ゲティ財団
ゲティ財団(J. Paul Getty Trust)は、アメリカ合衆国の石油王ジャン・ポール・ゲティにより設立された私的財団。芸術機関としては世界一の資産を保有し、その額は2009年4月現在、42億ドル程であると推定される[1]。
本社所在地 |
アメリカ合衆国 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス |
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設立 |
1982年 ジャン・ポール・ゲティ |
業種 | 非営利団体 |
事業内容 | 世界の芸術作品の理解を深め収集することを通し、更なる見識を得る。 |
代表者 | James Bash Cuno |
総資産 | 42億ドル |
外部リンク | http://www.getty.edu |
アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスにあるゲティ・センターとロサンゼルスのマリブ海岸沿いにあるゲティ・ヴィラの2箇所にあるゲティ美術館を運営している。その他、ゲティ基金、ゲティ研究所、ゲティ保存修復研究所がある。
なお写真や映像の代理店であるゲッティ イメージズは、ジャン・ポール・ゲティの孫であるマーク・ゲッティとジョナサン・クレインが、イギリス・ロンドンで創業した営利企業である。
歴史
編集ゲティ美術館財団は、1953年、石油王であったジャン・ポール・ゲティにより設立された。ゲティは1976年に死去し、6億6000万ドル相当の石油を含む遺産をゲティ財団に残した。相続問題で対立があったものの、1982年に財団はゲティの全ての遺産を受け取った。1982年、財団は新たなプログラムを発足させ、1983年には法人名をゲティ財団とした。[2]
2006年12月4日、財団は、前年に辞任を余儀なくされたバリー・マリッズに代わり、前・シカゴ美術館館長で美術史家のジェームス・ウッドが財団理事長兼、最高経営責任者に就任すると発表した。[3][4] 2009年、ウッドは財団の資産の大幅な減少により、ゲティ美術館を主に、従業員100人を削減した。 ゲティ美術館とゲティ・ヴィラの駐車料金は50%増の15ドルとなった。.[5] ウッドは2010年6月12日に死去した。[6]
日本との関わり
編集財団は世界的に著名な芸術家の作品を数多く保有しているが、2009年、アジアの写真に焦点を当てることを打ち出し、山本悍右、濱谷浩などの作品を購入することを決定した。(The J. Paul Getty Trust 2009 Report、Los Angeles Timesより)[7][8]
脚注・参考文献
編集- ^ Edward Wyatt, "Getty Fees and Budget Reassessed," The New York TImes, April 30, 2009, p. C1.
- ^ Miller, Russell, House of Getty (London: BBC Audiobooks America, 1987); ARTnews, April 1984.
- ^ The Big Payoff, Time.
- ^ Wood to Take Over J. Paul Getty Trust, The Washington Post.
- ^ Wyatt, Ed. "Getty Fees and Budget Are Reassessed", The New York Times, April 29, 2009. Accessed June 21, 2010.
- ^ Roderick, Kevin. James N. Wood, Getty Trust CEO was 69, LA Observed, June 12, 2010. Accessed June 12, 2010.
- ^ Los Angeles Times - At the Getty, a focus on Asian photographs
- ^ The J. Paul Getty Trust 2009 Report(pdf)