・クーナラキス英語版
先代
ウィリー・ブラウン
  サンフランシスコ市長
2004年 - 2011年
次代
エドウィン・M・リー